Leica Q2 Monochrome
M10-Eが出るんじゃないかとうっすらと待っていたら、M11が出てしばらくしてもそんな雰囲気がなくて、グレーのカメラは滅亡なのかしら、と寂しくなる。
この一年は、M-E typ220とM typ262モノクロームの組み合わせが好きで、M-E 240の出番を半年ほど作ってやれなかった。
M-E240が作り出す絵は、気がつくと220に合わせて色味を弄っている。そのままで美しいと思わせる絵柄は、ライカらしさが少ない。ライカらしくない、普通の色味が必要なアサインものであれば、ライカシリーズを持ち出すのは、出来高の点でももったいないし、集中的に大量の写真を撮るのは故障のリスクを高めるので避けたい。そんなこんなで、カラーはA7R2を経てフジのGFX50に変わっていた。
使わないTYP240を手放して、Q2かM monochrome シルバーとトレードは如何なものかと思っていると、ついに機会到来で、右斜め上のQ2モノクロームが手元にやってきた。
EVFとAFでは、レンジファインダーほどの撮影体験は得られないとの覚悟は裏切られ、手にすっぽりと収まるサイズ感、ファインダーを覗く楽しみ、シンプルな操作性はM-E220と近いものを感じる。運転の楽しさだと感じていたミッションの操作感、それがなくてもキビキビした走行感とハイブリッドカーのストレスのない安定感によってドライブが楽しくなる感じだ。
遠景を28mmで押さえたい「本気の時」には4700万画素の緻密さがちょうど良い。普段はクロップで35mmにしておけば、3000万画素と程よいカジュアルなアウトプットが得られる。人物なら50mmで1500万画素も良い感じ。
日常を撮ってもよし、晴れの舞台に持ち出しても良い。このあたりのライカのカメラの作り方の妙に感心してしまう。