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自主制作CD『桜物語』が生まれるまで
なんとなく学生時代に勉強した近代の日本。そんな近いようで遠い昔の話をされても退屈しのぎにすらならないかもしれない。
それでも、そこには怪奇現象でもなんでもない紛れもない真実として確かに存在しているんです。そんなかつて存在した日本を舞台に自主制作CD『桜物語』が生まれました。
1. 登場人物の設定を考える時は身近な人物
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いつも登場人物の設定を考える時は身近な人物を参考にする事が多い。それこそ種を蒔いて愛を育てるようなものだから。特に主人公・小桜花子はあまり感情を表に出さないキャラなので役作りをする上で物凄く苦労したし、もう本当に身につまされる想いで正直読むのも辛かったんです。
そんな花子と共に生きていく梅木満成も物語の中心人物と言えるキャラなので、それぞれの視点から男女の生き方をどう描いていくのか。一見不幸に見える花子も花街の女達からすれば満成に見初められるだけまだマシだと思われていたのかもしれない。でも、我が主君のために戦わないといけない満成も全然自由じゃなかったと思うんです。
それは満成の同期である大竹宗一も同じでその憂さ晴らしにお座敷遊びに走っていただけなのかもしれないし、きっと旧幕府軍の大名だった松永実吉もただ武士として戦って死にたかっただけなのかもしれない。まるで本当にそのキャラが生きているかのように役作りしていく事の難しさを痛感しながらひたすら試行錯誤を続けていました。今も昔話のように語られている物語がいまだに繰り返されているだけに、私達は人間である限り争う事を辞められない生き物なのでしょう。
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