財閥当主がマネージャー 短編15
とあるリハーサルの休憩時間
僕は、メンバーたちが休憩している様子を見守りながら、スケジュールの確認をしていた。そのとき、突然背後から声をかけられた。
彩:〇〇さ〜ん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど…。
〇〇:おっ、どうした?
彩:さっきのリハーサル、私ダンスのタイミング少し遅れてた気がするんですけど…。
〇〇:あ〜 言われてみれば確かにちょっと遅れてたかも。でも、全体的にはバランス取れてたし、問題ないと思うよ?
彩:そうですか…。でもやっぱり自分では気になっちゃって。
〇〇:彩らしいね(笑)
彩:どうしたら良いですかね、、、?
〇〇:う〜ん、、、 もう少し周りを見てみたら良いんじゃないかな?
彩:周り?
〇〇:いま彩は自分のダンスの完成度を上げようとしすぎて皆んなで踊るっていうこと忘れてない?
彩:(確かに、、、)
〇〇:彩はメンバーの中でもパフォーマンス力は高いから自信持って
あとは乃木坂はグループだってことを忘れずにね
彩:(そっか、、、)ありがとうございます… じゃあ、もう少し周りを見て頑張ります!
〇〇:うん その意気! あ、そうだ、後で写真撮ろう?
彩:え、ほんとですか? 髪型、ちゃんと決まってるかな?
〇〇:完璧だよ(笑) 可愛いから大丈夫
彩:えへへ…じゃあ、撮ってください!
僕は彩の明るい笑顔を見て、少しだけ疲れが癒されるのを感じた。
彩:〇〇さん、またあとでアドバイスお願いしますね!
〇〇:もちろん。頑張ってね。 (僕何もしてないんだけどねw)
リハーサルが再開する直前、彩は僕に向かって手を振って皆んなの和の中に戻っていった
〇〇:(さすがに手振ってくるのは可愛すぎだよw)
彩はそのまま練習を乗り越えてステージに向かい素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
「彩も、本当に成長したな… 後輩が来ても大丈夫だね」
もちろんリハの後で写真は撮りました。