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スコーピオ杯におけるオープンリーグ用B育成指針

どうも、れがと申します。
スコーピオ杯の条件が発表されましたね。
今回はやや予想がしにくい形だったので育成自体はまだ進められていませんが、方針自体は定まってるので書いていきたいと思います。

1:基本方針

今回のレース条件は、
東京レース場 芝 2000m 秋 雨 重バ場
となります。
雨の天皇賞 秋といった感じですね。

今回はコース補正はありません。
重バ場となって、パワーに-50の補正がかかる他、体力消費が少し多くなっています。
そして、今回の特徴として、コーナースキル、直線スキル共にポジキープ区間での発動可能性があるため、1箇所にスキルを集めて一気に位置取りを有利にする戦術が使えません
位置取りを上げるためには賢さとパワーにステータスを多く割り振るのが無難に感じます。

つまり、久しぶりの低速環境となっており、スパート性能の低い前方脚質が気持ち有利な条件となっています。

最近のチャンミがコース補正ありの高速環境が多く、スパート性能に優れる後方脚質が有利な条件が多かっただけに久しぶりに全脚質に活躍の機会がある環境となっています。

また、スピードがそこまで高くならないことと2000mという距離も相まって、要求スタミナは過去のレースよりも少なめとなっています。
B制限であれば回復スキルはほぼ必要ないと言えるでしょう。

大まかな目標ステータスですが、
固有3で中距離S、逃げの時、A+(960) B+(710) A+(950) D+(350) C+(500)
ぐらいあればいいのかな、と思います。
他脚質の時は賢さを下げてスタミナを+100程度盛ってあげるとちょうどいい感じになるかと思います。

2:スタートダッシュにおける根性の影響について

長らくスパート時の燃費性能に関わり、体力が無くなった時の最低速度に関わってくるとしかわかっていなかった根性のステータスですが、最近になってスタートダッシュ直後の挙動にも影響を及ぼす事が判明しました。

元々体力が0になった時の速度(最低目標速度)が根性値に依存している事は判明していましたが、どうやらこの最低目標速度はレース全体を通して適用されているようです。
スタートダッシュはスタート直後に基準速度の85%に到達するまで本来の加速に加えて24.0m/s²の加速度が加算されます。
今回のスコーピオ杯条件下においてはその速度は17.0m/sとなります。
この速度は根性によって定義される最低目標速度より遅いため、スタートダッシュ直後の速度は最低目標速度に設定されるわけです。

最低目標速度の計算式は、
(基準速度×0.85)+√(200×根性値)×0.001[m/s]
となります。
2000mのレースの基準速度は20.0m/sです。

根性値によってどれぐらいの速度がスタートダッシュ直後に加算されるのか下の表にまとめてみました。

根性値によるスタートダッシュ直後の速度加算分
 根性値   速度上昇分[m/s]
    200                     0.20
    250                     0.22
    300                     0.24
    350                     0.26
    400                     0.28
    450                     0.30
    500                     0.32
    600                     0.35
    700                     0.37
    800                     0.40
    900                     0.42
  1000                     0.45
  1100                     0.47
  1200                     0.49

この根性依存部分は根性ステータスのみが変数となっているため、距離が長くなればなるほど(基準速度が遅くなればなるほど)根性の影響が大きくなっていきます。

では、仮に根性を盛った場合にどれぐらいの距離アドバンテージが得られるのか計算してみましょう

今回のレース条件では、概ね根性300〜350程度が総合的に見て1番効率の良いステータス配分になります。
なのでおそらく大半のトレーナーがこのあたりに根性値を設定するものと思われます。
この根性300を基準として、0.1m/sの速度差がつく根性600の時の挙動と比較してみたいと思います。

まず前提条件として、
パワーは900(重バ場の影響で実質パワーは850)、脚質は逃げとします。
坂の影響や賢さやポジキープによる各種速度補正は無いものとして計算します。

条件の挙動として、スタートダッシュ直後からは通常の加速を行い、目標速度である20.0m/sまで加速していきます。
根性300のウマが20.0m/sに加速するのにかかった時間と同じ時間を根性600のウマに走らせた場合に得られた距離差を比較する事で根性値の影響が可視化されるはずです。

まず、実質パワーが850の時の序盤加速度ですが、0.391m/s²となります。

根性が300の時、スタートダッシュ直後の速度は17.24m/sとなります。
そこから目標速度である20.0m/sまで加速するのに必要な時間は、
(20.0-17.24)÷0.391=2.76÷0.391≒7.06[s]
です。
つまり、加速中に稼ぐ距離は、
2.76×7.06÷2+17.24×7.06=131.4572[m]
となります。

次に根性が600の時、スタートダッシュ直後の速度は17.35m/sとなります。
そこから20.0m/sまで加速するのに必要な時間は、
(20.0-17.35)÷0.391=2.65÷0.391≒6.78[s]
です。
加速中に稼ぐ距離は、
2.65×6.78÷2+17.35×6.78=126.6165[m]
となります。

ここで根性300の時の加速時間と同じ7.06s走らせるとなると、
7.06-6.78=0.28[s]
だけ、20.0m/sで走る事になります。
つまり、根性600の時に7.06s走らせた場合の距離は、
126.6165+20.0×0.28=132.2165[m]
となるわけです。

よって、根性を300ほど盛った時に稼げる距離アドバンテージは、
132.2165-131.4572=0.7593≒0.76[m]
となります。
約0.3バ身分、末脚(0.54m)より効果が大きく、「わずかに」系継承固有(0.9m)よりは効果が小さい感じですね。

なんとも言えない効果量すぎて実にコメントに困りますが、それでもそこそこ優秀な速度白スキルぐらいのアドバンテージは獲得できるようです。

厳密には計算してみないとなんとも言えませんが、450ぐらいまで根性を盛っても直線巧者と同じぐらいの程度の仕事はしてくれそうな感じはするので、逃げや先行を運用する際は根性を多めに盛るのもワンチャンありなのかもしれません

仮に根性を600まで盛るとするなら、上に挙げたステータスの場合、スタミナを590程度に設定するとちょうどいい感じに仕上がります。
最大体力が減る事でスタミナデバフの効果も少し低減されるので、その視点で見てもワンチャンはありそうな気もしなくもないような…

3:逃げエースについて

さて、ちょっと話が脇道に逸れましたが、各脚質について所感を書いていきたいと思います。
まず、最初に断っておきたいのですが、今回は実際に育成、運用しているわけではないので、もしかしたらここに書いたものより良いウマや戦術が見つかる可能性もあります。
余裕があれば追記していこうかなと思います。

逃げは今回かなり追い風が吹いている脚質だと思います。
全体的なスパート性能が下がっているためです。

ただ、育成難易度についてはめちゃくちゃ高くなっています
具体的には、
・地固めの採用
・それに伴う3個以上の緑スキルの採用
・パワーに加えて賢さ(および可能なら根性)を盛る必要がある
・それらを満たした上でなるべく2人以上の逃げを編成する必要がある
・ウンスおよび黒マックの継承固有の採用

と言った感じです。

これに加えて中距離や芝をSにするとなると、控えめに言って地獄です。
恐ろしく育成難易度は高いですが、その分抜群の安定性を誇ると思われるので、自信がある方はぜひチャレンジしてみてください。

おすすめのウマですが、
メジロマックイーン(黒)
マルゼンスキー(水着)
セイウンスカイ
マヤノトップガン(無印、嫁)
・スマートファルコン
・サイレンススズカ
・サクラバクシンオー
あたりになります。
特におすすめは太字にしています。

水着マルゼンスキーは今回も最強格ですが、黒マックとマヤノもそれに匹敵するポテンシャルを有しています
「固有スキルが終盤接続する」ためです。

今回、最終コーナーを約80mほど通過したあたりで終盤のスパート区間に入ります。
最終コーナー系速度固有スキルはその効果を維持したままスパートに入る事ができるのです。
つまり、他のウマよりスピードが出てる状態でスパートを開始できるので実質的に加速スキルに近い挙動を示す事ができるわけです。

いまいちピンとこない方もいると思いますので具体的に距離アドバンテージを算出してみましょう。

上に書いた目標ステータスでスパートを行った時を考えます。
中盤の目標速度は約19.566m/s、スパート最高速度は23.395m/s、加速度は0.401m/s²です。

計算がめんどくさいので、スタミナ計算スプレッドシートから数値を引っ張ってくると、何もない場合の加速区間に進む距離は205.15mとなるようです。
ちなみに加速時間は9.551sとなります。

黒マック固有が発動した場合ですが、中盤区間での目標速度は19.916m/sになります。
最速で発動した場合、終盤までの約80mを進むまでに約4秒かかります。
4秒間に稼ぐ距離は、
0.35×4=1.4[m]
です。

この時点でスキルの効果時間は6秒残っています。
加速途中に効果が切れるため、最高速度自体に変化はありません。
スパートに入ると、19.916m/sから23.395m/sまで加速します。
加速時間は、
(23.395-19.916)÷0.401=3.479÷0.401=8.676[s]
です。
加速区間の距離を求めると、
3.479×8.676÷2+19.916×8.676=187.88[m]
となります。

何もない場合の加速時間と比較した時、
9.551-8.676=0.875[s]
だけ加速時間が短くなっています(最高速度で走る時間が生まれている)。
よって、速度スキルの終盤接続による加速中の距離アドバンテージは、
(187.88+23.395×0.875)-205.15=3.2[m]
となります。

なので、終盤接続した場合の稼げる距離アドバンテージは、
1.4+3.2=4.6[m]
となるわけです。

終盤接続しない場合の固有速度スキルの距離アドバンテージは、
0.35×5×2=3.5[m]
なので、水マルより黒マックの方が固有スキルで見ると1.1m、0.44バ身ほど計算上はアドバンテージを得られる計算になります。

ちなみに黒マック固有を継承固有スキルとして運用する場合ですが、
スキルの継続時間は6秒なので、
中盤区間の走行時間=80÷19.716=4.06[s]
と比較しても十分終盤接続できることになります。

得られる距離アドバンテージを計算すると、
中盤区間の距離アドバンテージは
0.15×4.06≒0.61[m]

加速時間及び何もない時との時間差は、
(23.395-19.716)÷0.401=3.679÷0.401=9.174[s]
9.551-9.174=0.377[s]

よって、求める距離アドバンテージは、
3.679×9.174÷2+19.716×9.174+23.395×0.377≒206.57[m]
206.57-205.15=1.42[m]
0.61+1.42=2.03[m]
となります。

終盤接続しなかった継承速度固有スキルのもたらす距離アドバンテージは、
0.15×3×2=0.90[m]
なので、終盤接続するだけでだいぶ効果が大きくなることがわかります。

マヤノも同様の効果が期待できます。
さらにマヤノの場合はブーストスキルなので、さらにスパート性能がエグい事になります
安定性は少し低いですが、リターンはかなり大きくなると思われるので、サブエースにはもってこいでしょう。

無印の赤マルゼンスキーもさりげなくおすすめです。
セイウンスカイと比べるとやや効率は劣りますが、それでも本家アンスキの70〜90%程度の性能を有しています
発動条件が恐ろしくガバガバなので赤マルも十分採用圏内だと思います。

4:先行エースについて

今回は先行エースも十分メタゲームに食いこめるでしょう。
ただ、気をつけたいのは、中盤に安定して発動できる速度スキルが少ないため、マイルレースのように中盤に先頭を奪取してそのままアンスキでブチ抜くといった戦術はほぼ使えないことです。

なのでシンプルにステータスで逃げを差せる程度まで追いつく形になるのかな、と思います。
ただ、上でも書きましたが、黒マック固有は採用した方がいいです。
正直言って、白スキルの稼げるアドバンテージ量ではありません。

おすすめのウマですが、
メジロマックイーン(黒)
マルゼンスキー(水着)
マヤノトップガン(無印、嫁)
オグリキャップ
タイキシャトル
ゴールドシチー(和装)
メイショウドトウ
・エルコンドルパサー(無印)
・アグネスデジタル
・サクラバクシンオー
あたりになります。
特におすすめは太字にしています。

概ね逃げエースと変わらない感じになります。
オグリ固有は少し効果が溢れますが、それでもかなり強いスキルなので、十分採用圏内かと思います。

今回、逃げと先行どっちもいけるウマが多いのでメタゲームによって逃げと先行を使い分ける形で運用するのも良さそうな感じがしますね。

5:差し、追込エースについて

ライアンくん使っとけばとりあえずいけるやろ!!!

雑ですがつまるところそうなります。
鍛え上げられた筋肉は全てを解決します

まぁ、後方脚質も普通に強いです。
加速スキルも少ないとはいえ、乗り換え上手とアナボリックがあるので一発逆転も普通に狙えます。
ただ、前方脚質が強くなっている分、バランスがシビアなのも確かです。
現状の個人的な意見としてはあまり後方脚質に偏重しすぎるときついかな、という感じがします。

おすすめのウマですが、
メジロライアン
オグリキャップ
シンボリルドルフ(無印)
ゴールドシチー(無印、和装)
メイショウドトウ
エルコンドルパサー(モンク)
・アグネスデジタル
・ゴールドシップ
・フルアーマーフクキタル
・マンハッタンカフェ
・スペシャルウィーク(無印)
あたりになります。
特におすすめは太字にしています。

ライアンミサイルが1番無難ですが、安定性の点から効果はやや劣りますがモンクパサーを使うのもありかもしれません。

6:終わりに

最初にも書きましたが、今回は事前に育成ができなかったので、実際にレースで走らせてみての確認等ができてはいないです。
なので、序盤〜中盤の位置取りなど不安もありますが、概ね書いた通りの方針でいけば勝てるとは思っています。

また、実際に回してみて思った事があれば追記していきたいと思います。

ではでは、スコーピオ杯に向けて頑張っていきましょう!

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