自己効力感
心理学者パンデューラーはそれまでの直接的
なあり方だけだった学習理論にモデリングと
いう間接的な学習のあり方を理論化したこと
で有名です。
ポポ人形の実験も有名ですね。
直接しむけた訳でもないのに
代理者の行動、たとえば
大人の行動を真似る子供をイメージすると
分かりやすいかもしれません。
もちろん代理的にメディアを通して暴力的な
行動をモデリング学習してしまうネガティブ
な側面はずっと議論されてきているところで
すが、病気やつらい症状に悩まされている方
たちへの応用を職業柄、良く考えることがあります。
たとえば直接、頑張りましょう、治しましょ
うと一生懸命励ましたりすることはとても
大切ですが、一本調子になりやすく気持ちが
疲れてきたりします。
そこで
代理的な経験、実際に良くなった、他の方た
ちのエピソードなどを話してゆくと途端にや
る気が湧いてきたりする事があります。
うまく乗せて体の動きを出していき、歩け
た!とか可動域が広がった!など
達成感とともに嬉しい気持ちも湧いてきます。
これはそのまま先ほどのパンデューラーが提唱する
「セルフエフィカシー」
「自己効力感」
というものにつながってきます。
自己効力感とは
自分がある行動についてしっかりとやれるという自信のことであるとされていますが、
バンデューラは、自己効力感を高めるためには、
遂行行動の達成
代理的経験
言語的説得
情動的喚起
の4つの要素があるとしました。
慢性の疾患とどう付きあっていくかを
考えるとき、この自己効力感を高めること抜
きには前にすすめない気がとてもしてきてお
ります。
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