秋のエギングガイド!初心者でも数釣りが楽しめる秋イカ釣りの秘訣
エギングで狙うアオリイカは、春と秋の2回がベストシーズン。
春は産卵前の大型個体を狙えるため魅力的ですが、捕食圏で生き抜いてきた彼らは警戒心が強く、初心者には少しハードルが高めです。
『一方、秋はエギング初心者にぴったりのシーズン!』
秋イカのほとんどが今年生まれたばかりの子供たちで、サイズは小さいものの食欲旺盛で警戒心が薄いのが特徴。
特に【サイトエギング(視覚的にイカを確認して釣るスタイル)】が楽しめるため、エギングの一連の動きを学ぶには最適な季節といえるでしょう。
今回は、初心者でも安心して挑戦できる【秋イカのエギング攻略】について解説していきます。
この記事を読めば、あなたも秋イカのエギングに挑戦したくなるはず!
楽しく学んで、次の釣行で秋イカをゲットしましょう!
【第1章】秋イカ狙いのタックル
秋イカを狙うためには、適切なタックル選びが重要。
軽量なルアーである【餌木(えぎ)】を操作しやすいタックルを準備することで、釣果に大きな違いが出ます。
初心者でも扱いやすい装備を選べば、エギングがぐっと楽しくなりますよ。
1:ロッド&リール
💡ロッドについて
秋イカ用のエギは軽量であるため、柔らかく繊細な操作が可能なロッドが最適です。
具体的には、【L(ライト)~UL(ウルトラライト)】クラスのロッドがおすすめ。
硬すぎるロッドだとエギの動きが不自然になり、狙ったアクションが伝わりにくいので注意しましょう。
また、長さについては軽量で扱いやすい【7フィート台】がおすすめです。
✅長さは7フィート台が扱いやすい。
✅柔らかいティップで感度が良いものを選ぶ。
✅軽量で疲れにくいものが初心者向け。
💡リールについて
リールは軽量で操作性に優れた【2000~2500番サイズ】がベスト。
秋イカ用のPEラインを使用するため、スプールの表面加工が滑らかなものを選ぶとライントラブルを防げます。
また、巻き取りやすさを考慮し【ダブルハンドル仕様】のリールも視野に入れましょう。
✅軽量でバランスの良いリールを選ぶ。
✅スプールの表面加工が滑らかなものがPEラインに最適。
2:ラインシステム
💡メインライン(PEライン)
エギングではエギを遠投し細かい動きをつける必要があるため、感度と強度に優れた【PEライン】が必須です。
秋イカ狙いでは細めの【0.6号】がおすすめ。
ラインが細いほどキャストしやすく、繊細なアクションが伝わるからなんです。
✅感度を高めるために0.6号程度を選ぶ。
✅ライントラブルを防ぐため品質の良いラインを使用する。
💡ショックリーダー
エギングでは底付近を狙うため、根ズレのリスクを考慮して【ショックリーダー】を使用しましょう。
シーバスのように長すぎるリーダーは不要で、1.0号のフロロカーボンを【50cm程度】結束しておくと安心です。
✅フロロカーボン素材が根ズレ対策に有効。
✅長さは50cm程度で十分。
3:タックルの流用について
もし【アジング】や【メバリング】用のライトゲームタックルを持っている場合、それを流用することも可能です。
ただし、秋イカの中には思わぬ大型個体が混ざることもあるため苦戦する可能性もあります。
やはり、専用タックルを準備しておくとより安心して挑戦できますよ。
【第2章】秋イカに有効な餌木の選び方
エギングにおいて、【餌木】の選び方は釣果を左右する重要なポイント。
特に秋イカはサイズが小さく警戒心も弱いため、狙う状況に合った餌木を選ぶことで釣りがより効果的になります。
ここでは
✅餌木のサイズ
✅沈下速度
✅カラー
以上について詳しく解説します。
1:餌木のサイズ
秋イカの多くは今年生まれたばかりの小型個体。
そのため、大きすぎる餌木はイカが抱きつきにくくなるんですよね。
一般的に
『対象となるイカの胴の長さ(触腕を除く)の半分以下のサイズ』
これを目安にするのが効果的とされています。
具体的には
✅秋イカには2.5号の餌木が基本。
✅サイズが特に小さい場合は2.0号も視野に入れる。
2:餌木の沈下速度
イカが餌木を抱きつくタイミングの多くは、餌木が【フォール(沈んでいく動き)】している最中。
そのため、沈下速度は非常に重要な要素となります。
一般的にはゆっくり沈む餌木が良いとされていますが、秋イカの場合はアピール力を重視するのも効果的です。
✅小型で好奇心旺盛な秋イカには、早く沈む餌木でリアクションバイトを狙うのがおすすめ。
✅水深が浅い場合は沈下速度が速すぎないものを選ぶと自然にアプローチ可能。
3:餌木のカラー
ルアーフィッシング全般に共通するポイントとして、その日の【当たりカラー】というものが存在します。
エギングでも同様に、餌木のカラーを状況に合わせて選ぶことで釣果が大きく変わるんですよね。
特に秋イカはサイトエギング(視覚的に狙う釣り)がメインとなるため、イカの反応を見ながらカラーを選べるのが大きなメリットとなります。
具体的には
✅晴天時はナチュラルカラー(クリアやブルー系)が有効。
✅曇天や夕方には派手なアピールカラー(ピンクやオレンジ系)が効果的。
✅複数のカラーを準備し、スナップを使って交換しやすくしておくと便利。
これを考慮すると、秋イカを効率よく狙うためには以下のエギを用意するのがオススメ!
⭕2.5号サイズのベーシックなエギ。
⭕沈下速度が異なるタイプ(早めと遅めの2種類)。
⭕ナチュラルカラーとアピールカラーの両方を揃える。
適切なエギを選ぶことで、秋イカとのファイトがさらに楽しくなりますよ。
【第3章】秋イカへのアプローチ
秋イカは群れで行動することが多く、狙うべきポイントや接近方法を工夫することで釣果が大きく変わります。
ここでは、秋イカを効率よく狙うための基本的なアプローチ方法を解説します。
1:イカが付きやすいポイント
秋イカは【潮の流れが緩やかな障害物周り】や、【堤防付近の足元】などに群れで固まっていることが多いです。
これらの場所はエサとなる小魚が集まりやすく、イカにとって格好の隠れ場所となりやすいんです。
具体的には
✅テトラポットや敷石の周辺。
✅潮目付近で水が動いているエリア。
✅障害物が多くエサが溜まりやすい場所。
2:キャスト時の注意点
秋イカは警戒心が低いといえども、釣り人の存在に気づくと逃げてしまうことがあります。
特に視認できる距離にいる場合、こちらも慎重にアプローチする必要があります。
餌木を投げ込む際は以下の点に注意してください。
1️⃣近づきすぎないこと
アナタからイカが見えるということは、イカからもアナタが見えているかもしれません。
見られていると警戒される可能性が高いので、少し距離を取った位置からキャストするのがベスト。
2️⃣着水音に注意すること
【オーバーヘッドキャスト(頭上から振り下ろす投げ方)】は、着水音が大きくなりやすいため、イカを驚かせてしまうことがあります。
【アンダーハンド】や【ピッチングキャスト】を使い、静かにルアーを送り出しましょう。
3️⃣群れを驚かせないこと
群れを見つけた場合、いきなり真ん中を狙うのはNG!
下手したら驚いて群れが散ってしまう可能性があるからです。
群れの手前2~3m程度から攻め、徐々に間合いを詰めるようにすると効率よく釣ることができます。
3:イカが見えない場合の対策
目視できるイカを狙うサイトエギングがメインでも、時にはイカの姿が確認できない場合もあります。
だからと言ってイカがいない訳ではありません。
以下のポイントを狙ってみてください。
1️⃣堤防の石積みやテトラポットの向こう側を狙う
イカが隠れている可能性が高いブレイク(地形の変化)付近にキャストします。
2️⃣遠投で広範囲を探る
派手なアクションでエギを誘い、エギの周りにイカがいるか確認。
もし追ってくるイカがいれば、水面付近でエギを一旦止めて抱きつかせるタイミングを作ります。
3️⃣反応がない場合は別のポイントへ
一定のエリアで反応がない場合、ポイントを変えて効率よく探りましょう。
群れの習性や食欲旺盛な性質を理解してアプローチすることが、秋イカを効率的に釣る秘訣!
【第4章】秋イカの誘い方
秋イカは好奇心旺盛で活性が高いため、エギの動かし方次第で簡単に釣れることもあります。
しかし、狙う状況やイカの反応に応じてアクションを調整することで、釣果をさらに伸ばすことが可能。
ここでは、基本的な誘い方から工夫までを解説します。
1:秋エギングの基本操作
エギングの基本は、ロッドを使った【ダートアクション(エギを左右に跳ねさせる動き)】です。
特に秋イカには派手なアクションが効果的で、エギの動きでイカの捕食スイッチを刺激するのがポイント。
1️⃣ロッドをシャクる
素早くロッドを上下に動かして、餌木を左右にダートさせます。
このダートアクションで「エサが逃げている」と思わせる事ができ、イカが追尾しやすくなります。
特に秋イカの場合は、激しい大きめのダートの方がスイッチを入れやすいでしょう。
2️⃣フォールを活用する
最も重要なのが、シャクった後は餌木を【フォール(沈ませる)】動きです。
イカが餌木に抱きつくタイミングの多くは、このフォール中なんですよね。
餌木の姿勢が崩れないように、ラインテンションを適度にかけながら沈ませると効果的です。
そして、アタリを見逃さないようにラインを注視しながらフォールさせていきましょう。
2:追ってきてもイカが抱かない時の対策
イカが餌木を追尾しているものの、アタリに繋がらないことがあります。
この場合、いくつかの工夫を試してみましょう。
1️⃣ダートとフォールを組み合わせる
ダートで興味を引きつけたら、フォールで抱きつく間を与えます。
この動作を何度も繰り返すことで、イカが【リアクションバイト(反射的にエギを抱く動き)】をする可能性が高まります。
2️⃣離れるタイミングを狙う
イカが餌木から距離を取ろうとする動きを観察し、離れそうなタイミングで再度アクションを加えることで【逃げるエサ】を演出してみてください。
これがイカの捕食本能を刺激し、抱きつきに繋がることがあります。
3️⃣アクションの強弱やカラーを変える
同じアクションを繰り返して反応が薄い場合は、ダートの幅を狭めたりフォール時間を短くして変化をつけてみましょう。
また、餌木のカラーを変更する事で途端に喰いつきが良くなるケースもあります。
秋イカは水面近くに浮いていることが多く、目視でイカの反応を確認しながら釣りを楽しめるのが最大の魅力。
派手なアクションとフォールを組み合わせ、イカの動きを見ながら反応を引き出すことが秋イカ攻略のカギです。
【第5章】秋イカのアワセ方
秋イカを釣り上げるためには、【アワセ(フッキング)】のタイミングと方法が重要。
イカは魚のようにハリを食い込ませるのではなく、エギを抱きつくことで捕まえるため適切なアワセが釣果に直結します。
ここでは、場面に応じたアワセのコツを解説します。
1:ロッドよりもリールを活用する方法
イカがエギをしっかり抱きついていない【ショートバイト】の場合、強くロッドを引くアワセは効果的ではありません。
このような場合は、リールでラインを巻き取る【リーリングアワセ】が有効です。
やり方は
1️⃣イカがエギに触れている感触を得たら、ロッドを引くのではなく、リールでラインをゆっくり巻く。
2️⃣ラインがピンと張ったタイミングで、リールを一瞬「グイッ」と強めに回してフッキング。
イカがしっかりエギに乗ったのを確認したら、ロッドを立てて引き上げます。
2:イカが横に抱きついている時の対処法
イカは必ずしもエギの正面から抱きつくとは限りません。
横から抱きついてくることもあるんですよね。
この場合、ロッドを引く方向を間違えるとフッキングが決まらないことがあります。
そんな場合の対処法は
1️⃣イカの抱きつき方を観察し、カンナ(フック)がイカの方へ向かうようにロッドを操作する。
2️⃣イカの横抱きが確認できたら、カンナの針の方向に向かって軽く引っ張ることでフッキング率を高める。
3:アワセのタイミング
イカがエギを完全に抱きついていない場合、焦ってアワセを入れると失敗することがあります。
ラインが張り、イカの重みを感じてからアワセを入れるのが理想的。
ラインが不自然に動いたり、重みを感じたらイカがエギに触れている合図!
慌てず、イカがしっかり抱きつくのを待ってからアワセを入れるようにしましょう。
4:アワセの成功率をあげるコツ
それでも
「なかなかイカが釣れない!」
って方のため。
確実に秋イカを釣り上げるコツを教えましょう。
1️⃣ラインのテンションをキープする
ラインテンションを常に一定に保つことで、イカの動きを正確に感じ取れます。
2️⃣無理な力をかけない
イカはカンナに引っかかるだけでキャッチできるため、強引に力をかける必要はありません。
適切なアワセ方法を身につければ、秋イカのキャッチ率が格段にアップしますよ。
【まとめ】数釣りが楽しめる秋エギングの魅力
秋イカのエギングは、初心者でも楽しみやすく学びの多い釣りです。
目で見てイカの動きを確認しながら釣る【サイトエギング】は、イカとの駆け引きを存分に楽しめるだけでなく
『エギングの基本的な動作を習得する絶好の機会!』
もう一度、ポイントをおさらいしておきましょう。
💡タックル選びが成功の鍵
軽量なエギを操作しやすいL~ULクラスのロッドと2000~2500番サイズのリールを用意。
PEラインとショックリーダーの組み合わせで感度と耐久性を確保する。
💡エギの選び方を工夫する
小型の秋イカには2.5号サイズのエギがベスト。
素早い沈下速度のエギでリアクションバイトを狙い、カラーは複数パターンを準備する。
💡アプローチは慎重に
群れを驚かせないよう、距離を取った位置から静かにキャストする。
着水音を抑えるため、アンダーハンドやピッチングキャストを活用する。
💡誘い方とアワセがカギ
ダートアクションとフォールの組み合わせでイカの捕食スイッチを刺激。
アワセはタイミングを見極め、リールを活用して確実にフッキング。
これからエギングを始めたい方や、初めて秋イカに挑戦する方へ。
この記事のポイントを参考にタックルを揃えて釣行に出かけてみてください。
イカを釣り上げた時の感動は、きっと次の釣行へのモチベーションにつながるはずです。
秋の海で、楽しいエギングライフを満喫しましょう!