【慶應SFC AO入試】 サクサクできる!任意提出資料の作成テンプレ/注意点やNGポイント
慶応SFCのAO入試・一般入試指導6年目のレイです。
今回は、任意提出資料についてです。
今まさに慶応SFCのAO受験中の方や受験を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
なお、このNOTEは、SFCの卒業生(一般英語受験)で現在は仕事の傍らAO入試や小論の指導などをして6年目の筆者が、これまでの自分の指導経験から慶応SFCに特化して、AO入試や小論などの具体的なアドバイス、合格を勝ち取る方法をお伝えしていきます!
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任意提出資料とは?
「任意提出資料」の性質を理解するには、はじめにSFC AOの出願でオンライン提出しなければならない書類全体を確認しましょう。
※ここは結構重要です!なぜなら、任意提出資料はあくまでも「任意(→必ずしもやらなくても良い)」資料で、メインの資料は別だからです。
AO出願時にメインとなる書類
もっとも重要で、AO出願の肝となる書類は、e. 志望理由・入学後の学習計画・自己アピールです。
どうしてSFCに入りたいのか(志望理由)、SFCで何をどのように研究したいのか(学習計画)、それを実現するためにあなたが発揮できる能力(自己アピール)などを①文章と②自由記述で表現をします。
AO入試で提出する書類の根幹となる部分で、必ず提出しなければならない書類です。
また、それとは別に、これまでの自身の取り組みや成果、実績などについては、d.活動報告に盛り込むことができます。
活動報告は、それぞれの活動や実績などを以下の文字数で説明することができます。
✅ 活動報告評価200文字
✅ 団体活動100文字
✅ スポーツ100文字
✅ その他に知ってほしいこと500文字
✅ 活動記録 35文字×10項目=350文字
上記は説明することができる最大文字数(内容)で、必ずしもすべてを埋める必要はありません。(団体活動してない!スポーツしてない!って人は埋めなくても良い)
ここまで理解してもらって、いよいよ今回の本題の任意提出資料についてです。
任意提出資料の概要
入試案内には、以下のように記載されています。
また、d.活動報告の説明欄にも以下のように記載されています。
つまり、前述した以下の
✅ e.志望理由・入学後の学習計画・自己アピール
✅ d.活動報告
だけでは書き足りない、評価に加えて欲しい取り組みや成果、学習意欲や能力を示すものがある場合は、10点まで資料として提出することができるよ!ということです。
イメージとしては、以下のようなものを別途資料として10個まで提出することができます。
✅ 課題研究のレポート(高校の授業などでやった研究でもOK!)
✅ 高校時代の活動のまとめ(生徒会、部活、ボランティアなど)
✅ 英検、漢検、資格などの資格証や大会の賞状など
✅ (SFCでの)研究テーマに関する先行研究や自分の研究をまとめたもの
活動1つにつき1資料とするのが基本。
例えば、高校時代に生徒会、部活、ボランティアを全部やった人はひとまとめにするのではなく、生徒会で1資料、部活で1資料、ボランティアで1資料といった具合で。
(※任意提出資料の例は、この記事の有料部分で公開しています)
任意提出資料は「任意」と付いているくらいなので、本来は提出してもしなくても良いものです。
しかし、基本的には合格者のほぼ全員がいくつかは提出していると言えるでしょう。
(書類選考免除の要件がある人以外で任意提出を1つも出してなくて合格した人を筆者は知りません)
では、合格するためには、任意提出資料は何個で、それぞれ何ページくらい提出すれば良いのでしょうか?
任意提出資料、合格者の平均は何個で何ページ?
「任意」というのが一番わかりづらいですよね。
SFCの現役生にも協力してもらい調べてみたのですが、合格した人はおおよそ少なくても任意提出資料を5個以上、ページ数にすると全体で20~30ページ以上は提出していました。
(中には任意提出2つで合格した子も居ましたが、その子の場合は1つの資料が50ページとものすごく長かったそうです。2✖️50ページ=100ページ!!)
少ないと落ちる?ページは多いほど良い?
合格した方たちの資料が、おおよそ20~100ページ(=1つ50ページ×2つ)などと膨大に感じますが、ページ数には何の意味もありません。ただ単に資料のページ数を増やすことはしないでください。
例えば、本来は1枚にまとめられるものをダラダラと10ページに渡って説明しているような場合は、1枚で表現できる方が優秀と判断されると思いませんか?
SFCの研究テーマに関係ないこともOK?
AO入試でSFCを受けるみなさんは、すでにSFCで取り組みたい研究テーマが決まっている方も多いと思います。
「任意提出資料はSFCの研究テーマに関係があるものだけですよね?」という質問も良く頂きますが、そんなことはありません!!
研究テーマに関連したものがある場合は、もちろん入れた方が良いですが、そのほかにあなたの人柄がわかるようなものや、能力の評価に加えたいもの(資格や大会の成績など)を入れて大丈夫です。
例えば、SFCでは「美術館の展示方法」の研究をしたいけど、それとはまったく関係のない、小さな頃から頑張って取り組んできた「サッカーでの活躍」を任意提出資料に入れてもOKです👍
※ただし、見せ方や提出する順番などは工夫が必要なので、後述する注意点なども引き続き確認してくださいね。
研究テーマがまだ決まってない!と焦っている方もいるかと思います。
まずは出来るところから任意提出資料を作成してみましょう。
資料を作る中で、高校生活で取り組んできたことを自分なりに分析することによって、関連したことが研究テーマになる場合もあります。
なんでもかんでも任意に入れるのはNG!
大学での研究テーマと関係がないことを入れてもOKですが、なんでもかんでも入れるのはNGです。
下記からも分かるように、評価や選考に加えて欲しいものを提出するためのものです。
たまに、「旅行記」や「過去の習い事のまとめ」のようなものを任意提出資料として作成している生徒さんを見掛けますが、
それ、本当に『自分自身の全体像の理解や能力の評価に加えて欲しいもの 等,選考にあたり有用と判断した資料』ですか?
志望理由書や自由記述では伝えきれなかったことを表現したり、目標達成のために自分が発揮できる能力などをAO入試の試験官(=SFCの教授)にアピールするための資料であることを忘れないでください。
見せ方も大切
自分のこれまでの取り組みや業績などをアピールするためのものなので、習い事などを入れても構いませんが、習うだけなら誰でもできます。
習い事の中で、何をどう頑張って来て、何を学んだのか、何ができるようになったのか、その能力はSFCでの学びや研究でどのように生かすことができるのかなど、きちんとした「資料」としての分析や考察、上達していく過程や結果を盛り込みましょう。
直接、SFCの学びと関わりがないような場合でも、この資料を提出することにより、採点者があなたの人柄や能力をSFCでの取り組み方と関連づけられるような内容にすることが重要です。
例:
①部活を3年間頑張った→粘り強く努力をすることができる人間です。→大学の研究でも同じように試行錯誤を繰り返し、研究に取り組むことができるということを読み手に想像させる内容にする。
②文化祭で企画を頑張った→周囲と力を合わせて結果を出せる人間です。→大学でも周囲を巻き込んで研究を発展させていくことができると想像させる内容にする。
一見アピール力に欠けるようなものでも、見せ方次第でなんとかなります!(有料にはなりますが、パターン別に見せ方やポイントを解説していますので、そちらも参考にしてくださいね)
優先順位を間違えるな!
この記事は「任意提出資料」についての記事なので詳しく解説していますが、間違えてはいけないのは、任意提出資料はあくまでも「任意」なので、優先すべきは「e. 志望理由・入学後の学習計画・自己アピール」です。
こちらは必ず提出しないといけないものだし、AO受験のメインになるものと考えてください。
「任意提出資料」は、メインを補強するための補足資料です。
おそらく、採点者(教授)が見る順番も
① 志望理由・入学後の学習計画・自己アピール(文章 、自由記述)
上記で採点者の興味が湧いたら
↓
② 活動報告
③ 任意提出の要約
↓
④ 任意提出も見てみよう。って感じだと思います。
※採点者に聞いたわけではないので、実際のところはわかりませんが、
志望理由書などが興味をそそるものでないと、せっかく作った任意提出資料はまったく見られない可能性もあるということ。
優先順位を考えて資料を作成するようにしましょう。
任意提出資料の基本的な注意点
✅ PDFはA4サイズと指定がありますが、要注意です!!
資料作成で使うソフトにもよって(特に北米生活が長い人などは)
「レターサイズ」が標準の場合があります。
レターサイズとA4ではサイズが微妙に違うので気をつけましょう。
ファイルサイズやファイル形式も特に指定がある場合は、最新の注意を払いましょう。
※なお、ファイル形式が違ったり、サイズがオーバーしているとアップロードができない仕様にはなっています。
※が、PDFの縦横サイズはA4以外のものでもアップロード出来てしまうので、縦横サイズの確認は重要です!
資料作成に使用するソフトは
・パワーポイント
・Googleスライド
・Keynote
・Canva(←私のおすすめ!)
などを使って作成している人が多い印象ですが、特に作成ソフトは指定がないので、慣れているものを使って最終的にJPGかPDFで書き出せばOKです。
✅ 試験結果、表彰状などはスキャンしてPDFやJPEGにする
こちらもPDF, JPEGと指定されているので気をつけてください。
受験で提出する書類なのでスマホ撮影ではなくて、必ずスキャンしましょう。(自宅でスキャンができない場合は、コンビニでできます!)
資格の合格通知(合格証明)や大会の表彰状などをスキャナて取り込んでPDFでA4サイズ1枚を資料として提出しても構いません。
が、任意提出資料の説明には「取り組みとその成果」と書いてあるので、その資格を取得するまでの自身の取り組みなども盛り込むことができます。
取り組みを盛り込む方法や資料作成に関しては、後半で具体的に説明しますので、提出する予定の人は参考にしてください。
✅ Webサイトの内容を資料にする場合
受験生の中には、立ち上げたプロジェクトのWebサイトを持っていたり、SNSなどで発信している方もいると思います。
能力をアピールするために、作成したWebサイトやSNSでの発信内容などを資料とすることは有用ですが、注意書きにあるようにURLを記載しているだけでは資料として扱われません。
WebサイトやSNSなどを資料とする場合は、プロジェクトの概要などは資料として作成した上で、WebサイトやSNSのスクショなどを画像として差し込みで入れるのが良いでしょう。
✅ 自身で重要と判断した順に 1 番から登録する
任意提出資料を登録する順番も非常に大切です。
入試案内には以下のように書いてあります。
採点者は1番から順番に見ていくと思われますので、重要かつ、この先の資料も見たい!と思ってもらえるような順番に登録していきましょう。
サクサクできる!任意提出資料作成テンプレ
自分のこれまでの取り組みや業績などを紹介する資料として、ただ単に「資格の証明書」や「ボランティア活動報告」を提出するだけではアピール力に欠けます。
「取り組みとその成果,および大学入学後の目標や構想実現に必要な意欲や能力等を示すもの」と記載されていますので、資格証明や活動報告といった成果だけではなく、取り組みについてや意欲や能力を示すものも盛り込んでいきましょう。
以下では、任意提出資料の作成過程をテンプレ化してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
基本テンプレ
SFCの教育理念である「問題発見・問題解決」を意識して資料を作成していきましょう。
有料部分の内容
✅ 基本テンプレ
✅ 任意提出資料作成シート
✅ 以下パターン別作成ポイント
①資格や試験結果(英検・漢検・その他)
②学校活動(部活、生徒会、その他)
③留学、海外経験など
④ボランティアなど
⑤これと言った実績がない場合
✅ SFC合格者の任意提出資料 3例
✅ おまけ- 現役生からのメッセージ
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