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241125 1年生と詩を作る

担任間で授業を交換する機会があり
自学級の教科をお願いする代わりに
1年生と何をしよう?と考えた結果
1年生と詩を作る授業をすることにした


1時間目「すきなこと たのしいことを しにしよう」

1)読み聞かせ

わかやまけん「しろくまちゃんぱんかいに」こぐま社

言葉のリズムをみんなで味わって欲しくて
しろくまちゃんシリーズを読む

2)好きなこと楽しいことを詩にしよう

詩って何だろうね?みたいな話をしながら 読み聞かせを想起
「声に出すとおもしろい」と書いて共有
では 好きなこと 楽しいこと というと?
…フロアから出てきたみんなの言葉を黒板に書き出していく 

最近あった楽しいことを書いてみてもいいし
好きな食べ物や遊びのことを書いてみてもいいよ

そして図書館からあらかじめ借りておいた
詩集を教室に置き、読んでみてもいいよ〜といくつか選択肢を示す

3)詩をみんなで試しにつくってみよう

ここまでに示した 活動の選択肢に沿って動き出す子どもたち
・詩集を手に取って読む人 声に出しながら楽しんでいる
・自分が楽しかったことを書き始めている人 友達と思い出しながら
・「好きなこと」から絵を描いたり様子を見て歩いている人も

このどれにもあたらない「一人ではちょっと不安かも〜」な
大多数のみんなと、輪になって床に寝転んで試しに詩を作ってみる
題材は「いちご」

ボク「いちごというと…」
児童「赤い!」
書く『いちごはあかい』
児童「おいしい!」
書く『いちごはおいしい』
児童『ちいさい!」
書く『いちごはちいさい』

そのもののイメージを問い
出てきたものを「いちごは…」に続けて書いていく
どんな見方も面白がって書いてみる
…という、モデルを見せる

すると、だんだんと
「ぼく〇〇で書く!」といって
輪を離れて自分で書き始める人が出てくる
面白くなってきた

4)自分で書いたものを味わってみる

輪になって「いちご」の詩ができると
輪を離れて多くの子が書き始めた
同時に何人かの子が「完成した!」と見せに来る
一緒に声に出して読んでみる

うれしそうに「書けた!」と持ってくるなら
それを一緒に楽しく味わってみるのがいい
声に出すとリズムが見えるから
「おっ!ここリズムがあるね」なんて

日記のように出来事を書いた子たちとも
一緒に読んでみて 詳しく書いてみたり
言葉を変えてみたり いろいろ相談する

・リズムがあるかな?
・言葉を変えるとリズムは生まれるかな?
みたいなことをボクが考えながら
まずはいっしょに楽しんでみる

5)記録しておく

授業のあとに 書いたものも途中のものも一度預かり
全てのものにもう一度目を通す
・どんなタイトルで
・どこまで書いていて
・次にかける一声は何がいい?
を名簿にメモしておく

目を通して 全体をみると
今日の活動のノった部分と修正があるといい部分も
なんとなく浮かび上がってくる

6)本戦離脱を解釈して過ごす

こんな感じで1時間目は進んだけれど
流れるように進んでいるわけではなく
ここに書いてある場面を 転々とボクが移動しながら
短い時間で対応しながら過ごしている

具体的には 詩を書かないで
ずっと詩集を読んでいた人もいたし
好きなものの絵を描いている人もいた
では それをどう解釈して向き合ったか?

本時の目的は
「好きなこと楽しいことを詩にしよう」だから…

ずっと詩集を読んでいた人は
 詩集からモデルに出会って読んでいたともとれる
ボク「なんか面白い詩、見つけた?」
児童「これ!〇〇さんの詩集にも載ってた!」
ボク「お、次の時間紹介しようかー」
…と その子の発見は次の導入につなげられるし

好きなものを絵に描いていた人は
 好きなものが目に見えるように示されているわけで…
ボク「お!電車が好きなん!?次は『電車』の詩にする?」
…と かける題材が把握できるわけで

どちらも「好きなこと 楽しいこと 詩」という
目的に含まれる部分に繋がっているから
ま、いいか とその活動を見ながら
一緒に意味を見つけていくようにしていた


はー面白かった。
この活動は2時間目に続く〜

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