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冬季鬱からの解放、2月のフィンランド
2月のフィンランドはぐっと日が長くなります。1日5分ずつ日が伸びていくと、1週間で35分。30分日が長くなると体感では随分と違います。体が軽いです。2月の中旬になって、夕方の5時頃までうっすらと空が明るくなりました。本当に生き返るような気分です。
北欧と冬季鬱は切っても切れないような関係性だと思いますが、私は個人的に気分の落ち込みよりも、体の重さが辛いです。10月から11月にかけて、体力的にかなり消耗します。悪魔のような時期です。1日5時間の語学のクラスだけでも、日本の12時間労働以上の疲れを感じていました。
ビタミンDは効果があるのかないのか正直よく分かりません。夫も日本に来て一番驚いていたことが、冬場6時間睡眠でも体があまり疲れを感じないことだったと話していたことがあります。フィンランドの冬場、私もきっちりと睡眠時間を確保しないと本当に次の日に支障をきたします。冬を健康に乗り切るために、睡眠時間の確保を何よりも優先的に心がけていました。
他にも毎日のコーヒー、ストレッチの時間、編み物の時間、読書の時間、きちんとキッチンに立って料理をする時間、掃除をする時間、細かな自分の好きなことを忘れないことが何よりです。引越しと海外生活の繰り返しで、ここに友達と会う時間が消えてしまったことが悲しいような気がしますが、悲しんでもしょうがないというのもあり、1人で国を問わず楽しめることがある私は強いと思うようにしています。
今年は12月の中旬から新年までアフリカにいたので、もう帰ってきたころには冬至が過ぎ、なるべく負担を軽くして冬を越すことができました。毎年毎年そうすることができるといいのですが、金銭的にも今年は運がよかったです。
もう少しすれば、空が明るすぎて眠れない日が来ます。夜11時頃に散歩したり、朝の3時頃まで目がさえて鳥の鳴き声を聴いたり、外が明るいうちにワインを飲んだり、これ以上ない些細な幸せが待っています。
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