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オンラインバンキングのプライバシーポリシー

オンラインバンキングのセキュリティについてお話してきましたが、もう一つ気になるポイントとして、自分のプライバシーに関してオンラインバンキングはどこまで考慮しているのかが気になります。ここでは日本のメガバンク3社(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)のプライバシーポリシーを比較して、共通点と相違点を調べてみました。

共通点

  • 個人情報保護法に基づいてプライバシーポリシーを制定し、公表している

  • 個人情報の適切な保護と利用に関して、法令遵守と継続的な改善に努めている

  • 個人情報の利用目的を特定し、その範囲内で利用することを明記している。

共通点に関しては、いかにもまじめな日本企業という感じがします。あまり問題なさそうですが、相違点についても確認してみました。

相違点

  • 三井住友銀行は、要配慮個人情報や機微(センシティブ)情報の取り扱いについて明確に言及している

  • 三井住友銀行は、個人情報の第三者提供について、法で定める場合を除き、本人の同意なしに提供しないことを明記している

  • 三井住友銀行は、全国銀行個人情報保護協議会への加盟を明示し、苦情・相談窓口を提供している

  • MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)は、全グループ会社ではなく、一部のグループ会社(主要子会社)にのみプライバシーポリシーを適用している。

  • MUFGは、個人情報保護のための管理体制と取り組みを継続的に見直し、改善に努め、グループ間でのグローバルなデータ移転を円滑に行うため、IDPTA(Inter-affiliate Data Processing and Transfer Agreement)を制定している。

  • みずほ銀行は、各種金融商品の口座開設、金融商品やサービスの申込受付、本人確認、与信判断等、銀行業務に関連する様々な目的で個人情報を利用すると明記している。

  • みずほ銀行は、ローン申込時には、保証会社との間で必要な個人情報を共有することがある。

  • MUFGは、個人情報の利用目的を通知または公表し、利用目的の範囲内でのみ使用し、特定個人情報等は法令で定められた範囲内でのみ使用すると明記している。

  • MUFGは、個人情報の不正アクセス、紛失、改ざん、漏洩等の防止に努め、適切な安全管理措置を実施すると明記している。

  • みずほ銀行は、違法または不当な行為を助長・誘発するおそれがある方法での個人情報の利用を禁止している。

全体的に、メガバンクは個人情報保護に関して高い意識を持ち、法令遵守と顧客の権利保護に努めていることがうかがえます。しかし、三井住友銀行のプライバシーポリシーは、他の2行と比較してより詳細な記述がされている印象です。

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