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道を見つけるということーMOANA 2を見てきた※ネタばれあり
公開からおよそ2ヶ月経ってから、『MOANA 2』を観てきました。前回に比べて、低年齢層をターゲットにしたのか字幕上映が少なく、吹替上映が多くなっていました。字幕でどうしても観たかったので、いつも行っている近所の映画館ではなく、電車で数駅離れた映画館まで行ってきました。
以下、わたしの勝手な感想です。
開始数分で思ったこと。『The way finder』を『船乗りと訳すのはやめて欲しい』でした。いや、それが一番分かりやすいのは分かっている。でも、世界航海をしたカヌーHōkūleʻaで、Star navigationではなくWay findingを使った経緯を知っているから、単なる船乗りという訳に残念な気持ちになってしまいました。
きっと制作チームはHōkūleʻa関係者からたくさんリサーチしているのでしょう。そうでなければ『The way finder』という言葉は出てこなかったと思います。でも、訳の部分で残念なことになってしまっていたのが、とっても残念。これ、吹替だったら気が付かなかったので、字幕で観て正解でした。
わたしが勝手に思ったことですが、この『Way finding』というのが、MOANA 2のもうひとつのテーマなのではないかと想像します。
というのも、マタンギに出会って、『道は他にもある』という考え方を知り、モアナはピンチを切り抜けました。そして、嵐の神(魔物?)のナロ(NALO)は、ハワイ語で道に迷うことを意味する単語です。道はひとつではなく、迷っても問題ないということを教えてくれているのではないでしょうか。
そう、ひとつの道だけではなく、いくつもの道の中から、目的地に到達する道を見つける人。それが『The way finder』です。周囲の状況から様々な可能性を検討し、人々を導く人。MOANA 2の隠れテーマはこれじゃないかと、勝手に推測しています。
ちなみに、もうひとつ勝手な推測ですが、タウタイ・ヴァサのお名前ですが、VASAはタヒチ語では『VAKA』、ハワイ語では『WAʻA』つまりカヌーになります。まさに古代からカヌーで海を行き来していたということを、先祖であり偉大なる航海士であるタウタイ・ヴァサの名前で表現していたのかなー。
カヌーとハワイ文化が大好きなので、MOANA 2の感想はしばらく続きます。
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