抽出
なぜ写真を撮り続けるかと言えば、別に作品にする気はあまりなくて、ただ楽しかったことや感じたことの記録をしたい。だからスナップばかり撮って満足している。レタッチや色味を変えるのがあまり得意じゃなくて、カメラのレンズ性能やケータイアプリの加工に頼って、ほとんど撮って出し。そのままの色がすきなので。過去に使っていたアカウントを見返していて、案外楽しんでいた自分を思い出し、こうやって残しておくのも悪く無いなと思った。まだ出会って5年も経ってないけれど、すごく気が合う友達の、彼女の写真の雰囲気づくりや言葉選びがすきで、ずっとそれに憧れているけれど、なかなか私にはできない。何度目の正直で、うまくいくようになるやら。言葉と写真を組み合わせることが私にはとても難しい。感じたことをその時にそのままの言葉で残すことと、凝縮して抽出して、存在感のあるものにすること。そのバランスについて、気付けば3年も前から考えていた。それから、「本を作ってみたい」と最初に呟いたのも、3年も前だったことを知って、面白かった。創作は、考えて揺らいでもがいて、そうやって出来ていくものの方がきっと多いのだろう。
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