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相対するもの

先日、カメル(Camell)さんのイベントに参加して、ボートレース戸田で流し撮りの練習をしてきました。

流し撮りとは、シャッタースピードを遅く設定して、動く被写体に合わせてカメラを動かし、被写体ではなく背景が流れているように撮る方法です。こうすることによって、スピード感のある写真を撮ることができます。

まぁ、これがなかなか難しいのですが。口で言うほど簡単に出来ず、1日で4000枚ほど撮って、ぴたっと撮れたのは20枚程度ではないでしょうか(笑)

動きのあるものとないもの、その速度差によって、画像に現れてくるものは変化します。絶対ではなく相対の世界です。

カメラがレーサーと同じスピードで動けば、レーサーは止まっていることになり、背景の方が後退していきます。カメラが背景と同じ速度、つまり止まっていれば、レーサーが進んで行きます。

どちらに主眼を置くかで動きの主体が変わる。世の中の変化って普段は感じませんが、自分が止まっていると、気がつけば周囲が変化していることに気がついたりします。逆に、自分の変化のスピードが速いと、少しずつ変化している周囲は遅く感じたります。『早すぎた天才』などと言われる人は、まさにこれじゃないかなぁと思います。理解されるのは後世になってから。

何を見るか、どう見るか。それによって同じものでも意味が変わるって面白いですね。


レーサーは止まっているようですが、水しぶきでスピード感が分かりますね。

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