ブックオフ談
こんな話をしたら身元がばれそうだ。
ブックオフ大学ぶらぶら学部を読んだ。
わたしにしてはめずらしく、売り出してまだ話題になっていた頃に買ったけど、そのまま読めずにいたのをやっと読めた。
(いつもすぐ買えず、すぐ読めない私です。)
そもそも私はあんまりたくさん本を読む習慣が無くて、1番読んでいたのは多分小学生の頃。
高校生以降は、読みたい読みたいと思いつつ買えなかったり読む時間を取れなかったり、そんな時間ばかりを過ごしている。
最近は今読みたい!!!となったときに一気に読むことにしている。
読み始めて途中で止まってしまうと、またそのまま時間が経ってしまって、本棚にはそのままになってしまっている本だらけだから。
買ったまま読めないでいる本ももちろんたくさんあって、なるべく買ってきた本は定位置を作ってあげているので、物理的な積読はしていないんだけど、あちらこちらに分散して読めていない本が大量にあり、実質積読だ。
本棚に入れてしまっていたり、机の上や本棚の上や…とにかく散らばっているので、いざ未読本を読もうと思う時には、どれが未読なのかを探すことから始まる。
それがちょっと手間なような気がしてきて、やっぱり未読本は積んでおくべきなのだろうか。
その中から何冊か、今日の気分をピックアップ。本当は全部一気に読み切りたい気分だけど、もう眠くなってきたし、せっかく読んだら余韻にも浸りたいので、今日もまた1冊で諦める。
ブックオフ大学ぶらぶら学部、まあ、想定はしていたけど、面白かった。
わたしも大好きな場所であるブックオフに関連する、いろいろな人の話を知れるのは本当に良い。
特に、あいまの漫画が、あるあるすぎて笑えた。
せっかくなので、わたしにとってのブックオフの話でもしてみようかと。
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先に述べた通り、わたしの読書歴で多くを占めているのが、小中学生の頃のもの。
当時はよくブックオフに足を運んだものだ。
通っていた学童の目の前にブックオフがあり、学童を卒業したあとも、時々用事で近くを通る度に寄ったり、本を買う予定が無くてもとりあえず入ったり眺めたりしていた。
安い棚から、気になっていた本を見つけた時の感動はもちろん大きかったが、安くない棚からそこそこ気になっていた本を見つけたり、全然知らないけど面白そうな本に出会った時もまた、同じくらいかそれ以上、感動していた。こんなに有名な本が、こんなに安く売っているのか!と。
とはいえ、当時のわたしには、お小遣いというものは無かったので、お年玉の中から、毎月のようにある友達の誕生日にあげるプレゼント代と、時々行くプリクラ代を引いて、それを12ヶ月で割って…という微々たる額で、やりくりしていた。
小学生の時は、もちろんほとんど買えなかったので、立ち読みが主だった。どうしても欲しい本は、母にねだって買った時もあったかもしれないけど、宝石を集めるタイプの冒険シリーズものを1種くらいだったかなぁ。
小学生の頃から学生の間はずっと、本や本屋が好きでよく眺めに行ってたけど、読みたい本はだいたい買えない。そんな日々だった。
大人になってからも古書店だけでなくセレクトされた本屋もよく行く私だが、いつも欲しい本が少なくとも3冊、多いと5〜7冊超えてきて、そんなに予算はないよ〜!と泣くことが多すぎる。そのため最近は、その時ビビビとくるような、出会った!という感覚を頼りに買うことにしている。
今思うと、その感覚を育ててきたのは、小中学生の頃通っていたブックオフが始まりだったのかも、とさっき気付いた。
もちろん、図書館も使ってはいたが、図書館で読みたい本を見つけるのは私には結構至難の技だったし、目的の本が見つからないだろうって諦めてたところがかなりあった。
ブックオフは目新しさがあるおかげか、読みたい本も多かったし、立ち読みもできて、欲しくなったら買えるなんて、今考えても天国じゃん!
***
ブックオフに限らず、中古のものを売っている店が好きだ。
マニアと言えるほど、たくさんは通っていないけど、機会があれば、古本屋も行くし、古着屋も行くし、リサイクルショップも行く。
売りにも行くし、買いにも行く。
先日も、大片付けをして、たくさん出た不用品を、それぞれ古本屋、古着屋、リサイクルショップと売りに持って行き、待ち時間の間に眺めて、ついつい買取金額以上の買い物をするという、いつものパターン。
(いや、先日の大片付けからは、革命が起きたので、買うものは少し減ったけど、それでも本なんかはすぐに買ってしまう)
売るものがなくたって、買いに行くことも多い。
生活に必要な家財や洋服など、欲しいものが新品では買えないけど、中古屋なら手を出せることがままある。
特に洋服については、私はどうしても季節遅れの物が欲しくなることが多くて、今着たい!という物がもう店頭には置いてないことがしょっちゅうなので、一年中、どの季節の物でも買える古着屋がとても重宝している。
本も同じで、新品じゃなくても、わたしにとっての本の価値はほとんど変わらないから、欲しかった本が安く買えたら助かる。
でも私にとっては、欲しいものを探すだけの中古屋じゃない。
中古屋に足を踏み入れる時の、あのワクワク感。新品しか売っていないお店では絶対に出会えないものに出会えるかもしれないという淡い期待。
ただそれだけのために、足を踏み入れる。
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本を作りたいと思うようになってから、本の儲からなさとか、その利益がうんぬんとか、そういうことも少し考えるようになった。
考えるようになったあとに、古本屋で気になった本を衝動買いしたときは、なんだか後ろめたい気持ちにもなった。
せっかく買ったけど、作家や出版社の利益にはならないのかぁと。(古本屋の利益になるんだけど)
けれど、私はやっぱり古本屋はなくなって欲しくないと思う。
古くても、安くても、利益がなくても、どんな形であれ、それを読みたいという人にその本が届くことの方が大事だと思うし、その本を手に取れることが、その人の一生の財産にもなりうる。もし正規の値段でしか売られていなかったら、それを手に取れず、欲しい本を読みたい人が読めないという状況になるかもしれず、すごくもったいないことだと思う。
本は、人類の財産だと思う。だからこそ、大切にされるべきだし、全ての人が享受できる方が良いと思う。そうすれば、考える人がより良く考え、社会も上向きになるんじゃないかなんて、あまり多くを知らない私は勝手に思っている。
だから本は、無くしちゃいけない。
本は、なくならない。
その文化を支えてきたのが、ブックオフ含む古本屋とも言えるかと。
そしてこれからもまだまだたくさんお世話になります、末永く!!!
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