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【漫画】ファイブスター物語に合うかもしれない音楽

ファイブスター物語の作中の音楽ネタや作者の永野護先生がフェイバリットに挙げた音源の記事を書きましたが、今回はそのオマケで自分的にファイブスター物語の各場面のイメージに合うかなと思う音楽の投稿です。
90年代以降の音源多めですが、なるべく前の記事で挙げた音楽に隣接した物や、その流れに沿ったバンドやミュージシャンのアルバムを選んでいます。FSSのファンは情報過多の状態が好きなはずなので沢山並べました。

ざっくりジャンル分けしました。
目次から飛べます。

Rock/Alternative Rock


A Perfect Circle - Thirteenth Step (2003)
ToolのVo.のMaynardが参加しています。オルタナの中でハードロックとプログレを復権させたToolですが、UK New Waveの耽美な要素も入れたAPCのこのアルバムがより合うかなと思いました。

MIRANDA SEX GARDEN / FAIRYTALES OF SLAVERY (1994)
1stアルバムの時点まではマドリガル唱法で伴奏無しでしたが、2ndアルバム以降はバンド編成になりこのアルバムは3rdアルバムで一番良い内容だと思います。

Queens of the Stone Age - Songs for the Deaf (2002)
荒野の旅にはDesert Rock

Rasputina – Transylvanian Regurgitations (1997)
ジャケが好きなので1stアルバムのリードトラックのEPを。
ギターとベースではなくチェロでゴシックロック/オルタナサウンドをやる人達。
中心人物のメローラ・クリーガーはNirvanaのIn Uteroのツアーにも参加しています。

Nuclear Daisies - Nuclear Daisies (2021)
今のシューゲイザーの中でCurveの様な雰囲気があるバンドは珍しい。

Blonde Redhead - Penny Sparkle (2010)
京都出身のカズ・マキノさんとイタリア出身のパーチェ兄弟によるトリオ。

Yves Tumor – Safe In The Hands Of Love (2018)
エクスペリメンタル系のアーティストががっつりエモいバンド編成のロックに変わった珍しいパターン。

La Femme - Psycho Tropical Berlin (2013)
人や世間をナメた感じがしてそこが良いです。

Auf der Maur – Auf der Maur (2003)
Holeと、マシーナの時のSmashing Pumpkinsのベーシストだったメリッサさんのソロアルバム。

Scott Walker - Bish Bosch (2012)
60年代から活動するロックミュージシャン。90年代に入ってからどんどんアヴァンギャルドかつ奈落の底のような暗黒音楽に。


Experimental/Ambient/avant-garde

Fripp & Eno - (No Pussyfooting) (1973)
プログレやクラウトロックを聴いている人には有名なアルバム。ジャケが大好き。
2004年のアルバムThe Equatorial Starsも星々をテーマにしたスケール感のある良いアンビエントです。

冨田 勲 – Pictures At An Exhibition(展覧会の絵) (1975)
ジャケが何パターンかあるようですがこの青いのが好きです。

Urban Sax – Urban Sax (1977)/Urban Sax 2 (1979)
フランスの全員サックス集団(後に他のパートも増えたけどその音源も良い)
動画は1982年のライブらしい。

Moondog – A New Sound Of An Old Instrument (1979)
偉大なる路上の音楽家。他のアルバムと違ってオルガンを中心にしたアルバム。

Aranis – Songs From Mirage (2009)
ベルギーのチェンバーロックバンド。

Pan-American - For Waiting, For Chasing (2006)
ポストロック/音響系全盛期に出た名盤。


Pavel Milyakov & Bendik Giske - Pavel Milyakov & Bendik Giske (2021)

テクノとサックスプレイヤー、鬼才同士のコラボ。
それぞれの単独作品も素晴らしい。

Caterina Barbieri - Fantas Variations (2021)
各曲毎に違うゲストがCaterina Barbieriの曲を再構成しているアルバム。

Marina Herlop - Pripyat (2022)
この後のアルバムも良いです。ニューウェイヴからニューエイジな質感。80年代のアニメのサントラやイメージアルバムぽさがあります。

Piotr Kurek – Edena (2012)
ポーランドの現代音楽寄りの電子音楽系ミュージシャン。この作品は特にプログレ味がある。

Dave Phillips - selective memory / perception (2016)
スイスのグラインドコアバンドFear Of Godの元メンバー。今はノイズ界の重鎮。このアルバムは一時間一曲。

Demdike Stare – Elemental (2012)
四枚のレコード音源をまとめたCD二枚組。
テクノとダブとドラムンベースとエクスペリメンタルの中間地帯。

Annelies Monseré - I sigh, I resign (2024)


Ksiezyc - Rabbit Eclipse (2015)

中世の空気を感じるポーランドの神秘的なフォークミュージックプロジェクト。

Yoko Ueno - Voices (1993)
ザバダックのメンバーだった上野洋子さんのソロアルバム


Electronic/Deconstructed Club(Post Club)

Crystal Castles - Crystal Castles (II) (2010)
エレクトロパンク+ニューウェイヴの耽美。
色々あってVo.が変わるも色々あり活動停止。沢山のフォロワーを生み出した。

HTRK – Psychic 9-5 Club (2014)
他も良いけど、このアルバムが最高傑作。

Utena Kobayashi - VATONSE (2016)

Sophie - Oil Of Every Pearl's Un-Insides  (2017)
天才と呼ばれた人ですが残念ながら2021年、34才で亡くなられました。
Hyperpopを代表する一人とされています。

Arca – Kick I (2020)
ビョークとのコラボでも有名という説明も要らないくらいの巨匠となられました。

PÖ - Cociage (2023)
フランス系ガーナ人のボーカリスト。
ウガンダのNyege Nyege Tapesの姉妹レーベHAKUNA KULALAから。


Techno/Industrial Techno

Squarepusher - Ultravisitor (2004)

The Soft Pink Truth – Shall We Go On Sinning So That Grace May Increase? (2020)

Speedy J – Public Energy No.1 (1997)
巨視的なスケールのアンビエトと炸裂するインダストリアルビート。

Download – The Eyes Of Stanley Pain (1996)
カルト的人気のEBMユニットSkinny Puppyのメンバーのサイドプロジェクト。
テクノといえばテクノだけど病的な音の詰め込み方。

Samuel Kerridge – The Silence Between Us (2017)

Slikback X Shapednoise – DRS X (2022)
ケニアのビートメイカーとイタリアの重量級インダストリアルテクノのコラボ作。

Current Value – Beneath The Sonics (2023)
超高速戦闘シーンには超高速音楽。


80's Alternative/Industrial Music

Test Dept. – The Unacceptable Face Of Freedom (1986)
ライバッハやスワンズやSPKを聴いたらノイバウテンやテストデプトもセットで聴きたい。

Coil – The New Backwards (2008)
美しいだけではないビザールな香り。
オリジナルメンバー二人は既に亡くなられていますが今も世界中でカルト的な人気があり、関連音源が再発され続けています。
ピーター・クリストファーソンはハードロックやプログレ好きにはお馴染みのデザイン集団ヒプノシスのメンバーでもありました。

Diamanda Galás -  Saint of The Pit(1986)
これは1stアルバム。
今も全然現役です、今年2024年時点で68才。

Kim Gordon - The Collective (2024)
ソニックユースの時とは違ってインダストリアルなヒップホップのビート。これを出した時点で70才。

The Body , Dis Fig – Orchards Of A Futile Heaven  (2024)
The Bodyの破壊的なインダストリアルビート。Dis Figによる悲鳴の様なボーカル。

Greymachine - Disconnected (2009)
重量級バンドのGodfleshやISISのメンバーによる一回限りの超重量級プロジェクト。
バンド編成でやるノイズインダストリアルミュージック。

Wetware – Flail (2020)
2010年代のトレンドの一つでもあったRaw House系の人達でしたが、音源を出す毎に80年代の混沌としたインダストリアルミュージックに近づいて行きました。

SCHAFT / nicht-titel (1991)
メンバーの藤井麻輝さん(Soft Ballet)もFSSのファンようで一番好きなキャラは「シャフト」と何処かで書いていらっしゃった記憶が。


Early New Wave/Post-Punk

Ultravox – Systems Of Romance (1978)
前半は清涼感のあるバンドサウンド。後半は翳りのあるシンセ主体の音。
元々はパンクロックバンド。欧州ロマンティシズムとクラフトワークから影響を合わせて独自の音楽性を作り上げました。
プロデューサーはクラウトロックやジャーマンニューウェイヴでお馴染みのコニー・プランク。
NEU!のクラウス・ディンガーは、コニー・プランクがドイツのバンドのレコーディングで試行錯誤した技術を英国のニューウェイヴバンドの制作で使う事をあまり良く思っていなかったらしい。

Kas Product – Try Out (1982)
フランスのデュオ。スピード感のあるシンセとドラムマシーンのビートがカッコいい。

Dalis Car - The Waking Hour (1984)
ジャパンのミック・カーンとバウハウスのピーター・マーフィーのコラボプロジェクト。

Siekiera ‎– Nowa Aleksandria (1986)
ポーランドのバンド。東欧ポストパンクの名盤。

Bel Canto - White-Out Conditions by Bel Canto (1987)
ノルウェーのバンド。ベルギーのCrammed Discsから出たアルバム。耽美ニューウェイヴ。

Rose Mcdowall / Cut with The Cake Knife (2004/Recorded 1986-88)
元Strawberry Switchbladeの片割れかつ音楽性の要。コラボや客演も多数ある人。
幻となったStrawberry Switchbladeの2ndアルバムの為に用意されていた曲など収録。

In The Nursery - Twins (1986)


Modern Post-Punk/Synth Wave


Belgrado - Intra Apogeum by Belgrado (2023)
1stアルバムはダークなパンク/ポストパンクでしたがこのアルバムではNew Waveになりました。

Ice Choir - Afar (2012)
シューゲイザーバンドThe Pains Of Being Pure At Heartのドラムもやってカート・フェルドマンのプロジェクト。
日本のポップスやカルチャーから影響を受けてるそうです。80年代のTVアニメのキラキラ感がありますね。
現在はプロデュース業やゲームミュージックの制作をしているそうです。

Ritual Veil - Wolf in the Night (2017)

DRAB MAJESTY - Modern Mirror (2019)
常に白塗りで本人達が漫画のキャラの様。

Глава II - Забываю (2021)

Izleti - Dalje od vode (2023)
セルビアのデュオ。最近の東欧のポストパンクで一番良いかも。

Lur: - 从 (2023)
本国以外ではあまり知られていないけど中国は良い現行Post-Punkバンドが多い。
ついでに書くとSonicave、疯医 The Fallacy(瘋醫)、黑甜一枕、Cephalosis、David Boringとか好きです。

Kontravoid - Detachment (2024)
常に仮面の男。ハードなビートのEBMだけではなく切ないメロディのSynth Wave系の曲も良い。

Konstantin Unwohl - Im Institut für Strömungstechnik (2021)


過去のFSSのイベントでクラムボンのミトさんと西島大介さんがされた選曲の内容が知りたいな。

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