見つめる目
幼いころから、鏡というのはちょっと怖い存在でした。
合わせ鏡は縁起が悪い、というのはよく聞く話です。合わせた両側の鏡に無数の写り込みができ、そこに無いはずのものが写るなどという怪談じみた話をよく聞きます。風水的にも良くないという話を聞きます。
合わせ鏡じゃなくても、薄暗がりで鏡を見るのは結構怖いものです。自分の後ろに誰か写っていたら…などと、余計なことを考えてしまいます。
幼いころ、鏡の向こうにもうひとつ世界があると信じていた子どもは多いのではないでしょうか?鏡の国のアリスほどではなくても、何かしら次元のずれたもうひとつの空間があるのでは?と思ったことがあるかも知れません。
写真としても、鏡は面白い被写体です。鏡そのものではなく、鏡の中に写り込むものを写すのが楽しいのです。そこに何が写るかで周囲の環境が分かるので、間接的に写したいものを表現できたりします。
子どもにとっても大人にとっても、鏡はやっぱり神秘的でちょっと怖い存在です。
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