Mela! - 緑黄色社会 // covered by 松永依織を語る
この記事について
この記事は、『Mela! - 緑黄色社会 // covered by 松永依織』の歌い方と魅力を語る記事です。とはいえ私は全然歌のプロでもなんでもない一般人なので、2割の真実と4割の嘘と4割の妄言で構成されていると思ってください。(俗に言う、何でも許せる人向け)
自己紹介
夏休みの宿題は締め切りを過ぎてから手を付けるタイプ
だいたいのソシャゲって朝4時に日付が変わりますよね。つまりまだセーフ。とか言ってたら書いているうちに朝4時を超えて言い訳が効かなくなりました。初めまして、遅刻してすみません。LEIDです。
いおりんを知ったのはおよそ2年前ほど、バイト帰りの電車内で適当にYouTube漁りをしていた時でした。もともと緑黄色社会が好きだったので、なんか良い歌ってみたとかないかな~といろいろ聞いていたところ、この動画に行きつきました。
サムネ、いい笑顔ですね。
後述もしますが、前奏の歌い方でビビッときてドはまりしました。
その後、バイト終わりだったり仕事終わりだったりで時間が合うときは、基本ROM専ですが配信をよく見に行っていました。(最近はほとんど時間が合わない、悲しいね!)
ライブはフルスロットル!!!!!!、Re:Volt 2022、Blitz Wing Fes 2022 、Blitz Wing Fes 2023に現地参戦していました。Re:Volt 2024は参戦したいな……
Mela!について
Mela!!!!!!
『Mela!』は2020年4月に発表された緑黄色社会の曲です。2023年6月にストリーミングの累計再生回数が3億回を突破し、緑黄色社会を代表する曲の一つになっています。「こんな僕も君のヒーローになりたいのさ」という歌詞から、ヒロアカの曲と間違えられがちですが、ヒロアカは「Shout Baby」の方です。ところで、Chat GPT君に聞いたら大嘘つかれました。
前奏
それでは早速歌詞に入っていきましょう。
前向きなアクセント、後ろ向きなアクセント
曲の方向性が決まる重要な歌いだしです。(以下、いおりんの歌い方を「引用」で示します。太字:アクセント 上線字:裏声とします)
アクセントの取り方は本家の長屋晴子さんの歌い方を忠実になぞりつつも、歌い方が大きく異なります。特に顕著なのは「ない」の部分。長屋さんは、アクセントを奥まった深い声でとりますが、いおりんはどちらかといえば前よりなアクセントを用いています。この歌い方の差は全般的にかなり特徴的で、ひいては曲の解釈の差にも表れているように感じます。(詳しくは後程!)
細やかなビブラート
「正義」の歌い方、良くないですか(いいよね)
「ない」と同じようなアクセントですね。
ここのフレーズで注目すべきは、「僕も」「ヒーロー」の裏声の歌い方です。「僕も~」「ヒーロ~」と伸ばさずに、「僕も」「ヒーロ-」と一息で履き切るような歌い方は共通でしょうか。ただ、いおりんの場合はめちゃ細やかなビブラートが入っています。(特に「ヒーロ」の方がわかりやすいでしょうか)2年前の投稿時のコメントによると、「普段あまり使わない裏声を頑張ってみた」らしいけれど、この裏声は天才的だと思います。ほかの動画を聞いていてもこの裏声はマジでよくて、例えば「シルシ」の一番サビの「キミの瞳に」の「ひ」の部分とか「途切れそうな鼓動」の「鼓動」の部分をぜひ聞いて下さい。(動画の1:00ほどから)
この記事書き始めて思ったけれど、このあたりが惹かれたところなんだなぁ……
Aメロ
ダウナー系な「僕」
前奏の前向きな強い歌い方とは対照的に、一気にダウナー系の歌い方にシフトします。特に、「には」の歌い方に着目してください。極端に書くと、「には」ぐらいな感じで、長屋さんよりもふわっとした感じがします。
また、「頼りない」の「ない」も丁寧で、低音が良く伸びています。前奏での前向きなアクセントとは打って変わって、地を這う感じの声がいいですね!
「そりゃそうだよなだって」のリズム感が完璧です。ただ歌うだけだと結構のっぺりしてしまう箇所ですが、グルーヴ感が良いですね。(ところで、グルーヴ感の定義って何?)
「迷ってる」の箇所は少し感情が強くなりました。かっこいい、憧れの君には到底かなわないけれど、何かしてあげたい、でも何もできないという逡巡が現れた部分です。
Bメロ
「君」に対する思い
「ギブとテイク」の裏声の部分はどちらもE♭で、いおりんなら地声でも出せる音だと思います。そこをちゃんと裏声で歌っているのが、本家リスペクトが効いていて良いですね。とくに「テイク」のビブラートが儚げで、「僕」の「君」に対する思惟が思い浮かびます。少し記憶があいまいですが、Re:Volt2022での「ギブとテイク」がめちゃくちゃ良~~~と思った覚えがあります。
因みに、長屋さんだと、「ギブ」「テイク」は前奏の「僕」「ヒーロ」と同じように、吐ききるような歌い方で、「ギブ」と「テイ」ぐらいの発音です。それと比べると、いおりんの方がもう少しはっきりとした発声をしていますね。
サビ
誰よりもヒーローな「僕」
前奏の前のめり感が戻ってきました!Aメロでは僕なんか……みたいななよなよした感じだったのが、「僕がヒーローになるんだ!」って感じに、秘めた熱い思いが爆発しています。(「考えるより先に体が動いてた」って感じで、生まれながらのヒーローですね)
「衝動」の歌い方ですが、本家は思いっきり「しょぅ/どーう」ぐらいにとてもはっきりと発音しています。それと比べるといおりんは少しマイルド気味かな?
「気づけば手を握っている」の懸命な歌い方は、「君が助けを求める顔してた」時の緑谷 出久さながらで、カスの語彙力ですが「うおおおおおお」って感じです(伝われ)
「どこ」の歌い方がいおりんらしく、「どぉーこへ」ぐらいにdの子音が強いです。「こ」の裏声もばっちりですね。
一人で重荷を背負う「君」を引き留めて、たまには「僕」も頼ってよ、という必死なヒーローです。歌詞は「ねえねえ」となっていますが、長屋さんもいおりんも「ねえね」ぐらいで、「君」を呼び止めるぐらいの発音でしょうか。
青年「僕」と少年「僕」
唯一の差
サビの最後の部分は、長屋さんの歌い方も聞いてみて欲しいのですが、裏声の「待って」「ちょっと」が驚くほどにやさしいです。私は「僕」に対して(ヒロアカを見まくったせいもあるだろうけど)もう少し若い、思春期感を抱いていましたが、長屋さんはもう少し上の年齢を考えているのかもしれません。いおりんは私のイメージに近く、若い「僕」を思い描いているように感じます。
歌いだしの項目で少し触れましたが、この差が全体的な歌い方の差に表れているように思います。長屋さんの「僕」はじっと秘めたる英雄像を胸にしまい、ただ時にはそれを発露させる青年、いおりんの「僕」は「君」を何としても助けたいんだ、という突っ込みがちな少年であり、アクセントが「後ろ向き」と「前向き」がそれを表しているように感じます。
特にそれを感じさせるのは、Cメロの歌い方です。
この曲を通して、アクセントの取り方や裏声の使い方はほとんどの箇所で一致していました。ただ唯一、「救けるんだ」の歌い方だけは大きく異なります。
長屋さんの歌い方は、やはりまだ心の中で強く思いを秘めた状態をイメージしますが、いおりんの場合は抑えきれずに、もうすでに行動しているかのような状態をイメージさせます。若い、というか青いよなぁ。他の部分が完璧な以上、歌い方を間違えたとも思えないので、ここは少年「僕」に敢えてそうしたんだろうなと想像します。
長屋さんの歌い方をしっかりと準えつつも、「僕」はどんな人だろう?どんな風に歌うのが良いのだろう?と考えた結果があらわれたのだと思います。こういうのがカバーのいいところですよね。ただ本家をなぞるにとどまらず、「私ならこうする」という解釈が載っているところが、カバーとしてみても素晴らしいと思います。
最後に
1割の真実と4割の嘘と5割の妄言にお付き合いいただきありがとうございました。2年まえぐらいから書いてみたかった記事がようやく書けて満足です。最後に、いおりんのおすすめの曲と緑黄色社会のおすすめの曲を貼って終わります。
松永依織のこれを聞け
メリッサ (Melissa) - ポルノグラフィティ // covered by 松永依織
歌い方と曲が合っていてとても好き。一番Aメロの「見つけられたのかな」がとても情緒的。
花の塔(Flower Tower) - さユり // covered by 松永依織&七海うらら
サビのコーラスが良きかな。七海うららさんも綺麗。
カオスが極まる - UNISON SQUARE GARDEN // covered by 松永依織
花の塔とは対照的にバリかっこいい。ブルーロック面白いよね。
フルスロットル!!!!!! - 松永依織(Official Video)
思い出補正もあるかもしれないけれど、一番好き。!の数は6個。
リョクシャカのこれを聞け
『キャラクター』Live Video (緑黄色社会×日本武道館 "20122022")
現地参戦した。コロナで声出しはできなかったけれど、色濃く残る思い出。
緑黄色社会『アーユーレディー』Official Video / Ryokuoushoku Shakai – Are you ready
サビまえの「どうしたいの」のがとても好き。都会トムは何度も何度も読んだな……
『あのころ見た光』 – リョクシャ化計画2019 Tour Final
リョクシャカを知った曲。やっぱり知るきっかけになった曲はずっと好き。
緑黄色社会 『夏を生きる』Music Video / Ryokuoushoku Shakai
こんなノスタルジックな曲もあるから幅が広い。夏だなぁ……(これを書いている今はめっちゃ寒い)
本当に最後に
計画性、大事
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