Museumnacht Amsterdam 2024 #2
ある日の会議にて、
今年もMuseumnachtの季節がやってきた。何をするかね?
という話がじわじわ上がってきた。
実際に何をするのかを固めるには少し時間を要していた。すると、我がディレクターボス(以下DDB, 実際にはボスの’ボ’の字もない優しい人)、
エジプトナイトってのはどうだろう??
と。
みんな、”いや、エジプトて。どの関連性やねん。”となったのだった。
だが、DDBには提案した明確な理由があった。
”建築家のアーサー・スタールがニューウエスト(美術館のある場所)にピラミッドを建てた。”
とのこと。
おやおや、なんか面白い話だねえ。とみんな気になって聞く。つまりは
1950年代、核エネルギーの平和利用が注目され始める。
アムステルダムで核エネルギー展示会の開催が決定する。
アーサー・スタールが巨大なピラミッド形の展示デザインを作成。
自立構造の鋼製ピラミッド、面積100 x 100メートル、高さ70メートル。
1957年に展示が開催され、75万人が訪れる。
という感じ。なるほど、悪くないですね。ただ、これだけでは夜は埋まらないよ?と思っていると、スタールはエジプトに長く滞在していた過去があるようで、エジプトとは縁深い建築家とのこと。そして、現在活躍している建築家にスタールのことを研究している人がいるので、彼に講演を頼むこともできる!どうかな???
てな感じで、エジプトナイトに決まったのでした。(実際はもっと厳正なる会議を経て決められています。)
ここからは講演だけでなく、他にもエジプトに関連した人や事柄をプログラムに入れたい!!と奮闘したわたしたち。
ご近所さんでDDBの知り合いのDJ aka Disco Arabesquoさん、
俺、60年代70年代のエジプト映画のポスターとカセットテープコレクターなんよ。
ぜひ、一緒に展示とDJパーティーしましょう!ってことで、参加してくれることになりました!やったー!
というわけで、スタールについて詳しい建築家の講演、ポスター展示、DJパーティーという大まかなプログラムが決まりました。
ここからというもの、全ての機材や備品や段取りを揃え、Draaiboekという名の工程表のようなものを作り、準備は万端!
なーんて、そんな簡単に全部は進まないのが世の中ってもんで。
9月の終わり、(イベントは11月2日)スタールの講演をしてくれる予定の建築家さんスケジュール的に厳しくなり、講演に来られなくなってしまった!!
これでは、夜は埋まらない。。。でも、1ヶ月前だし、どうする??
と思っていると、DJがここでも、
俺、エジプトポスターをデザインした人の息子とも知り合いで、ふたりでポスターについて語る会したいんだけど、どうかな?
最高です。是非にも。というわけで、ひとつまた面白い企画が乗っかりました。わたしたちは”う〜〜ん、なんかもう一個いい感じのフックが欲しいね。”と試行錯誤。
とりあえず、同僚のTonnがGoogle先生に ”エジプト オランダ デザイナー” と聞いてみました。すると、非常に魅力的なデザイナーにヒット!Tonnとわたし、確信いたしました。いい夜になると。
チームでの会議に持っていき、ご本人と話し、無事にブッキングに成功。彼女にはスカーフワークショップをやってもらうことに。エジプトの布地やカーペットから読み解く柄を説明しつつ、オリジナルのスカーフを作ろう!というもの。予算の厳しい中、準備1ヶ月で引き受けてくれた彼女には本当に感謝感謝です。
よしよし、今度こそ変更はない!これで行くぞ!!となったらさあ大変!
元々Museumnacht側に送っていた情報が一つも残っていないのですから。
ウェブサイトをアップデートし、SNSでキャンペーンをして、参加してくださるアーティストとデザイナーのみんなもSNSで拡散してくれて、メール書きまくって、インスタ用の画像やり直して、、、と怒涛の1ヶ月でした。(担当者のわたし、水木金は働いていないので、同僚たちが手伝ってくれながらの1ヶ月でした。みんなありがとうすぎる。。。)
当日はほぼお祭りですよね。もう。17時までは通常運営なので、来場者が帰った瞬間にミュージアムの展示を動かし、エジプトポスター展示を飾り、ワークショップや講演用の机と椅子を用意して、ピザを注文して。笑(これも、長い夜を乗り切るには大事!!)、手伝いに来てくれた運営側とミュージアムのボランティアさんたちに流れを説明して、飲み物を用意して、、、みんなでピザ食べて、、、
とあっという間に2時間が経ち、いざMuseumnacht Open!そこからの記憶はありません。あっという間でした。
ただ、一つ言えるのは、去年よりも圧倒的に盛り上がっていて、ご近所さんもたくさん来てくれて、SNSをみた人たちがワークショップに来てくれて、みんな楽しかったと言って帰ってくれたので、今年も大成功だ!!ということです。
もちろん、月曜日になって、中心部にある美術館の来場者数が750人だったとか聞くと、おお、、、となるけど、わたしたちが普段から心がけている地域のみんなとの連携がすごくいい形であらわれたように思います。
お友達もたくさん遊びに来てくれて、初冬のいい思い出がまたひとつ増えました!数年ぶりに晴れだったので、それもみんなが楽しく遊びに行けたいい要因ですね。来年もお天気よろしゅう、おそらさま!!
友達とManuはトルコ料理を無料で食べられる、という企画をやっている場所に行き、お腹いっぱい食べてきた様子。
来年も企画運営したい!けど、0.5%くらいはちょっと遊びに行きたいかも。とか思うのでした。笑
つづく、、!
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