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チェイサーゲームw2これまでの振り返りと今後の展開予想


ついについにチェイサーゲームW2の放送がスタートしていますね!現時点では第3話まで終了している訳ですが、すっかり私の毎週の楽しみになっています。本来なら8話まで全て放送が終了した際にこのようなnoteを書くつもりでしたが、あまりにも情報量が多く、そして語らずにはいられないほどチェイサー沼にまんまとハマっているため、急遽筆を取らせていただきました。
今回はW2の3話放送終了時点で、私の感じた事や今後に期待したいこと、ちょっとした考察などを中心に書かせていただきます。あくまで私個人の意見です、予めご了承ください。



1.ヨルムについて

まず初めに語らずにはいられないのは、ヨルムについてです。当初、樹の初恋相手として新たにヨルムというキャラクターが加わるという情報が解禁された時は、あまり素直に受け入れられませんでした。いつふゆの世界観がガラリと変わってしまうことが怖いと思ったからです。ですが今の率直な私の感想は『ヨルムがいてくれて良かった』です。

ファンが求めるいつふゆの世界観はそのままに、自然とヨルムが溶け込んでいるような気がします。私が考えるその理由は、ヨルムの存在は樹を語る上で外せない存在であり、過去のヨルムは樹に大きな影響を与えていたからだと思います。
まだ樹とヨルムについて過去にどのようなエピソードがあったかは明らかになっていません。現段階でわかっていることは、樹にとってヨルムは初恋だっただけではなく、お姉さんのように慕っていたということ。4話の予告には過去と思われる描写の中で樹がヨルムの前で泣いているシーンも組み込まれていました。冬雨に対してバチイケで何かとリードしてくれるこれまでの樹のイメージが覆された瞬間です。それは、樹がどれだけヨルムの事を信頼していたのか、2人の深い関係性が伺えるような気がしました。

では、2人は過去にどのような関係性だったのか。
あくまで予想になりますが、これまでの情報を整理することとします。
まず、現在のヨルムは人気のインフルエンサー。レズビアンである事を公表し、そのスピーチが話題になった模様です。高校時代に樹の家にホームステイしていた過去がありますが、再会後の2人の様子を見るに、現在に至るまで連絡は取り合っていなかったように見えます。ヨルムが樹に対して“素敵な女性になったね”という台詞は私が大好きな台詞の1つでもあります。ヨルムは再開後すぐに樹に抱きつき頬にキスをしたり、冬雨へ突然の宣戦布告をしたりと、樹や冬雨にはない行動力を待ち合わせている印象を受けました。ですが、いつふゆ2人の幸せを切望している視聴者にとっても、不思議とヨルムに対して負の感情を抱くようなことはなく、むしろボロボロな樹の傷を癒せる冬雨以外の唯一の存在として、ヨルムがいてくれてよかった、と思わずにはいられないシーンもありました。
“12年前から樹の事が好き”と、現在の樹の恋愛事情を聞く前から正々堂々真っ直ぐに伝えるヨルムはかっこいいとさえ思いました。

ですがここで1つ疑問が浮き上がります。
ヨルムは樹の初恋=樹の片想いで終わった、とこれまで勝手に思っていましたが、12年前からヨルムも好きとなると…ん??
そしてヨルムが突然お店に現れた時の樹の表情。ただ純粋に再開を喜ぶだけの反応には見えませんでした。むしろ少し複雑そうにすら見えます。
ここで一つの仮説が浮上します。もしかしたら樹とヨルムは過去に既に友達以上の明確な関係性があったのではないか、少なくとも2人は両思いだったのではないか、ということです。
これも予想になりますが、樹にとって高校時代はキラキラ輝くものではなく、逆に暗黒時代だった可能性もあると思います。母親を亡くしたのは13歳の頃で、(冬雨母の調査報告書によると)それから祖母に引き取られるために静岡へ転居し、高校時代まではそこで過ごしたとのことですが、本当の自分を隠しながら慣れない土地で暮らす中で、ひょんなことから樹が同性愛者であるということが周囲に知れ渡ってしまった可能性もゼロではないと思っています。周囲との違いをコンプレックスのように感じ、そして本当の自分を揶揄われてしまう、そんな絶望的な状況を救ったのがヨルムなのではないでしょうか。ヨルムがこの頃から自分は女性が好きと公表していたとしたら、樹にとって新しい世界の扉を開いてくれる存在になっただろうし、心強い味方になってくれたに違いありません。ヨルムのその佇まいが、樹にとって、ありのままの自分、即ち女性のことが好きな自分を認めても良いんだと思わせてくれ、樹のアイデンティティの確立に繋がったような気がします。
そう考えると、W2で見られる樹の台詞、例えば『何が普通かは冬雨が決めて良いんだよ』や、『ぶっ飛ばしてやれば良かった!』それから、どこか冬雨のお姉さんのような立ち位置になる姿まで、ヨルムからの影響も少なからず受けているのかなと感じました。

それから、私はてっきりヨルムと樹は同級生だと思っていましたが、もしかしたらヨルムは樹よりも年上の設定なのかもしれません。ヨルムにも色々な過去があるようですし、母親を亡くし生まれ育った環境ではない場所にいる樹にとって、1番身近で頼れる存在だったのはおそらくヨルム。ヨルムが何歳か年上であるが故に樹よりも多少の恋愛経験があることによって樹の新境地に繋がるのでは、と思いました。

これを踏まえた上で、もしも2人が恋人関係だったのだとしたら、ヨルムから受ける影響にも納得です。
言われてみれば確かに“初恋”は必ずしも恋人関係でない理由にはなりませんよね。樹が初めて特別視した存在なのではなく、初めて恋だと認められた存在がヨルムであるとするなら、それを初恋と表現するのはとても美しいことのように思います。
それに2人はかつて“一つ屋根の下、一つのベッド”で一緒だったようですし。謎のベットではなく布団だと主張する樹のこだわりには笑わせてもらいましたが、少し戸惑う樹の反応から見るに、やはり関係があった可能性も否定できません。
そうなると、再会後の2人がホテルで寝たと思われる予告シーンについては、もしかしたらのもしかしたら、本当にその夜関係性があったかもしれませんね。このことについては、私はありなしかで言ったら正直“あり派”です。
現代を生きる中で正しいことだけでは生きていけない、とゆっかーのインタビューの言葉もあったように、チェイサーゲームwは美しい部分よりも、その陰に潜む、時に目を瞑りたくなる現実を描いてくれるドラマだと私は感じています。樹の今の状況をよく考えると、(いやよく考えなくても)冬雨との将来を諦めてしまったとしても誰も責めることはできません。身が裂ける思いで冬雨を2度も手放し、冬雨には別の居場所があると知っておきながら誰とも恋愛せず何年も樹は待ち続けました。やっと願いが叶うかもしれないという絶頂から、急に冬雨本人に『もう無理だよ』と言われてしまうんです。冬雨母に何を言われようが何をされようがそれは樹にとっては特に大きな事じゃない、でも冬雨に諦められてしまったら樹はもうそれ以上なす術はありませんから…。そんな樹の状況下でヨルムという頼れる存在が現れたのだとしたら、樹にとっては安心できる場所であり、もう楽になりたいと、たったの一瞬でもヨルムを選ぶ瞬間があってもおかしな話ではありません。

結論を急ぐなら、樹と冬雨はなんだかんだ結ばれると思います。『もう離れない』ですからね。そりゃそうじゃなければ困ります。
でも、ヨルムという存在が今現れた事は、結果として樹と冬雨2人にとっての最大のお助けキャラになるような気がします。樹のメンタル補助だけではなく、なかなか母親の拘束から逃れられない冬雨に、いつまでも樹を放っておけないぞと、発破をかけるような意味合いも感じられます。
ヨルムはきっと、3人目の美しき天女なのだと私は思いました。

2.大学時代の樹と冬雨について

とにかく尊い。この言葉に限ります。
困っている冬雨を咄嗟に樹が助けたのが出会いのきっかけな事も、女子グループで一緒に過ごす中で樹が密かに冬雨に想いを寄せていた事も、冬雨が想像以上の箱入り娘だった事も、樹から告白した事も、全て全て私の解釈と一致して感動の嵐でした。
1つ驚いたのは告白のシーンで、樹が『私、冬雨の事が好き』と打ち明けた直後に『キスしていい?』と爆弾発言をかますところですかね。まさか樹がここまでやり手だったとは…しかもまだ大学1年生くらいですよね。でも、よく考えると、樹の言葉と行動は正しいんです。正しいというより、適切と言うべきですかね。冬雨は母親に全ての選択を委ねてしまう、それが冬雨にとっての“普通”でした。自分がどうしたいかではなくて、何が正しいか、そしてそれを決めてくれるのは今までは全て母親でした。だから冬雨の世界は樹と出会うまで、ママの中に閉じ込められていたのです。でも、母親と離れ樹と出会う事で少しずつ自分の普通と世間の普通のズレに気付いて行きます。そしてそれを教えるのは今度は樹の役目だったはず。だから樹は、冬雨に教えます。
『何が普通かはママが決めるんじゃなくて冬雨が決めて良いんだよ』
樹の渾身の心からの言葉だったと思います。
そしてこの頃には既に樹は自分が冬雨の事を好きと認めるだけではなく、冬雨よりも先に冬雨が樹を好きな気持ちに気づいていたのではないでしょうか。
『樹と一緒にいる方が楽しい』『樹といると心がふわふわって良い気持ちになる』
という冬雨の発言で確信します。だから、好きだと打ち明けた後にキスを求めるのは、こういう意味の好きだよ、という樹からのメッセージです。
『わかった…キスして』
これが初めて冬雨が自分で選択した瞬間です。そして“キスして”という台詞。シーズン1のあのシーンにリンクするんです。もう…製作者の方々…ほんと、すごいです(語彙力)

その他には、冬雨がまだ樹の事が好きだと自覚していない段階の時。冬雨が男性と楽しそうに話す姿を遠くから見つめる樹。周りに流されてデートに行った方がいいと言ってしまうけど、後で2人きりの時にもう一度デートに行くのか尋ねてしまう樹。本当は行ってほしくないけどなかなかその気持ちが冬雨に伝わらずモヤモヤする樹。なのにデートのための服は一緒に選んでくれる樹。可愛い可愛いと褒め倒す樹。そして、微塵も応援していないのに、冬雨の事を弄んだ男に本気で怒る樹。全てが魅力的でした。そして、リアルでした。
あるある、周囲に自分のことを隠してる時って、こういうシチュエーションあるよなぁ、と思う瞬間ばかりでした。


これは愚問かもしれませんが、2人はお互いのどこに惹かれたのでしょうか。
そもそも、2人にとってこの出会いの意味は大きく違う、と私は思っています。
樹はきっと冬雨と出会っても出会わなくても、大きく人生が変わらなかったはずです。恋愛対象が女性であり、周囲に打ち明けるかは別として、女性が好きな自分を認めパートナーを見つけて生きていたと思います。
対して冬雨は、もしも樹と出会わなかったら大きく人生は違ったような気がします。母親に示された人と結婚し、子供を産み、そしてその人生に違和感を抱く事なく過ごしていたかもしれません。樹と出会ったからこそ、ママの言う事が絶対ではなくなったし、女性のこと(冬雨は樹に限るかもしれませんが)を好きになる選択を知り、そしてその道に自分の幸せがあることに気付きます。
だから、冬雨にとって樹は初恋であるだけではなく、自分という人間を教えてくれた存在でもあるのです。シーズン1で『私があなたなしでは生きていけないとわかっていながらなんで裏切ったの?なんで捨てたの?』と言うシーンがありました。現段階ではまだこの台詞を裏付けるほど深いところまで描かれていませんが、今後冬雨にとってもっともっと樹の存在が大きくなっていくことは確かです。おそらく、大学生の頃の冬雨は徐々に母親の発言や行動に違和感を抱いていくのではないでしょうか。かつて母親からもらう世界が全てだった冬雨にとってそうじゃなくなった今頼れるのは樹だけ。“わかっていながら”ということは、少なからず明確にそう表現した過去はあるのかなと思います。
では、樹は冬雨のどこに惚れたのか。
これは一言で表すとするなら“一目惚れ”ではないでしょうか。もちろん容姿もそうですし、どこか放っておけず、冬雨もまた樹を初期の頃から必要としていました。暗黒時代の高校時代(仮に)から心機一転、華やかな大学時代を謳歌しようとしていた樹にとって、自分をこれほど必要としてくれる存在はとても大きなものだったように思います。樹は自分の存在価値を無意識に模索していたような気がするからです。
2人が2人でなければいけない理由。その正解はきっと誰にも分かりません。これだけ引き離されてもなお2人がお互いを求めるのは、もはや引き離された反動から来る一種の依存の可能性すらあります。
ですがきっと“これが運命だから、どんなに世界が難しくても誰かが拒んでも、この愛を信じて欲しい”そう願わずにはいられません。

3.実は浩宇と別れていなかった件について

このことについては第1話放送終了後からSNSで物議を醸した印象があります。
シーズン1の最終話、樹が働くカフェに現れた冬雨が指輪をしていない事から、きっと全てを精算して樹の元に帰ってきたのだろうということが伺えたからです。
ですが実際は違いました。文字通り“夫と月の理解”は得られていながらも、母親からは一切の許しもされていなかったのです。それどころか、想像を遥かに上回る冬雨ママの毒親ぶり。
冬雨別れてないじゃん!何も解決してないじゃん!樹が可哀想。結局ママのいいなりじゃん!
そんな言葉を一部で見かけました。
確かにそうです。特にシーズン2の冬雨はあのパワハラ上司の影もありません。『夫とは別れる』『ママにちゃんと説明する』『だからもう少し待って』
ママに立ち向かう冬雨ですが、一刀両断。あまりにも一刀両断すぎるよ冬雨…となってしまったのも事実ですが。
でもこれが現実です。
それはそうです。だって冬雨には1人の母親であるという責任があります。いくら月が理解しているとは言え、夫の許しで本当の好きな人と人生を歩み直せるなんて話はなかなか簡単にはいきません。というよりそんな簡単な幸せをチェイサーゲームwで描くはずがないんです。切なくて苦しい現実を美しく描いてくれるこのドラマに私たちオタクは惹かれたはずです。

冬雨のことを考えると冬雨を簡単に責めることはできないなと思います。
なぜなら、冬雨にとっては大学の4年間が特別なだけで、その他の人生はママの下で生きていく、それが“普通”だったからです。4年間はいわば一瞬だけ、しかも表面的にリールを離されただけで、冬雨の人生は始まった瞬間からガチガチに首輪を嵌められた状態で暮らしていたはずですから。そもそも、親に敷かれた道を歩くのが当たり前、冬雨にとっては元々その世界しか存在していませんでした。大学を卒業し、樹に捨てられたと絶望の淵で帰国した冬雨を待っていたのは今まで通りの暮らし。自分の意思は二の次でいつだってママの期待に応えなくてはいけない、嘘をついても必ず見破られ、反発すれば首を押さえつけられる。
そんな冬雨の口から、『ママの人形じゃない』『もう自分に嘘をつきたくない』という言葉が出てきただけで、冬雨にとってはとてもとても大きな一歩なんだと思います。
樹も知っているはずです。だから『お母さん私のこと許してくれないよ…』と珍しく弱音を吐いてしまいます。“私たち”ではなく“私”なのです。樹は冬雨ママの反対の本質に気付いています。冬雨ママは家族を捨てて女性と付き合う事に反対しているというよりは、自分の反対を押し除けて春本樹と人生を歩もうとしている事自体に反対している気がしました。
ここで、目次4に続きます。

4.月について

1話で『ママとパパは1番の仲良しで、ママが結婚したい人は樹ちゃん』という名台詞が生まれました。
これだけ純粋に状況を理解できる天使がいるのでしょうか。というより浩宇、今回良い男すぎないか?と内心何度も思っています。少し周囲とは違うけれど、正真正銘幸せな家族です。3人があれほど自然な笑顔を浮かべていたシーンはシーズン1では見れなかったですからね。
でもそんなぬるいこと言ってられません。これから冬雨ママがどんな手を使ってくるのかわかりません。
そして、樹と冬雨が2人の人生を歩む事、それは月の視点から言えば本当に許される事なのでしょうか。

今後のチェイサーゲームwに一視聴者として期待すること。それはもちろん第一に樹と冬雨が何にも脅かされず2人の人生を2人で歩んでいくと言う事です。
でも、もう一つ願いが叶うなら、月ちゃんの幸せも忘れないで欲しいと言う事です。

幸いにも、月は樹に懐いています。樹のことを3人目の親として認めてくれる未来を願っても許される一筋の希望も現段階ではあります。
でもこの物語においての1番のハッピーエンドって果たしてなんなんでしょうか。
2人が2人で生きて行くなら、きっと日本でになりますよね。そこに月も向かい入れるとなると、まだまだ現実社会は問題が山積みです。
樹も樹で、シングルで育った上に母親が早くに他界した過去があるからこそ、月から実の親を奪うということは簡単なことじゃないはず。
今回のシーズン2の終着点として考えられるのは、やはり2人が周りに認められ正真正銘一緒の人生を掴み取るところだと思います。月と3人で生きていくという選択をする過程まで描けるとは…素人にはなかなか想像がつかないです。
(シーズン3で3人の幸せを描いてください)

それからこれはあくまで推測なのですが、エンディング映像について。樹と冬雨、月ちゃんの3人がそれぞれ浴衣を来て花火を嗜む幸せに溢れる映像。お祭りに行くのではなく、ひっそりと3人だけで手持ち花火を楽しんだり、遠くで上がる花火を3人仲良く手を繋いで眺めたりと、ここにも妙に現実味を感じてしまう幸せの象徴とも呼べるシーンです。しかし、これまでのチェイサーのエンディングの傾向として私の考察があります。
例えばシーズン1の前半では、飲み会の踊り場にて、本編では樹が冬雨を突き飛ばしてしまいそのまま皆と合流しますが、エンディングでは樹が冬雨に謝りキスしようとする、突き飛ばした後のもう一つの続きのように見えました。また同じ大学の講義室で同じ服ではあるものの、本編では樹が冬雨に別れを告げたシーン、エンディングでは2人が幸せそうに過ごす映像でした。また後半のエンディングのベッドで向かい合わせに横たわるシーンも2人の衣装は本編では樹は青山と、冬雨は浩宇と話している時のものと一致しています。このようにエンディングは実際にはそうならなかった、でも本当は2人がそうしたかったもう一つの理想の道を描いているように思います。
この説が本当なら樹と冬雨、月が3人まるで家族のように過ごす未来は…と考えてしまいました。

何より、2人の幸せはもちろんそうですが、月ちゃんのことも最後まで蔑ろにしないでほしいというわがままがあります。
また、冬雨ママもただの悪者には見えないというのが私の本音です。少しやり方は強引だし間違ってはいるのだけれど、娘の幸せを願う、当たり前の母親像ではあるのかなと思うからです。
この物語における1番の幸せとは何か、私の想像の範疇ではこれが限界でした。これからのチェイサーにはこれ以上の幸せ、または3人が純粋に笑い合えるまた別の未来を是非描いていただきたいと、切に思う次第です。

5.実写版天女世界について

第1話で話題に上がったのはゲーム版、アニメ版共に大ヒットした本作が実写版の制作も決定したということ。しかしそれはなかなか難航している様子で、美咲さんと結菜が樹に戻ってきてとお願いするほど。どうやら、天女役2人のキャスティングがうまくいかない、とのことでした。

放送前に公開された長編の予告映像の中に、呂部長と美咲さんら制作スタッフが横一列で映っている場面がありました。呂部長含む全員の驚く表情が私はどこか引っかかります。

ここで私の勘が働きます。もしかしたらのもしかしたら、天女役を樹と冬雨が演じる、なんてことがあったりするかもしれない。あの呂部長が驚いているのはもしかしたら、樹と冬雨が演じる天女世界の制作発表などのシーンで2人が実際に付き合っていると言うことを世間に公表するシーン、もしくは天女役としてでも二人が公の場でキスするシーンとかの可能性もあるかも、と思いました。

こうなった場合、チェイサー独特のリアルさを保ちながら物語が綺麗にまとまる結末を想像するのはなかなか難しいです。だって素人2人が急に主役なんて…しかも実際恋愛関係にある2人ですからね、いくら美しいとはいえ…ねぇ?
でも、2人が天女役をやることのメリットとして考えられることもあります。
それは近親者をすっ飛ばして手っ取り早く大勢の人に2人の関係を認めてもらえる可能性もあるということです。
どうやら天女世界は世間の人気を獲得しある程度安定した地位を確立しているようです。そうなるとドラマ版の期待値も自然と高まりますし、もしも2人が天女として相応しいと認められたら冬雨ママも何も言えなくなるほどの強い支持を獲得するチャンスでもあります。
さらに言うと、冬雨パパの仕事柄、身辺調査が行われるということについて、冬雨がレズビアンであること、夫と娘とではなく女性である樹と暮らしていること、などがバレた場合は必ずパパの足を引っ張ることになると思います。しかし、樹と冬雨が実写版天女として世間に認められた場合、その身辺調査すらも難なくクリアできる、なんてこともあるかもしれません。(願望)

でもまあ…これは妄想に過ぎません。
それに呂部長は現在、パパと同じと思われる“国家経済発展委員”の経営戦略部長みたいです。天女世界の制作に携わるのは少しリアリティが欠けてしまいますよね。
というか、国家経済発展委員ってなに?普通に聞き流してたけど?と今更ながら思いましたので調べてみるとどうやら中国に実際に存在する組織のようです。組織?なのか私にはよくわかりませんでしたが日本の国会みたいなものなんですかね?難しくて分かりませんが、とにかく冬雨は大層立派な家柄出身で、そして呂部長はやっぱりモンスター級ということだけははっきりしましたね。
すみません、余談でした。


何はともあれ、今回の1つの大きな壁として現在の2人に立ちはだかっているのは冬雨ママです。しかしこれは同性カップルが現代社会で生きる中で直面する様々な壁を冬雨ママが体現しているようにも見えます。
もちろんあんな毒親でも冬雨のママであることに変わりはありません。不器用にしか娘を愛せない親として、いつか冬雨のことを涙ながらに抱きしめ、そして2人のことを認めてくれることを願っています。
しかしそれだけではなく、やはり樹のおばあちゃんにもどのように認めてもらうのか気になるところではあります。
樹のおばあちゃんは冬雨ママとはまた違い、むしろこっちの方がリアルな大人の声のような気もします。
無意識に自分の普通を押し付けてしまう、無意識に樹のことを傷つけてしまう。おばあちゃんが理想の幸せを求めれば求めるほど樹が本当の自分を打ち明けるタイミングを失ってしまう。これって結構リアルだよなぁってシーズン1の時、しみじみと思いました。どっちも悪くないんです。そんなおばあちゃんに樹が本当の自分を打ち明けて、そして認められる、そんな未来も是非見たいものです。

最後に

ちょっと、いやかなり書き過ぎてしまいました。
ここまで見てくれる方は…いませんね。でももしもいたら謝ります、長々とすみません。そしてありがとうございます。

チェイサーゲームw2はまだまだ続きます。1話2話ではラブラブキュンキュン時に爆笑させていただき、3話でガラリと空気が変わりました。これぞ私たちが愛したチェイサーゲームwといわんばかりの雰囲気になってきましたね。樹と冬雨にとってはまだまだ厳しい現実が待っていることかと思いますが、そう考えると2話まではおそらく視聴者の助走に付き合ってくれたとさえ思います。
見たいシーンもたくさん組み込んでくださっています。アサダさんのXでの答え合わせも大好きです。あと5週間はこの幸せが続かと思うと幸せでどうにかなってしまいそうです。

ということでようやく本当に終了です。いい加減にします。
もしかしたらいらっしゃる最後までお付き合いしてくださった方ありがとうございます。
烏滸がましいですがまた書きたくなったら書くのでその時はまたよろしくお願いします。



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