異世界
そこは、まるで日本じゃない。入り口で、履き物を脱ぐんだけど、フローリングにカラフルなラグがたくさん敷いてあって、カラフルな帽子、服、イラスト、絵画、布、食器、置物で溢れてる。植物が、人間の居場所もなくすくらいの勢いで育っていて、寝室には空しか見えない窓。よく見ると、優しい雰囲気の絵本や本なんかが至るところに置いてあって、居心地がとても良い。まるでオアシスかのような、魅力的な空間だった。そこには、ピンク色が大好きな人が住んでいて、ニコニコおしゃべりしながら、たくさん料理やお酒を振る舞ってくれる。気付いたら、家はいつもこうなっていると言う。その人しか持ち得ない世界を、現実に表してしまう。住む世界が違う、と思った。自分だけの世界を、世に表すことのできる能力。そんな人と、出会い、関わっている人々。突然の始まり、勢いと継続。目に見える形に表されていなくても、人はそれぞれの世界を持っている。人間模様、それぞれの能力、努力、想い。絡み合いながら、時間は進む。その関わりを大事にし続けられる人が、何かを為し得るのであろう。わたしの尊敬する人はみな、人を褒めるのが上手だ。そうやって、人と仲良くやっていける人間に、私もなりたいな。
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