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ピアノの発表会

朝、早めに起きて出社。会社でぺソアをぱらぱらと読みながら、先日参加した娘のピアノ発表会というイベントのことを回想する。一年に一度開催される家族自己満足イベントで、教室に通う生徒らが自ら決めた課題曲を演奏するのだ。

未就学児から中学生くらいまでの幅広い年齢層が弾く。観客は親や祖父母。ジジババには孫に会えるお楽しみイベントなのだと思う。

拙いながらも一生懸命弾く子どもたちの姿に感動したり、かわいいなぁとほっこりしたりするのが社会的な規範なのだとは思うが、すでに何度もこのイベントを体験している身からすると、練習不足で下手くそだなと身もふたもないことを思ってしまったりする。

それでも拙い演奏というのは独特の緊張感があって、想定される音が予想外に裏切られるので、聴いてる方も1音1音固唾をのんで聴いていたりする。聖者の行進とか知ってる曲の緊張感たるや! そして無事弾き終えた時、聴衆もある種の達成感を感じている。



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