豊穣の予祝
わたしの氏神様はお江戸深川におわします八幡様です。コロナ禍に取りやめとなっていた例大祭ですが、6年ぶりに催行されました。
夏祭りは、秋の実りを妨げる台風や大雨、害虫などの被害が少ないことを願うものだとされています。
もともと日本人にとって稲作というのは、生活に密着した大切なものです。春のお花見も、豊穣を予め祝う【予祝】の意味合いがあると言われています。
夏の祭りも、稲の生育を妨げるものがなく、豊作を祝うものですから、やはり予祝なのだと思います。
これから起こることを先取りして祝う習慣。これが祭りです。
この予祝は、今、日常生活でも行われているようです。自分の願うことが、あたかも叶ったかのようにふるまうと、その願いが叶いやすくなるということなのです。
これだけ聞いていると荒唐無稽な感じもしますが、古くから日本人が行ってきたこと。どうせ叶いたい願いがあるのなら、もう叶ったかのようにふるまって、その願いを神様に聞き届けてもらうのも良いのではないでしょうか?