先に『星降る夜』を自主制作CDとして出した一番の理由
まだ中学3年生の頃は作詞能力も作曲能力も全然無くて「星の砂」と言う名ばかりの曲があるだけだった。そう言う意味では18歳の時になんとか作詞作曲の技法を学んで形にした「桜物語」こそが初めて作った珠玉の作品と言えるのかもしれない。
それでも、先に『星降る夜』を自主制作CDとして出した一番の理由はその次の作品で勝負に出てみたいと思ったから。どれも自分にとって珠玉の作品である事には変わりないが、それだけ『桜物語』と言う作品にかけているからこそ必要なプロセスだったのだ。
1. なぜその人物がその言動に至ったのかを描きたい
このお話はそれぞれ生まれも育ちも違う光輝と美花の出会いから始まる。そもそも人の心には光もあれば影もあるものだ。どちらも我が子のように愛おしい存在なので絶対に悪者にはしたくない。どちらかを悪者にする事が問題の解決に繋がるとも思えないから。
それに光と影に分ける事ってある意味で問題から目を背けているようにも感じる。それよりもなぜその人物がその言動に至ったのかを描きたい。お医者さんが人の生命を救うなら私は人の心に語りかける歌うストーリーテラーになりたい。そんな想いからこの物語が生まれた。
全ての物語に登場する人物が自分であり、また他人でもある。どんなに自分にとって思い入れのある作品でも作者は決して神様にはなれない。いつだって自分と一緒に成長するくらいの気持ちで少年少女を育てていきたいから。
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