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おとぎ話の世界へ:南仏が誇る断崖の村、エズ(Èze)

南フランス、リビエラ海岸からニースを抜けてマルセイユまで続く地域は、日本人にはまだその魅力が十分に伝わっていない隠れた宝石のような場所です。その中でも、モナコから車でわずか20分というアクセスの良さで訪れることができる「エズ(Èze)村」は、まるでおとぎ話に出てくるような美しい村です。


断崖の上に佇むこの村は、別名「蜂の巣村」とも呼ばれています。村に足を踏み入れると、迷路のように入り組んだ小道が広がり、まるで時代を超えて旅しているかのような感覚に包まれます。何度同じ道を通っても不思議と飽きることがなく、心の赴くままに散策を楽しむのがこの村での特権です。


モナコと比べると物価は控えめですが、それでも南フランス特有の高級感は健在。しかし、この村の魅力はゆったりと時間を過ごす中にこそあります。観光名所としての「見どころ」は少ないものの、断崖から眺める地中海の景色、趣ある石造りの建物、そして静けさが、訪れた人々を魅了します。

エズを訪れるなら、日帰りで立ち寄るだけでなく、1~2泊して南仏のバカンスを存分に楽しむことをおすすめします。朝夕の柔らかな光に包まれた村の雰囲気は、日中の観光とはまた違う特別なもの。静かなひとときを過ごし、南フランスの本当の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

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