
理論で学ぶウマ娘〜タウラス杯東京2400m育成用資料集(上級者向け)(5/7更新)〜
どうも、れがと申します。
チャンミも無事2周目に突入したわけですが、オープンリーグがA+制限に移行という爆弾が投下されましてスキルとステータスの関係性などの考察をアップデートする必要が出てきました。
そのためにはステータスの変動がどれだけレースに影響を及ぼすのかを洗い出す必要があるなって思ったので、現時点で思いつく限りで頑張って計算してみたので投げつけます。
ぜひぜひ考察や育成に役立てていただけたらなって思います。
1:基本情報
1-1:ステータスと評価点の関係性
ステータス 評価点
400 577
450 707
500 847
550 993
600 1143
650 1298
700 1463
750 1633
800 1808
850 2004
900 2209
950 2419
1000 2635
1050 2895
1100 3171
1150 3501
1200 3841
ステータスを上げると効果量も伸びますが効率は悪くなってくるので、どのあたりで妥協するかの見極めが肝心です(スピード値以外)
1-2:2400m基準速度と脚質係数
2400mにおける基準速度は19.6m/sとなります。
これに脚質毎に設定されている脚質係数を掛けることで序盤と中盤における目標速度を算出できます。
脚質係数 (フェーズ 0, 1, 2 および 3)
逃げ → [1.0, 0.98, 0.962]
先行 → [0.978, 0.991, 0.975]
差し → [0.938, 0.998, 0.994]
追込 → [0.931, 1.0, 1.0]
2:スピード値関係
2-1:脚質毎のラストスパート速度
ラストスパート目標速度=((基準速度×脚質係数+√(500.0×スピード値)×距離適性係数×0.002)+0.01×基準速度)×1.05+√(500.0×スピード)×距離適性係数×0.002
でスパート速度が求められます。
距離適性係数は、Sで1.05、Aで1.0、Bで0.9です。
上の式で求めた速度に4-2に記載した根性スパート速度上昇分を加算することで基本的なラストスパート速度を導き出せます。
今回の最高速度区間は650〜700m程度なので、そこから基本的な獲得アドバンテージを求められます。
ざっくりとした簡易的な比較なら、スパート速度/30で大まかに求められます。
ちゃんとアドバンテージ計算を行うなら、3-1で記載した上り坂減速のディスアドバンテージを減算したり、スキルによる獲得アドバンテージを加算するといいかと思います。
なお、表を見てもらうとわかる通り、距離Sの方が圧倒的に強いので距離Sは妥協しないようにしましょう。
逃げで中距離適性Aの場合
スピード スパート速度[m/s](根性含まず)
1000 22.903
1050 22.974
1100 23.044
1150 23.113
1200 23.180
1260 23.258
1320 23.335
1380 23.409
逃げで中距離適性Sの場合
スピード スパート速度[m/s](根性含まず)
1000 23.048
1050 23.123
1100 23.196
1150 23.268
1200 23.338
1260 23.421
1320 23.501
1380 23.580
先行で中距離適性Aの場合
スピード スパート速度[m/s](根性含まず)
1000 23.170
1050 23.242
1100 23.312
1150 23.380
1200 23.447
1260 23.526
1320 23.602
1380 23.677
先行で中距離適性Sの場合
スピード スパート速度[m/s](根性含まず)
1000 23.315
1050 23.390
1100 23.464
1150 23.536
1200 23.606
1260 23.688
1320 23.769
1380 23.847
差しで中距離適性Aの場合
スピード スパート速度[m/s](根性含まず)
1000 23.561
1050 23.633
1100 23.702
1150 23.771
1200 23.838
1260 23.916
1320 23.993
1380 24.068
差しで中距離適性Sの場合
スピード スパート速度[m/s](根性含まず)
1000 23.706
1050 23.782
1100 23.855
1150 23.927
1200 23.997
1260 24.079
1320 24.160
1380 24.238
追込で中距離適性Aの場合
スピード スパート速度[m/s](根性含まず)
1000 23.685
1050 23.756
1100 23.826
1150 23.895
1200 23.962
1260 24.040
1320 24.117
1380 24.192
追込で中距離適性Sの場合
スピード スパート速度[m/s](根性含まず)
1000 23.830
1050 23.905
1100 23.978
1150 24.050
1200 24.120
1260 24.203
1320 24.283
1380 24.361
3:パワー値関係
3-1:上り坂減速の効果量と減少アドバンテージ
上り坂では目標速度と加速度が減少します。
加速度は2/3に、速度はパワー値に依存して効果量が減少します。
上り坂速度減少値[m/s]=|勾配|×200.0/パワー
となります。
なお、バ場適性は加速度のみに補正がかかるため、上り坂減速にはほぼ関わりません。
タウラス杯条件ではスタートから0〜40m地点(勾配1.5)、1125〜1200m地点(勾配2.0)、1950〜2100m地点(勾配1.5)に上り坂が存在します。
最初の上り坂は加速区間と被っているため、2番目と3番目の坂について速度減少量と減少アドバンテージを算出してみました。
坂単体で見た場合、相対パワー+350程度でやっとオレンジ速度スキル1発分程度のアドバンテージが生まれます。
道中の加速度も考えると±100〜±200程度パワーに差があると結構違いが出てくるかもしれません。
・2番目の上り坂(勾配2.0)
上り坂の長さは75mです。
パワー 上り坂減速値[m/s]
750 0.533
800 0.500
850 0.470
900 0.444
950 0.421
1000 0.400
1050 0.381
1100 0.364
1150 0.348
1200 0.333
1260 0.317
パワー950の先行(中盤速度:19.424m/s)を基準とした時の相対アドバンテージ
相対パワー 獲得距離[m]
-150 -0.30
-100 -0.19
-50 -0.10
+50 0.08
+100 0.15
+150 0.23
+200 0.29
+250 0.34
+310 0.40
・3番目の上り坂(勾配1.5)
上り坂の長さは150mです。
パワー 上り坂減速値[m/s]
750 0.400
800 0.375
850 0.353
900 0.333
950 0.316
1000 0.300
1050 0.286
1100 0.273
1150 0.261
1200 0.250
1260 0.238
中距離S、スピード1200、パワー950、根性500の先行(スパート速度:23.763m/s)を基準とした時の相対アドバンテージ
相対パワー 獲得距離[m]
-150 -0.38
-100 -0.23
-50 -0.09
+50 0.09
+100 0.19
+150 0.28
+200 0.35
+250 0.42
+310 0.49
3-2:横移動速度アップスキル発動時の前方向速度アップ
横移動速度アップのスキル効果を受けている間、レーン移動をした次のフレームで目標速度が上がります。
スキルの効果が終了するか、レーン移動をやめると速度アップも終了します。
目標速度上昇量[m/s]= (0.0002×パワー(各種補正込み))⁰.⁵
効果量が大きな反面、スキルが発動しても横移動は安定しないのでギャンブル性の高い効果となります。
ただ、うまくハマるとかなり前に動きます。
逃げのポジションセンス+危険回避コンボが有名ですね。
横移動スキル発動時の前方向速度上昇量
パワー 速度上昇量[m/s]
750 0.387
800 0.400
850 0.412
900 0.424
950 0.436
1000 0.447
1050 0.458
1100 0.469
1150 0.480
1200 0.490
1260 0.502
4:根性値関係
根性値関係はウマ娘2.0から大きく変わりました。
4-1:スタートダッシュ速度
スタートダッシュ時には24.0m/s²で最低目標速度まで一気に加速します。
最低目標速度[m/s]=(基準速度×0.85)+√(200×根性)×0.001
根性とスタートダッシュとの関係性についてはこちらで詳しく述べています。
ざっくり言うと相対根性が±150ぐらいから結構スタートダッシュの差が目に見えてきます。
スタートダッシュ時の最低目標速度上昇値
根性 最低目標速度加算分[m/s]
400 0.28
500 0.32
600 0.35
700 0.37
800 0.40
900 0.42
1000 0.45
1100 0.47
1200 0.49
4-2:ラストスパート速度上昇
ラストスパート時にはスピード値による速度に加えて根性値でも速度が上昇します。
根性値によるスパート速度上昇値[m/s]=(450×根性)⁰.⁵⁹⁷×0.0001
ざっくり言うと、根性値の1/6をスピード値に加算すると近似値として使える感じです。
根性値によるラストスパート速度変化
根性 上昇スパート速度[m/s]
400 0.137
450 0.147
500 0.157
550 0.166
600 0.175
700 0.192
800 0.208
900 0.223
1000 0.237
1100 0.251
1200 0.264
4-3:位置取り争い
ウマ娘2.0から逃げの序盤区間で位置取り争いが発生するようになりました。
スタートから150m地点から6セクションまでの間から根性値に依存した時間分だけ逃げや大逃げ同士の間で速度を上げます。
その間は消費体力が上昇し、掛かり状態と同時に発生するとさらに上がります。
効果量=(500×根性)⁰.⁶×0.0001[m/s]
効果時間=(700×根性)⁰.⁵×0.012[s]
消費体力:逃げで1.4倍、大逃げで3.5倍
消費体力(+掛かり):逃げで3.6倍、大逃げで7.7倍
位置取り争いはオープンリーグにおいては短距離以外ではおそらくそこまで大きな差は生まれないはずです。
グレードの皆様は結構変わるはずなので頑張ってください(鼻ホジ)
位置取り争い効果量と効果時間
根性 効果量[m/s] 効果時間[s]
400 0.152 6.350
450 0.163 6.735
500 0.173 7.099
550 0.183 7.446
600 0.193 7.777
700 0.212 8.400
800 0.230 8.980
900 0.246 9.525
1000 0.263 10.040
1100 0.278 10.530
1200 0.293 10.998
1260 0.301 11.270
位置取り争いでの獲得アドバンテージ
根性 獲得アドバンテージ[m]
400 0.965
450 1.098
500 1.228
550 1.363
600 1.501
700 1.781
800 2.065
900 2.343
1000 2.640
1100 2.927
1200 3.222
1260 3.392
4-4:追い比べ
こちらもウマ娘2.0から最終直線で追い比べが発生するようになりました。
最終直線で2人以上のウマ娘が競り合う時(前後距離3.0m、横距離コース幅の1/4)に競り合い判定を行い、追い比べ状態に移行します。
持続時間は現段階では不明です。
効果量(速度)[m/s]=(200×根性)⁰.⁷⁰⁸×0.0001
効果量(加速度)[m/s²]=(160×根性)⁰.⁵⁹×0.0001
こちらもオープンでは(ry
加速度は短距離やマイルレースで影響が出てきます。
今回は加速度についてはほぼ仕事はしません。
追い比べ効果量
根性 効果量[m/s] 効果量[m/s²]
400 0.296 0.068
450 0.322 0.073
500 0.347 0.078
550 0.371 0.083
600 0.394 0.087
700 0.440 0.095
800 0.484 0.103
900 0.526 0.110
1000 0.566 0.118
1100 0.606 0.124
1200 0.644 0.131
1260 0.667 0.135
5:賢さ値関係
ポジションキープ絡みについては特に以前と変わりはないので、こちらの(1-4:ポジションキープ判定の成功率について)を参照してください。
5-1:スキル発動率
スキル発動率は以下のように推移します。
ちなみに脚質適性やコツスキルはスキル発動率には関わりません。
スキル発動判定はレース開始前に行われますが、脚質適性やコツスキルの効果はレース開始後に反映されるためです。
注意しましょう。
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このうちキリの良い数値と上限値を4つピックアップしてみました。
基本のスキル発動率
賢さ スキル発動率[%]
450 80.0
600 85.0
900 90.0
1200 92.5
オープン育成においては中盤スキルを3〜6個程度取得するため、上の発動率だとレース中どれくらいの確率でスキルが発動するのかを何パターンかピックアップしてみました。
3個中3個発動率
賢さ スキル発動率[%]
450 51.2
600 61.4
900 72.9
1200 79.2
4個中4個発動率
賢さ スキル発動率[%]
450 41.0
600 52.2
900 65.6
1200 73.2
4個中3個以上発動率
賢さ スキル発動率[%]
450 81.9
600 89.0
900 94.8
1200 97.0
5個中5個発動率
賢さ スキル発動率[%]
450 32.8
600 44.4
900 59.0
1200 67.7
5個中4個以上発動率
賢さ スキル発動率[%]
450 73.7
600 83.5
900 91.8
1200 95.2
6個中6個発動率
賢さ スキル発動率[%]
450 26.2
600 37.7
900 53.1
1200 62.6
6個中5個以上発動率
賢さ スキル発動率[%]
450 65.5
600 77.6
900 88.6
1200 93.1
5-2:ランダム速度補正
道中の各フェーズ毎の基準目標速度には「乱数×基準速度」が加算されます。
乱数はセクション (コース距離の1/24) 毎に生成され、下限値と上限値は次の通りとなります。
下限値[%]=上限値-0.65
上限値[%]=(賢さ/5500) × log10(賢さ×0.1)
ランダム補正効果量
賢さ 乱数振れ幅[%] 2400mでの基準速度補正量[m/s]
400 0.117〜-0.533 0.023〜-0.104
500 0.154〜-0.496 0.030〜-0.097
600 0.194〜-0.456 0.038〜-0.089
700 0.235〜-0.415 0.046〜-0.081
800 0.277〜-0.373 0.054〜-0.073
900 0.320〜-0.330 0.063〜-0.065
1000 0.364〜-0.286 0.071〜-0.056
1100 0.408〜-0.242 0.080〜-0.047
1200 0.454〜-0.196 0.089〜-0.038
ランダム補正補正量平均値
賢さ 補正量平均値[m/s]
400 -0.040
500 -0.034
600 -0.026
700 -0.018
800 -0.010
900 -0.001
1000 0.008
1100 0.016
1200 0.026
今回の条件でランダム補正が影響を及ぼすであろう序盤〜中盤区間での等速走行時間は70±10秒程度なので、70秒走った時の獲得アドバンテージ量の概算値を算出してみました。
平均値と上振れを想定した上位75%平均値、下振れを想定した下位75%平均値の3パターンです。
上振れパターンと下振れパターンについては効果量平均値も明記しておきます。
特に下振れパターンを引き当ててしまった時の喪失アドバンテージがエグいので、個人的には賢さはある程度盛るべきだと考えています。
ランダム補正獲得アドバンテージ
賢さ 獲得アドバンテージ概算値[m]
400 -2.80
500 -2.38
600 -1.82
700 -1.26
800 -0.70
900 -0.07
1000 0.56
1100 1.12
1200 1.82
上振れパターンでのランダム補正補正量平均値
賢さ 上位75%平均値[m/s]
400 -0.024
500 -0.018
600 -0.010
700 -0.001
800 0.006
900 0.016
1000 0.024
1100 0.032
1200 0.042
上振れパターンでのランダム補正獲得アドバンテージ
賢さ 獲得アドバンテージ概算値[m]
400 -1.68
500 -1.26
600 -0.70
700 -0.07
800 0.42
900 1.12
1000 1.68
1100 2.24
1200 2.94
下振れパターンでのランダム補正補正量平均値
賢さ 下位75%平均値[m/s]
400 -0.058
500 -0.049
600 -0.042
700 -0.034
800 -0.026
900 -0.018
1000 -0.008
1100 0.000
1200 0.010
下振れパターンでのランダム補正獲得アドバンテージ
賢さ 獲得アドバンテージ概算値[m]
400 -4.06
500 -3.43
600 -2.94
700 -2.38
800 -1.82
900 -1.26
1000 -0.56
1100 0.00
1200 0.70
5-3:下り坂加速モード
下り坂を走る際には、1秒毎に下り坂加速モードの移行判定及び終了判定が行われ、成功すると下り坂加速モードの補正分目標速度が上昇し、体力消費が減少します。
下り坂加速モード移行判定成功率[%]=賢さ×0.04
下り坂加速モード終了判定成功率[%]=20
下り坂加速モード効果量(速度)[m/s]= |勾配|/10.0+0.3
下り坂加速モード効果量(体力減少率)=0.4
賢さ100あたり4%上昇する感じです。
下り坂加速モードに突入した場合の効果時間期待値は2.5秒程度となります。
今回の条件では、勾配1.5の下り坂が1250〜1500m地点に存在(長さ250m)しています。
効果量は0.45m/sで、期待値での獲得アドバンテージは1.12mとなります。
250mを走りきるのに必要な時間はスキル発動を加味してもだいたい10〜13秒程度となります。
なので10〜13回程度発動判定が発生します。
10秒間で1回以上下り坂加速モードに移行できる確率
賢さ 突入率[%]
400 82.5
500 89.3
600 93.6
700 96.3
800 97.9
900 98.9
1000 99.4
1100 99.7
1200 99.9
まぁ、これだけ見るとほぼ差がなく見えるので、3秒毎に単位を区切って確率を見てみます。
これなら2〜3回程度下り坂加速モードに移行するケースにも対応しやすくなります。
3秒間で1回以上下り坂加速モードに突入する確率
賢さ 突入率[%]
400 40.7
500 48.8
600 56.1
700 62.7
800 68.6
900 73.8
1000 78.4
1100 82.4
1200 85.9
下り坂加速モードに1回移行すればオレンジ速度スキル1発程度アドバンテージを稼げるため、個人的には800以上は賢さを盛って複数回発動を狙いたいところです。
6:終わりに
計算してみると次から次へとこれも計算しといた方がいいんじゃないかって項目が増えていって、気づけば12000字オーバーとなってしまいました…
これぐらいやっておけばステータス効率の考察もかなりやりやすくなるのかなって思いますのでぜひぜひ役立てて頂けたらなって思います。
タウラスオープン攻略も近日中にアップしようかなと思っていますので、そちらの方もぜひともよろしくお願いします。
ではでは、タウラス杯頑張っていきましょう!