不便だからこその益、不便益

不便益とは?聞きなれない言葉ですが・・・

不便益とは、不便だからこそ得られる効用である。これに注目することは、単なる懐古主義ではなく、「昔の暮らしに戻れ」と主張する運動でもない。これは、既存のモノゴトを見直す視座の一つであり、さらには新たなモノゴトをデザインする指針である

不便益ー手間をかけるシステムのデザインー  
川上浩司編著 1ページ目

不便益は誤解されることが多いのですが、便利を肯定する立場です。
便利もいいけど、あえて不便なことに目を向けて、そこから新たなモノゴトを想像やデザインするというように解釈しました。

ネットのない暮らしを勧めている輩がいたら、それは不便益とは関係のない輩と思われます。
ネット断ちやスマホ断ちも不便益とは関係のないカテゴリかと思います。

例えば・・・

自動車のナビというやつを読者様ならばご存知かと思いますが、そのナビなしで自動車を運転する、ということも不便益になるかと思います。

自動車→便利 長距離移動ができる→便利
ナビなし→不便 道を覚えられる→便利

もう一つ

先行例があるか不明ですが、ガチャガチャ専門店へ入店するために、店の前でガチャガチャを回して、出てきた鍵で入店する、という不便益はどうでしょうか。
「はやく入店させろや!」と怒鳴られるかもしれませんが、そこはガチャガチャ専門店ということでむしろこれからどんなガチャガチャに出会えるのかワクワクしそうな気がします。
店の構造で入口と出口を一方通行にすれば、鍵泥棒も手を出せないかと思います。

ちょっと面白そうなアイデアを僕なりに考えてみましたが、いかがでしょうか。
店頭スタッフが近くにいれば、自力でガチャガチャが回せない方でも代理で回せるかと思います。

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