海釣りで使うルアーの種類は?それぞれの特徴と使い方を解説

ルアーフィッシングの醍醐味は、本物の魚のように見せかけて釣り上げること。

ただの人工物であるルアーをあたかも生きているかのように見せかけ、魚を騙して釣り上げる技術が必要なんですよね。

ルアーは見た目だけでなく

・動き
・音
・光


さまざまな要素で魚を引きつけます。

しかし、釣具店に並ぶさまざまなルアーを前に「どれを選べばいいのか?」と迷う方も多いでしょう。

そんな方々へ向けて『海釣りで頻繁に使われるルアーの種類とその特徴』について、わかりやすく解説します。


プラグ系ルアーの基本

プラグとは

『プラスチックや木材など浮力のある素材で作られたルアーの総称』

このルアーはその多くが魚の形をしており、釣り初心者にも直感的に「これぞルアー」と理解される存在です。

プラグには幾つかの種類が存在し、それぞれに特有の動きや特性があります。

使い勝手抜群のミノー

【ミノー】はプラグの中でも特に人気があり、その理由はその動きにあります。

ミノーは【ウォブリング】と呼ばれる動作で、頭と尾を左右に振りながら泳ぐんですよね。

これにより、まるで小魚が泳いでいるかのようなリアルなアクションを演出し、シーバスを始めとする多くのフィッシュイーターを虜にします。

ミノーの特徴は、その先端部分にある【リップ(小さなプラスチックの板)】の大きさによって、どの深さまで潜るかが変わることです。

また、リールを巻く速度を変えることで動きに変化をつけることもできます。

・早く巻けば小刻みに泳ぎながら深く潜る
・ゆっくり巻けばゆったりと泳ぎながら浅く潜る。


ミノーには大きく分けて三つのタイプがあり、それぞれに得意とするレンジが異なります。

使い分けが釣果に直結しますので、それぞれの違いを覚えておいてください。

①フローティングミノー
水に入れると浮くタイプで【F】のマークがボディに表示されています。

リールを巻くとリップが水をかいて一定の深さまで潜りますが、巻くのを止めると水面に戻ってきます。

表層から30〜40cmのレンジが得意ミノー。

②シンキングミノー
水に入れると沈むタイプで【S】のマークが表示されています。

より深いレンジを狙う際に使われ、巻くのを止めるとさらに深く沈んでいきます。

フローティングに比べると、やや動きが控えめなものが多いです。

③リップレスミノー
リップがなく、ボディと一体化した形状のミノー。

風の抵抗を受けにくく、飛距離が出やすいのが特徴です。

水の抵抗も少ないため潜る深さは非常に浅く、表層を狙う際や根がかりしやすい浅い場所での使用に適しています。



ミノーはロッド操作がわかりやすく、初心者にも使いやすいルアー。

また、レンジに応じて選べるタイプが豊富にあるため、あらゆるシーンで活躍してくれるルアーと言えるでしょう。

ペンシルの魅力と使い方

【ペンシル】はリップが無く、自然な動きが特徴のルアー。

特に【青物】と呼ばれる回遊魚に対する効果が高く評価されています。

このルアーの動きはローリングアクションと呼ばれ

『左右交互に回転しながら泳ぐことで、実際の魚の動きを模倣します』

さらに、くねくねとS字に泳ぐアクションもありフィッシュイーターたちをを強く惹きつけるんですよね。

ペンシルも大きく分けて3つのタイプがあり、場面に応じて使い分けることが釣果アップにつながります。

①フローティングペンシル

このタイプは海面近くをターゲットにするときに使われ、ミノーよりも飛距離が出やすいのがメリット。

穂先を細かく左右に動かすことで【ドッグウォーク】と呼ばれる、頭を振りながら泳ぐアクションが可能です。

これにより水面上でのリアルな魚の動きを演出し、魚の注意を引きつけるんです。

②シンキングペンシル
リップが無いため沈んでいき、より深いレンジを狙うことが可能。

ただし、巻くスピードによっては浮上することもあり、一定のレンジを攻めるには技術が必要です。

特にボトム付近を狙う場合や、特定の水層を維持しながらアクションさせたい場合に有効です。

③ホッパー
水面での使用に特化したペンシルで、【ボイル発生時】などの魚が水面近くにいる場合に最適。

活発に水面をバシャバシャと音を立てながら逃げるように泳ぎます。

このアピール力の高さが魚の攻撃本能を刺激し、見ているだけで興奮する釣りを楽しむことができますよ。



ペンシルはそのアクションの多様性から初心者には扱いが難しいと感じることもありますが、慣れれば非常に効果的なルアーとなります。

バイブレーションルアーの全貌

【バイブレーション】は、水中での振動を主な誘引力とするルアー。

縦長の平べったい形状が特徴で、この形が水を切りながら振動し魚の注意を引きます。

また比重が重く設計されているため、キャスト時には遠投が可能であり沈下も迅速。

これにより広範囲かつ多様な水深を効率的に探ることができるため、初めての釣り場での【パイロットルアー(状況把握)】にも非常に役立ちます。


特に【金属製のメタルバイブ】は、飛距離と沈下速度の面で優れており強い波動で大型魚を誘うことが可能。

このメタルバイブは早巻きによる強い振動で魚の攻撃本能を刺激し、積極的なアクションで迅速なリアクションバイトを引き出すことが出来るんです。(私は過去にサワラを2連続でゲットしました)

しかし、その強いアピール力が時には魚を警戒させやすく使いすぎには注意が必要。



バイブレーションは、使いやすさと高いポテンシャルでタックルボックスにも必ず一つは入っているべきアイテム。

このルアーを使いこなすことができれば、釣りの幅が大きく広がりますよ。

多様な状況で使えるジグ

【ジグ】はその重量感と形状のバリエーションで知られるルアー。

主に金属や鉛で作られ効果的な沈下速度とアクションで、底付近を狙う釣りに最適です。

ジグは基本的に

・メタルジグ
・ラバージグ


以上の2つのカテゴリーに分けられます。

メタルジグ

【メタルジグ】は全体が金属でできており、特に青物や根魚を狙う際に効果的。

その重さが生み出す速い沈下速度と水中での鮮やかなフラッシュ効果が、深い水域や強い流れの中で大型のフィッシュイーターを引きつけます。

メタルジグは広範囲を迅速に探ることが可能で、特に大海原でのジギングにおいてその価値を発揮します。

ラバージグ

一方【ラバージグ】はゴムやシリコンスカートが特徴で、リアルなエビや小魚を模倣しています。

これは特に【チヌ】【根魚】狙いに適しており、ゆっくりとしたアクションで底近くを誘うことができます。

ジグヘッドと組み合わせて使用することで、さらに微妙なアクションを加え魚の注意を引きやすくなります。



これらのジグは、それぞれ異なる環境とターゲットに応じて最適な選択を可能にします。

イカ釣りに特化した餌木(エギ)

【餌木(エギ)】は、魚ではなくエビの形を模した独特なルアー。

特にイカ釣りにおいてその真価を発揮します。

餌木は形状や針の構造がイカの捕食習性に特化しており、時にはタコなども釣れる汎用性を持っています。

餌木の特徴

エギの最も特徴的な部分は【カンナ】と呼ばれる独特な針の形状。

イカは触腕を伸ばして獲物に抱きつき捕らえる習性がありますが、このカンナがイカの腕をしっかりと捉える設計になっているんです。

また、エギの多くはホログラム加工が施されていて、水中で光を反射することで視覚的にイカを誘います。

餌木の使い方

餌木の操作は【シャクリ】と呼ばれるアクションが基本。

ロッドを大きく煽ることで餌木を跳ね上げ、その後【フリーフォール(ラインを緩めて自然に沈める)】【カーブフォール(ラインを張りながら沈める)】でイカを誘います。

この動きがエビの逃げる様子をリアルに再現し、イカの攻撃本能を刺激するんですよ。

①フリーフォール
餌木を自然に沈めることで、ゆったりとしたアクションを演出。

②カーブフォール
ラインテンションを保ちながら沈め、狙ったレンジを維持しやすくします。



エギングでは、いかにしてイカに餌木を「見せる」かが重要。

視覚的にイカを引き寄せるためには、餌木の動きだけでなくカラーやサイズ選びも大切です。


初心者はコレから始めよう

ルアーフィッシングを始める際、どのルアーを選ぶか迷ってしまうのは当然です。

しかし

『初めての方にはミノーをおすすめします!』

その理由は

・使いやすさ
・汎用性
・広範囲を探れる性能


最後に初心者が最初に揃えるべきルアーについて具体的に解説します。

なぜミノーが初心者向きなのか?

ミノーは、リールを巻くだけで小魚が泳いでいるようなリアルな動きを簡単に演出でるんです。

初心者でも特別なテクニックを必要とせずに使えるため、まず最初の1個として最適と言えるでしょう。

シーバスやヒラメ、さらには青物まで幅広い魚種を狙うことができ、釣るレンジや状況に応じて選べるのも使いやすいんですよね。



特にフローティングミノーは水面近くを泳ぐため、根がかりの心配がほとんどありません!

これは、浅瀬や障害物が多い場所での釣りにも最適なんです。

初心者にとって【ルアーロスト】って、精神的にヘコみますから…。


また、水面を泳ぐ動きが視覚的にわかりやすいため、ルアー操作の感覚をつかむのにも役立ちますよ。

初心者がミノー以外で揃えておくルアー

確かにミノーだけも魚は釣れます。

しかし状況次第では厳しい戦いになるでしょう…。

そこで魚との騙し合いに勝利するためには、ミノー以外も準備しておくことが重要です。

私個人として、揃えておきたいルアーは以下の通り。

①バイブレーション
広範囲を探る際の万能ルアー。

特に初めての釣り場で状況を把握するためのパイロットルアーとしておすすめです。

②ペンシル(フローティングタイプ)
遠投が可能で、青物や回遊魚を狙う際に非常に有効です。

③メタルジグ
飛距離が出やすく、青物や根魚を狙うのに最適。

1個持っておけば、深場や遠方のポイントを攻める際に活躍しますよ。



ミノーを中心に状況に応じて他のルアーを使い分けることで、必ず何かしらの魚が釣れるはずです。

『とりあえず釣りを体験してみたい!』

という初心者の方は、このセットを準備して一歩を踏み出してみましょう。

これであなたも立派なルアーマン!

楽しみながらルアーフィッシングを極めていきましょう!

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