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プレイヤーズコンベンション横浜(モダン)反省録


はじめに

 結果はプレイヤーズコンベンション横浜モダンオープンTop4だった。「今回勝てたのは運が良かった。」それだけで片付けてもいいのだが、13文字で終わってしまう。運が良かったのに不吉な数字だ。というかそれだけならTwitterでいい。

 ちなみに全編無料で読めるが、有料設定させていただいている。これを書く際に飲んだドトールのコーヒー代だ。次回の何か書く際の励みにもなるので、もし気が向いたら賽銭がてらのお願いをさせていただきたい。

あんたは誰

 のっけから味気ない感じで恐縮だが、せっかく読んでいただくのに自己紹介も何も無いというのもあれなので簡単に記述する。

 元々大阪に住んでいたのだが生活環境の変化で移住。競技シーンからは6年くらいは遠ざかっていたのだが、昨年11月、コロナ禍での久方ぶりの大型大会(プレイヤーズコンベンション愛知)が開催される、ということで野次馬に行った。

 そこでマジックを始めた頃からの友人が準優勝だったり、元チームメイトがTop4だったりしているのを見て「俺もマジックで結果残してぇなぁ~~」などと柄にもなく意欲が沸いたのが今大会に出たきっかけである。

 普段は特筆して詳細なレポートを書くことはないのだが、せっかくいい感じに勝つことが出来たので備忘録かつ反省文替わりに記録を残そうと思う。

なにぶん、はじめて書く記事で駄文が続くが、良ければお付き合いいただければと思う。


どんなことを書いたの

とはいえ、○○して勝ち。だと何の反省にもならんな、ということで、(あくまで記憶と観測できる部分から類推してではあるが)今回はスイスラウンド及びシングルエリミネーションで負けたゲームに対し、どのように思考及び試行すればより良かったか?に焦点を当ててみようかと思う。


デッキ選定及び理由

 その前にデッキの選定した理由を下記に記載する。

プレイヤーズコンベンション横浜に参加するにあたり、試行したデッキは3つ。

・《不屈の独創力》デッキ、通称:独創力(3c,4c,5c)

・UR 《濁浪の執政》デッキ、通称:UR Murktide

・Merfolk デッキ      通称:魚 を試行した。

結論として、URで10Rを9-1以上する練度と体力の自信は無く、メインボードを取りやすいデッキを選択しようとなり、独創力かMerfolkの二択でMerfolkを選択した。

これは単なる練度の問題であり、こちらの方が良いと勧めるものではない。

やはりトップメタはトップメタたる強みがあるのだ。基本は大会出るなら強いデッキを使え、だと思っている。

ただ筆者は、モダン・フォーマットは他のフォーマットと比較して各デッキ同士その実力も他フォーマットよりはまだ拮抗していると感じているため、デッキ選択の自由度が高いと思っている。


どんなリストを使ったのか

さて、今回使用したリストを下記に掲載しておく。

元々のリストは引用させていただいたryuumei氏のリストを参考にした。

 色々他人様のリストを拝見させていただいた中でも、非常に完成度の高いリストであった。

 これを元に様々試行した結果、後手番の5c独創力に分が悪いと判断し、サイドボードへ《万物の姿、オルヴァール》の枠を取るため、元リストから《緻密》を一枚削り、独創力以外に弱いメインの《霧の呼び手》を一枚《銀エラの達人》へと変更した。

 サイドボードプラン等も基本は上記引用元に基づくものであり、割愛する。個人的には生物の総枚数がなるべく減らないように注意した。

本題

 では本題に入ろう。成績を添付しておく。今回は負けたゲームにのみ焦点を当てる。

 まずは負けた流れを各ゲーム記載、その後こうなった場合は?ということを記述してみて自分なりの結論を記述する。ビデオカバレージがある分についてはURLを添付している。



R2・g2 5c《不屈の独創力》

試合推移   
R2 g2 5c《不屈の独創力》後手番

サイドボード
Out 4《四肢切断》、1《広がりゆく海》
In 2《万物の姿、オルヴァール》、1《否定の力》、2《銀エラの達人》

 早速想定敵が来たが、先手の利を生かし、g1は勝利。

基本的には相手のエンド前に動き、不用意に《不屈の独創力》につながらないように行動していく。5ターン目くらいに《万物の姿、オルヴァール》を引き込むことが出来たものの、悟られぬようにカウンターがあるような動きを継続していく。
 しかしながらその行動が裏目に出て、手札に《万物の姿、オルヴァール》が存在はするが、独創力はキャストされず。   
 その後、《鏡割りの寓話》の定着→裏面の召喚酔いが解けたタイミングで《不屈の独創力》X=2を唱えられ、そのまま同時にコピー含む3体に殴りきられ敗北した。

ではどうすればよりよかったか?

結論:《万物の姿、オルヴァール》を引いた時点で《不屈の独創力》をあえて打たせる。


ここではあえて隙を見せるようなプレイをすることで、相手側に私が《否定の力》もしくは《四肢切断》以外には対処策が無いと考えさせ、はやめにX=2や1で打たせるような行動をすべきであった。その場合であれば、《残虐な執政官》2体までの場合はすべて除去しつつ相手ライフにかなりの打撃を与えられたため、その方向性の方が良かったと考える。

実際後々のゲームではそのようにしたが、うまくはまり勝利することができた。

まぁ4t目に《Time Walk》した上に《ヴェールのリリアナ》、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》、《死の飢えのタイタン、クロクサ》全部2回ずつしたらそら勝つわなとしか言えないが、、、


R3・g1《死せる生》

試合推移
R3 g1《死せる生》先手番

初手 《霊気の薬瓶》《否定の力》《アトランティスの王》《激浪の形成師》《マーフォークのペテン師》2《島》と完璧な初手。

 相手後手1t 《尖塔檀の運河》セット《悲嘆》ピッチで《死せる生》と判明。その後ターンエンド。

 ここで《否定の力》を抜かれたので、ソーサリータイミングの《続唱》と考え(《暴力的な突発》ならば私の3tアップキープに打てばよいと考えた)、墓地のサイクリングの枚数を貯められる前に早期に殴り始めた方が良いと考え、次ターンに《霊気の薬瓶》から《激浪の形成師》→《マーフォークのペテン師》と展開し、その次のターンは《海と空のシヴィエルン》を引き込み、次ターンに勝利の可能性がある為《霊気の薬瓶》から《アトランティスの王》も展開したが、《通りの悪霊》で想定した生物枚数をずらされ、3t目の《断片の工作員》からそのまま敗北。

ではどうすればよりよかったか?

結論:このゲームについては勝利することが難しかった。

上記の結論の可能性が高いが、プレイを変化させるとするならば《霊気の薬瓶》から《アトランティスの王》は出さず、《霊気の薬瓶》を立て続け、インスタント行動をちらつかせつつ《ヴォーディリアの呪詛抑え》のプレッシャーをかけ続けるべきであった。更に言うならば相手の切り札を元々ソーサリータイミングでの《断片無き工作員》と考えているのであれば尚更である。

もし、3tに続唱されないとして、先に展開するのであれば《マーフォークのペテン師》ではなく《アトランティスの王》からであった。(その場合、生物が出るまではひたすらに殴り続けられる、かつたとえ《死せる生》側が《ヴォーディリアの呪詛抑え》からの支払いを乗り越えられる場合でも、マナ要求する際に優先的に墓地に落とせば《死せる生》が通った後でも島渡りで殴り勝てる可能性がある為)

R4・g2 jund

試合推移
R4 g2  jund 後手番

サイドボード
In 3《緻密》、2《銀エラの達人》、1《広がりゆく海》Out 2《霧の呼び手》、3《否定の力》、1《ヴォーディリアの呪詛抑え》

 この時点でジャンドカラーであること以外不明であったので上記のサイドボードを行った。

 相手先行のまま3t《飢餓の潮流、グリスト》。虫1体と《下賤の教主》がいる場で忠誠度4でターンが返ってきた。

こちらには場に《マーフォークのペテン師》が一体と手札には《アトランティスの王》2、《四肢切断》《緻密》《島》《霊気の薬瓶》、場には《変わり谷》と《島》2。
手なりで《飢餓の潮流、グリスト》へ攻撃し、チャンプされ、《霊気の薬瓶》、《アトランティスの王》を展開して終了。
 この後、《鏡割りの寓話》、単体除去からの単体除去で時間を稼がれている間に《飢餓の潮流、グリスト》の忠誠度分で除去回数が増加し、敗北。

ではどうすればよりよかったか?

結論:3t目にプレイミス。

 これは明らかに前述の後手3t目のアクションが悪手であった。
実際のところ確実に《スランの医師、ヨーグモス》デッキでないと判別できておらず、《四肢切断》を打つのをためらった。
 予想は大事ではあるが、既に場に出ている《飢餓の潮流、グリスト》自身も長引くと当然脅威となる為、さっさと《飢餓の潮流、グリスト》を討ち取る方針で行くべきであり、《アトランティスの王》を展開し、虫トークンに対し《四肢切断》をうち、《飢餓の潮流、グリスト》をなるべく除去として機能させないようすべきであった。

 後半の展開を考えると相手は単体除去を打つかサイズの劣る生物しか展開できなかったため、《飢餓の潮流、グリスト》を撃墜できていた場合、生物の質の差で殴り切れていたように思う。

SE1・g1 5c《不屈の独創力》

試合推移
SE1 g1 5c不屈の独創力 後手番 ダブルマリガン。

デッキはスイスラウンドでお互い当たっていたため判明している状況。

2《霊気の薬瓶》、2《島》、1《魂の洞窟》、1《マーフォークのペテン師》、1《ヴォーディリアの呪詛抑え》の7枚から《霊気の薬瓶》と《魂の洞窟》を下へ。

以下、推移。
1t 《霊気の薬瓶》
2t《島》でターンをパス。
相手も3tまでにフェッチから特に行動無し。
ここで相手の終了時に《マーフォークのペテン師》から入るものの、そこを《プリズマリの命令》され、《霊気の薬瓶》と《マーフォークのペテン師》を失う。

この時点で生物を展開しつつ妨害手段を構えることが難しい状況に。
結局ずるずると時間を稼がれ、そのまま敗北した。

ではどうすればよりよかったか?

結論:逆転は非常に難しかった。

 まずカードの枚数差がある状況でテンポも阻害されつつ更に《プリズマリの命令》により枚数差をつけられている。

 後は出てきた生物をゆっくりドワーフ(カードを消費しない)で受けつつ執政官もしくはマナに余裕がある状況でX=2程度の独創力を打てば良いためだ。

 ただそれだけでは元も子もないので書き添えておくと、相手3t目に大きなアクションをしなかった為、裏目になる場合は前述の《プリズマリの命令》であるが、《ヴォーディリアの呪詛抑え》から展開してしまうとエンドに除去された後《不屈の独創力》を打たれる可能性がある為注意が必要である。

 実際、相手のライフ推移をみると18→15→13→9→12→10となっている為、恐らく5t目ぐらいには《不屈の独創力》から出た《残虐な執政官》にぶん殴られたのだろう。


ここからは幸いにもビデオカバレージが残っているため、それを参考に反省していく。

参考までにURLを各ラウンドで添付しておく。興味がある方は下記の文章を読んでみてカバレージ内の私のミスを洗い出してみてほしい。対戦相手方の誹謗中傷は無きようお願いする。

R6・g1 5c《不屈の独創力》

https://www.youtube.com/watch?v=imkD-DCMJxU&t=856s

R6g1  5c《不屈の独創力》後手番 1マリガン

試合推移

《変わり谷》《魂の洞窟》《霧の呼び手》《真珠三又鉾の達人》《海と空のシヴィエルン》《否定の力》《霊気の薬瓶》から1マリで《否定の力》を下に。

1t《魂の洞窟》から《霊気の薬瓶》

2t 相手《レンと6番》、その返しには特に行動無し。

3t 土地が引けず、《霊気の薬瓶》から出した、《霧の呼び手》で《レンと6番》へ攻撃、ターン終了時に《力線の束縛》で《霊気の薬瓶》指定で対応《アトランティスの王》するが《霊気の薬瓶》を失う。

4t《レンと6番》-1能力を《霧の呼び手》へ、

5t アップキープに《氷》が《魂の洞窟》へ、新たな《霊気の薬瓶》を出すか迷うも《不屈の独創力》を警戒し何もせず。

6t 《霊気の薬瓶》を出し終了。

7t  待望の《島》を引き、《不屈の独創力》を考慮し、《真珠三又矛の達人》から出すも《稲妻》

ここからは結局定着した《レンと6番》を処理できず、8tに《残虐な執政官》が着地。そのまま殴りきられ終了。

ではどうすればよりよかったか?

結論:3t目からとっとと《変わり谷》で殴る。

実際の私の行動は、3t目に《霧の呼び手》で攻撃するのみで《四肢切断》を構えてターンを返したが、これは実質のところほぼターンを捨てているようなものである。

 3t目に土地を引けなかった時点で手札にはUUのダブルシンボルのカードがだぶついていた。デッキ内部に《変わり谷》から使用する無色1マナのみを使用できる呪文は《霊気の薬瓶》と《四肢切断》以外は無く、青が出る土地を引けない状況下で2マナを使用し《霊気の薬瓶》カウンター2個から展開できないカードはキッカー込みの《激浪の形成師》以外は無いため、ここは《変わり谷》に除去を打たれたとしても手札に影響はない。

 故に、ここは3t目から《レンと6番》に向かって《変わり谷》も共に殴るべきであった。

 その場合、《変わり谷》が2点以下の除去で除去されそうな場合は《アトランティスの王》を展開し、《霧の呼び手》が除去されそうなら《霊気の薬瓶》は立てておき、《ヴォーディリアの呪詛抑え》を考慮させれば良い。

 もちろん、《霧の呼び手》をこちらのエンドに除去し、4t目に相手が《不屈の独創力》を放ってくる可能性は有るが、このまま長引いたところで実際敗北したルートになるだけである。恐らく相手が《不屈の独創力》を持っていればドワーフが殴っている途中で撃たれていたであろう。

 想定すると、《霊気の薬瓶》、《アトランティスの王》、《霧の呼び手》は処理され、《変わり谷》が《火》で落とされるor《氷》で寝かされる形になっている。これだと《火》の場合は相手の手札が1枚増えず、orドワーフで受けさせる、《氷》を打たれた場合だと《霊気の薬瓶》を1t早く展開出来ているor動画の4:12と同じ状況になる。

もし《レンと6番》を一度攻撃していれば、《レンと6番》の奥義を考慮に入れる必要もなくなり、1t《霊気の薬瓶》を早く展開していれば、《海と空のシヴィエルン》と《アトランティスの王》を出せるタイミングが早くなり、本体を殴れていた可能性がある。とはいえ除去を後二発撃たれない前提であるため、少し都合が良すぎる解釈の可能性はある。


R6・g3 5c《不屈の独創力》

https://www.youtube.com/watch?v=imkD-DCMJxU&t=856s
19:20~

試合推移


R6 g3 後手番

サイドボード
Out 4《四肢切断》、 1《広がりゆく海》
In 2《万物の姿、オルヴァール》、1《否定の力》、2《銀エラの達人》

初手《霊気の薬瓶》《アトランティスの王》《アトランティスの王》《銀エラの達人》《マーフォークのペテン師》《島》《島》

1t《島》から《霊気の薬瓶》

2t《レンと6番》着地、こちらは《島》《島》二枚でエンド

3t 相手エンド時に《マーフォークのペテン師》には《火》、《霊気の薬瓶》を2へ、《魂の洞窟》置いてエンド

4t  相手フェッチセットから《時を解すもの、テフェリー》に対応し《ヴォーディリアの呪詛抑え》と《霊気の薬瓶》起動から《アトランティスの王》
 《時を解すもの、テフェリー》にて《アトランティスの王》がバウンスされ、《ヴォーディリアの呪詛抑え》に《レンと6番》から一点で処理される。
 
 そのままきっちりと盤面を掌握され、《不屈の独創力》X=2から敗北。

ではどうすればよりよかったか?

結論:3t目にプレイミス。


これは明らかに3t目が敗着となっている。

 実際のプレイではこのターン、《レンと6番》が定着している状況下において、1マナ分立っているフェッチから、《稲妻》or《束縛の力線》をされる可能性を考慮し、手札から《ヴォーディリアの呪詛抑え》、《霊気の薬瓶》から《アトランティスの王》を選択することとした。

 これはそのままターンを返さず、《アトランティスの王》を手札から出すべきであった。

 元々手札から《アトランティスの王》を出しておけば、この状況下で《力線の束縛》を《霊気の薬瓶》へ打たれた場合でも4t目に《不屈の独創力》を通すことは難しい(《霊気の薬瓶》を除去する際に対応《ヴォーディリアの呪詛抑え》すれば、更に除去を打つためにマナが必要で4tにはX=1分のマナは確保できない)ため、ここは手札から《アトランティスの王》を出しておき、その後相手の対応を見てから素直に《霊気の薬瓶》起動で良かった。

 結局《霊気の薬瓶》を《時を解すもの、テフェリー》から守る為、二枚のカードを失い、テンポロス、そのまま敗北へとつながった。

 ここで《アトランティスの王》2体展開だった場合、仮にテフェリーが薬瓶を戻すと除去してももう一体が残っているor仮に2体とも《稲妻》で除去されているとすると23:35の構図で《ヴォーディリアの呪詛抑え》が手札に残っており、場は同様の状況で同時に《銀エラの達人》と《ヴォーディリアの呪詛抑え》が同時に出せるため同じ《レンと6番》には処理されていない、かつこの時点で《不屈の独創力》が無いことが判明し、全てを展開し攻撃に転じることができ、《ヴォーディリアの呪詛抑え》が残る為、《不屈の独創力》も決まらなかった可能性が高い。

b仮にマナを立てている場合に除去と《ヴォーディリアの呪詛抑え》をケアしてX=1とし対象を宝物にしても手札の《天井都市、大田原》が回答となっている。


R10・g1 エルドラージトロン

https://www.youtube.com/watch?v=APsXpKd_b2A

試合推移

R10 g1 エルドラージトロン 後手番

こちらは《島》2、《四肢切断》、《マーフォークのペテン師》、《海と空のシヴィエルン》、《激浪の形成師》、《否定の力》か《ヴォーディリアの呪詛抑え》でキープ、どちらかは失念した。

以下過程。

1t 《ウルザの物語》ここでアミュレットタイタンかと予想。

2t 《ウルザの魔力炉》、ここでエルドラージトロンと判明。《ウルザの物語》から《探検の地図》を探されぬために《ウルザの物語》へ《激浪の形成師》。

3t 《作りかえるもの》、土地を引けず、こちらは2ランドのままでターンを返した。

4t 《難題の予見者》に対応し、四肢切断。そこからも土地は引けず。

5t 《作りかえるもの》に《マーフォークのペテン師》、その後完全に想定外の《カーンの酒杯》。

6t 待望の《変わり谷》、そのまま終了。《霊気の薬瓶》も引いていたため、なるべく《カーンの酒杯》を起動させる方向に。2体の防御で討ち取れるよう、《ヴォーディリアの呪詛抑え》出した。

7t こちらは何もせずに終了→《カーンの酒杯》X=2で起動、その後《難題の予見者》へ 《マーフォークのペテン師》。

8t やっと《カーンの酒杯》が消えたため、《霊気の薬瓶》を展開、さぁ反転攻勢だ、というところでウルザ完成、大きいアクションもあるんかーいってな感じで《絶え間ない飢餓、ウラモグ》が出て投了。

ではどうすればよりよかったか?

結論:逆転の目は無かった。


 変化させる点があったとすれば、2tと6t。
2tの《激浪の形成師》を《ウルザの物語》ではなく《ウルザの魔力炉》にしておき、二枚目の《ウルザの魔力炉》を引かれないことを祈るか、6t目に殴られるリスクを許容し《海と空のシヴィエルン》をプレイしておくかであった。

 2t目関連の話題については結局のところ、《激浪の形成師》で《ウルザの魔力炉》を指定していても、二枚目の《ウルザの魔力炉》は置かれておりかつそのままの流れで考慮すると《カーンの酒杯》を置かれたターンについでに(《ウルザの物語》から持ってきたと仮定する)《探検の地図》が起動され、6t目にはウラモグ様が降臨しとんでもないことになっていたので、ある意味延命措置としては正着であった。

 6t関連の《海と空のシヴィエルン》の選択の部分は《海と空のシヴィエルン》を設置していた場合、《難題の予見者》を概ね防御することが難しく、(《難題の予見者》を《海と空のシヴィエルン》で防御した場合、その後御供が除去された場合、破壊不能が無くなり死んでしまい完全に覆すことが出来なくなるため)ライフが6になることがほぼ確定しており、《作りかえるもの》を今後どこかで守る必要が発生することが予想され、《作りかえるもの》のPIG効果で相手に1枚引かせたくなかったため、《海と空のシヴィエルン》をプレイしなかった。

 しかしながら結果としてどのルートを通っていたとしても《絶え間ない飢餓、ウラモグ》は着地しており、そのまま殴りきられていただろう。


SE2・g1 Jund Saga

https://www.youtube.com/watch?v=ROnIZ2R0iho

試合推移

SE2 g1  Jund Saga 後手番

《島》、《霊気の薬瓶》、《四肢切断》、《マーフォークのペテン師》、《海と空のシヴィエルン》、《銀エラの達人》、《アトランティスの王》の7枚でキープ。


1t 相手《ドラゴンの怒りの媒介者》、こちら《霊気の薬瓶》

《アトランティスの王》をドロー

2t 相手《タルモゴイフ》、土地が引けない可能性もあり、《ドラゴンの怒りの媒介者》へ《四肢切断》、《海と空のシヴィエルン》をドロー、土地が止まる。

3t 土地をドローしたので 《タルモゴイフ》を《マーフォークのペテン師》と《アトランティスの王》で二面ブロックすることに。《ウルザの物語》と《レンと6番》が登場。

4t土地ドロー、《海と空のシヴィエルン》→相手の《ウルザの物語》3章に合わせて《霊気の薬瓶》から、《銀エラの達人》、これは《レンと6番》に焼かれる。

5t以降は概略するが、《マーフォークのペテン師》、《変わり谷》ドロー

《海と空のシヴィエルン》の攻撃で《海と空のシヴィエルン》をドロー


5t《霊気の薬瓶》を3へ、《ヴォーディリアの呪詛抑え》ドロー。

《海と空のシヴィエルン》で《広がりゆく海》ドロー→《影槍》が出ると負けるため2章の《ウルザの物語》へとプレイしたが、《レンと6番》からの構築物の群れに殴りきられた。

ではどうすればよりよかったか?

結論:考えすぎ。

 最大のミスは変な考えを巡らせ《霊気の薬瓶》から先に《銀エラの達人》を出してしまったことである。(なぜかメインボードなのに《真髄の針》がちらついて先に起動してしまった)エンチャントが落ちることで昂揚を達成した《邪悪な熱気》を警戒し先出しした側面もあるのだが、どうせ《レンと6番》から1点飛ばされた後に《邪悪な熱気》を打たれるだけなので全く意味のない行動である。

 これを普通に相手の終了時に出していれば返しに《ヴォーディリアの呪詛抑え》を使用しつつ《レンと6番》に殴り掛かれた。

 これで《レンと6番》を落とせていれば御の字、恐らく構築物が一体は《銀エラの達人》を守るであろうから、《レンと6番》に1点飛ばされて丸損、という形にはならなかったはずである。(ちなみに想定では《レンと6番》の忠誠度が5で場に《海と空のシヴィエルン》のみ残るor 《レンと6番》忠誠度2、構築物一体が残る)

そうしていた場合返しに殴られた構築物のダメージが8点から3点になるので、もう少しこちらの方から脅威を押し付けることが出来、(結果論ではあるが)海、ロードと引いていたためもう少しライフレースを仕掛けることが出来ていたように思う。


サイドボード
In  3《緻密》、2 《銀エラの達人》、 1《広がりゆく海》、 2《潮流の先駆け》
Out  4《霊気の薬瓶》、2《霧の呼び手》、2《否定の力》

 正直なところ、《否定の力》はすべて抜きたかったが、抜くカードの中から後で引いてどれがましかを考えた結果1枚残した。まあ引いたタイミングでは《霧の呼び手》の方がまだましだったのだが、、、

SE2 g3 Jund Saga

https://www.youtube.com/watch?v=ROnIZ2R0iho
25:50~

SE2・g3

試合推移

2《ヴォーディリアの呪詛抑え》、《緻密》、《島》、2《魂の洞窟》、《激浪の形成師》、《変わり谷》をキープ。

1t 《ドラゴンの怒りの媒介者》、2t 《レンと6番》に対して《ヴォーディリアの呪詛抑え》をコストに《緻密》。相手はトップへ。返しに《激浪の形成師》→《邪悪な熱気》、再度《レンと6番》。

3t 《否定の力》ドロー

《ドラゴンの怒りの媒介者》を《マーフォークのペテン師》で討ち取ろうとターンを返すも《コジレックの審問》。《マーフォークのペテン師》を置き《アトランティスの王》が無くなる。

4t 《ヴォーディリアの呪詛抑え》ドロー

とりあえず《レンと6番》を処理しないといけない状況になり、《変わり谷》で攻撃。

相手のエンドに《ヴォーディリアの呪詛抑え》するも→《コラガンの命令》で《否定の力》も失う。

5t 《四肢切断》をドロー、しかしそのまま1g目と同様に構築物が止まらず殴りきられた。

ではどうすればよりよかったか?

結論:《緻密》の使い方が下手。


ここは完全に2t目のが《緻密》が悪手であった。

これにより2枚分のリソース差がついてしまい敗北している。

そもそもこのマッチは3/3飛行が強いゲームであるし、それを見越して土地が多い手札をキープしたのに2t目に想起でプレイするという本当によくわからないことをしている。

その分が無ければ《緻密》と捨てた《ヴォーディリアの呪詛抑え》でプレッシャーをかけることができた上、《コラガンの命令》の時にもう少しうまく立ち回れたかと考える。

それでも厳しいことに変わりはないが、《緻密》と《ヴォーディリアの呪詛抑え》で《レンと6番》をケアしながらもう少しライフレースを仕掛けることが出来たと考える。


まとめ

とりあえずここまでが今大会の負けたゲームのざっくりとした敗因分析である。

恐らく考慮できていない部分も多いだろうが、私の今の技術ではここまでである。

すべてが逆転勝利!ということも難しい。
かといって全く考えないのも悔しいということで今回筆をとった。(意外と長くなってしまった・・・)

 しかしながら、この思考にゲーム中至らなかったということもまた自分の実力なので負けるのも当然である。限りある時間の中での最適解を見つけるのは非常に重要だ。

 普段MOもやらないし、ここまで振り返る為の教材もあまり無いので自分の為にもなった。

 運営し、大会を開いてくれて、フィーチャーに呼んでくれたBigMagicに感謝。
 個人的にもまたフィーチャーに呼ばれるくらいには頑張りたいものだ。

終わりに

 今回、あくまで次回の私ならこうするかな、ということをつらつらと書き続けた。

 そういえばついこの間、ゲームに含まれる時間管理の話題をTwitterで見かけたが、プレイを早く進めるために予めこういった思考実験をすることは非常に有意義であると考えている。

 もちろん私がすべて正しいプレイをしているわけはないし、こうするパターンは?という意見も非常に参考になるため、むしろ是非ともバンバン意見を投じてもらいたい。

 当然マーフォークについてだけでなく、他デッキの分析等や対面時にどのように思考しているのか、いや逆にマーフォークの弱点全部書け、とかでも良い。

 読者の方にはここまで長く、面白みも無い文章を読んでいただき非常に感謝している。

何か機会があれば別の記事も書きたいと考えている。では。

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