
GQuuuuuuXのビッグウェーブに乗れないアラフォー
Gundam GQuuuuuuXを観に行ったんだ。
アラフォーで、ガンダムやエヴァが好き。
シンシリーズもなんだかんだ観ている。
『シン・ゴジラ』は衝撃的だった。
界隈が盛り上がっているし、庵野信者としてはユニコーン以来ぶりにガンダムを観たんだ。
これだけ評判もいいしね。
だけど個人的な、あくまで個人的な感想は「いい大人がここまで騒ぐものなのか?」というものだった。
面白かったよ、普通に。
でもここまでの盛り上がりを見せるほどなの?
20代くらいまでは見てきたものの絶対値が少ないし、絶賛するのも分かる。
いい年したオジサンが手放しに称賛するものなのだろうか。
インターネット上に年齢は出ないけど、同じような世代でも絶賛している人は多いように見受けられる。
冒頭のifからして二次創作を見せられている気持ちになった。ギレンの野望か。
同人誌が見たいわけじゃないんだ。
庵野作品の弱点とも言える個性が強く出ている。
シャリア・ブルもシャアも大人の男として描こうとしていたけど、正直滑っていた。
ルパンのTVスペシャルを見ているような感覚。
薄っぺらいカッコよさ。
大人の男はワインでも飲んでおけばいいと思ってるし、言葉にも行動の端々にも重みがない。
これは意図的な演出だと思うけど、戦争兵器の持つべきシリアスさも薄い。
商業的には大成功なのは間違いない。
MSアクションも良く動くし、人物も風景もパステルカラーのような今イケてる色使いで綺麗だと思う。
総合してああ、10代から20代がターゲットで我々は明確にそこから外れているんだなと感じた。
今の世代が「ガンダム」に少しでも目を向けた。
それだけでスタッフはすごいと思うし、賛辞しかない。
では、我々はどんな娯楽コンテンツを消費したらいいのだろうか。
その点、『スラムダンク』は半信半疑で観に行ったが、良かった。
リマスター版の『レ・ミゼラブル』も良かった。
最近は『SHOGUN』を観ている。
みんなは世の中に出てくる新しい創作物を見るときどんな気持ちで見ているんだろう。
同じような感覚になっている人いないかな。
一つ思うのはもう娯楽コンテンツで気軽に感動できる年齢ではなくなってしまったのかもしれない、という事。
まあそれは仕方ないよね。
そこから突出し、或いは他作品への怒りを原動力にして世の中の価値観を揺さぶるクリエイターだっているもんね。