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m-e typ220と三陸を歩く

ずいぶんと昔、内田ユキオさんが「ライカを一台とレンズを数本持って旅をしたい」と書いていた。いま考えると、ライカがももたらすアンテナと視神経で町を探りながら歩きたいと言うことなのだと気がつく。もちろん、機械的に操るのが楽しいシンプルな機材で旅をしたいという思いもあってのことだと基本にはあるのだろう。

m-e typ220一台を持って初めてのひとり旅。これまではtyp240を併用して慌ただしい旅になったり、あるいはtyp220を持っていても同行者がいて、撮影をしながらの風景との対話は限定的で、なんとなくカメラを出すことが億劫になってしまっていた。だから、一台とじっくり向き合いながらの旅は初めてだ。