【MTG】青白異形化【旧枠モダン】
先月開催された第14回GP旧枠モダンで使用した青白異形化もとい青白変身、正確には青白コントロールのメモ書きです。
1.デッキリスト
2.このデッキは何?
通常の青白コントロールに《変身》からの《怒りの天使アクローマ》へ繋ぐコンボを搭載したデッキです。
いつもの青白はカウンターと除去で時間を稼ぎ、最後は《聖なるメサ》か《フェアリーの集会場》で張り倒す、典型的な受け身のデッキでした。
そこで《変身》という能動的に動くプランを入れることでデッキに5ターン目アクローマというブン回りのパターンが生まれ、4ターン目に唱える《嘘か真か》に対する選択、ゲームプランをより立てやすくなる、、、といった感じです。
最速5ターンでアクローマが着地してそのまま勝利まで繋げられるということは、ゲームを終わらせるのに必要な土地が5枚でいいという話でもあります。
これは従来の青白コントロールよりマリガンが少しだけ楽(勝つ為に必要な土地の枚数が少ない)ということでもあり、最悪4枚の土地と《嘘か真か》だけの手札からでも勝てることがあります。
実際は火力や帰化に強い《近づきがたい監視塔》をタネにすることも多いのでブン回り以外では6枚だったりしますが、それでも少ないです。
3.採用カード
・《怒りの天使アクローマ》
このデッキのフィニッシャー。
《ミシュラの工廠》起動から《変身》することで最速5ターン目に着地させることが可能。
素出しも十分狙えます。
このフォーマットでアクローマを対処できるカードは限られているため、同型以外には概ね無敵と言っていいでしょう。
これへの対抗策として最も見るであろう布告除去もミシュランを上手く使えば回避できるのでいい感じにチラつかせましょう。(そういう時は大抵《フェアリーの集会場》で殴って勝ってると思いますが、、、)
・《選択》
基本は《翼の破片》のカウントを稼ぐためのカードです。
特に理由が無ければ無意味に唱える必要はありません。
土地が欲しいとか、ラスゴやカウンターを探しておきたいんじゃ!みたいな理由がある時はOK。
・《ブーメラン》
《変身》を唱える前のターンに相手の土地を戻す事でカウンターを弾こうから始まった一枚。
攻めにも守りにも強く汎用性が高いのがウリで、《翼の破片》と組み合わせると3体も対処できてその瞬間だけうれしい気持ちになれます。5マナかかってるからそのくらいしてもらわないとね。
・《対抗呪文》《マナ漏出》《雲散霧消》
2マナカウンター8枚に、3マナカウンターが2枚。いつか変わるかもしれない。
旧モの青白コントロールのカウンターといえば《吸収》ですが、《ミシュラの工廠》に加えて青と白のミシュラン2種を含めたタップインランドを多めに採用しているこのデッキでは序盤に安定して(白)(青)(青)を構えることが難しい点、《起源》《獣群の呼び声》などに対する有効牌を採用した方が有利な場面が多いと判断し《雲散霧消》を採用。
なおゲーム中盤以降も(サイド後はより)白マナをまあまあ要求してくるため構えようとするとストレスになります。
《獣群の呼び声》を打ち消したら6点ゲインできると思って忘れましょう。
旧モは《雲散霧消》が板です。
・《衝動》
主に4ターン目に土地を置いて《嘘か真か》を構える確率を上げつつ、《変身》や《ミシュラの工廠》を揃えるカードです。
次点で《翼の破片》や《聖なるメサ》を探したりストームを稼ぐカードとして。
・《翼の破片》
《選択》や《衝動》から撃てば《残骸の漂着》になったりします。
《神の怒り》を減らして3枚目を採用してもいいです。
このカードのおかげでミシュランに張り倒される事態が減るし、カウンターと同時に構えられるのも偉い。
逆に白系のデッキを相手にする時はこのカードの存在を警戒しないと、折角出したアクローマやミシュランが消し飛んでそのまま負けます。意識しましょう。
・《嘘か真か》
旧モ最強のドロー呪文。旧モ青の三種の神器は《雲散霧消》《ブーメラン》、そしてこの《嘘か真か》で他二種より神器としての格が一つ上だとか今考えました。対抗呪文でもいいです。誰か適当に設定しておいてください。
プレイされたら素早く分けられるよう練習しましょう。
青系のデッキと当たったら時間切れになっちゃうんだけど?の大半はこのカードの処理に時間がかかっているせいです。多分。
・《神の怒り》
これがないとウィニーやミッドレンジに轢かれます。
・《変身》
《異形化》です。言いたいだけです。実際1回言ったら満足しました。このフォーマットでは同じ天使でもアトラクサではなくアクローマが出ます。
最悪相手のクリーチャーに撃つこともでき、《絹鎖の蜘蛛》などの極悪クリーチャーに対処する時だと思うので、一応相手にプレイを検討する可能性はあります。地味に再生を許しません。
また最速でプレイしなくても、カウンターを構えながらアクローマを場に出すことができるのでゲーム中盤以降突然天使が出てきてプレイヤーを粉砕することができるのも良い。
・《聖なるメサ》
このデッキはベースが青白コントロールなので、従来の形と同じ流れで勝つプランを取ることも十分にあり得ます。
むしろ変身はサブプランくらいに思った方が都合のいいことが多く楽です。
・《冠雪の基本土地》
このフォーマットには冠雪を参照するカードが二種類だけ存在しますが、プレイしている場面を見たことがないので無意味に散らしているだけです。
好きな絵柄の物を使うと幸福度が高まるので主張しましょう。
以下サイドボード。
・《赤の防御円》
赤単対策。
特に旧モのバーンは過去に一度GPを制覇しているくらいには強いです。
ゴブリンの対策としても有効な一枚。
一応ステロにも全く効かないってことはないですが、《帰化》で即座に割られるので微妙。素直に除去を入れた方がいいです。
・《金粉の光》
カーミックボンバーの無限を1回凌ぐ、よりは《翼の破片》を防ぐことの方が多いかも。ハンデスも防げます。不要ならサイクリングできるのも良い。
・《緊急阻止》
《反論》したい呪文は大抵インスタントなので、特に理由がなければこちらの方がいいと思います。
・《解体の一撃》
サイド後は特に意味不明な置物を置かれることが増えます。
《聖なるメサ》《防御の光網》《ゴブリンの砲撃》《崇拝》、、、
現在の旧モはメイン含め置物対策はし得みたいなところがあるので、《解呪》系のカードはメインサイド合わせて3枚前後取るといいかもしれません。
今回は《ブーメラン》とカウンターで誤魔化しましたが、素直に増量した方がよかった。
・《ヴェクの聖騎士》
黒と赤系のデッキに対して《最下層民》《崇拝》と合わせたら完全な布陣になると思いきや、別にこれだけでも十分なのでヴェクパラだけが残りました。
なお黒赤二色をより強く意識する場合、《ブレイズ》が1ターン生き残ると畳むことになるため追加の除去として《今わの際》の採用を検討した方がいいです。
・《まばゆい天使》
ビートダウン全般に入れます。これを出してカウンターで守ってやるだけで簡単に勝利できます。
殴るデッキ相手へのゴールがこれ。アクローマを越えてる可能性がある唯一の天使。最強のクリーチャー。
4.採用しなかったカード
軽く一通り書きましたが、思い出したら追記するかもしれません。
・《今わの際》
ブレイズ系デッキやカーミックなどに有効で、それらへのガードを上げるなら。
今回は不要と判断したので採用していません。
その他、相手したくない最悪生物のひとつ《サルタリーの僧侶》も飛ばせるのは良い。
・《堅牢な防衛隊》
赤単やステロを見るならアリですが、やはりマナコストが気になる。
旧枠モダンのタフネス4は文字通り堅牢なので、重さに見合ったカードではあります。
採用するなら同時に軽い除去も一緒に入れて調整してください。
・《吸収》
打てません。
プレイできてもそれ以上に余分なダメージを受けてることの方が多くなりがち。
・《無効》
《防御の光網》《ゴブリンの砲撃》《怨恨》絶対許さないマンなら。
時々《トリスケリオン》や《流転の護符》がカウンターできます。
・《聖なる場》
ランデスというよりはブレイズ系を意識するなら一考してもいいです。
・《冬眠》
《獣群の呼び声》を中心とした緑アグロをわからせたいなら。
・《砂漠》
これ以上無色マナの土地を今の枚数の中で増やすのはオススメできません。
主にコントロール対決で《フェアリーの集会場》をシバくのに強いですが、その為だけに入れるにはリスクが高すぎたため不採用。
5.当日の結果と調整
1:ステューピッドグリーン ◯×◯
2:RGコントロール ◯◯
3:ジェネシスコントロール ××
4:RWワイルドファイア ◯◯
5:白単ウィニー ID(フリーで回して◯◯ではあった
SE1:RGポンザ ◯◯
SE2:ジェネシスコントロール ◯××
メインから《天啓の光》に加え《起源》で《アクローマ》を使いまわされると当然ですが負けます。
同じコントロールなのに相手だけリソース無限ですからね。
三色コントロールから《砂漠》まで降ってきた時は椅子から転げ落ちそうになりましたが、そもそもあらゆる勝利手段が全て潰されてて終わってるので耐えました。耐えれてません。
余裕で負けるので、何らかの墓地対策なり《雲散霧消》を増やすなりは必須。
なお後者は《嘘か真か》でわざと手札を一杯にしてクリンナップステップで捨てられると実質カウンターを貫通します。無法。
大会当日は《精油の壁》をサイドに入れてましたが不要でした。強い場面なし。
白単相手には強い気がしましたが《まばゆい天使》を出すまで耐えられれば何でもよく、カウンター、バウンス、《翼の破片》《神の怒り》からの《変身》か素キャストで天使着地、といった流れを目指すと20点削られる前に勝てます。
緑単相手は《怨恨》などで一瞬で粉砕され、プレイしたことによってむしろこちらのプランの展開が遅れるまでありサイド一枚使ってまで出す価値なしとなって終了。
《樹上の村》アグロに対しては強いかもしれません。
このデッキの使用を決めたのは、大会の前の週くらいに「デッキ決まってないんだよね~」と話したところ、身内が考えていたいくつかのアイデアの中から自分が使ったら一番面白そうなものを選んだといった経緯でした。
叩き台のリストからいくつかの部分の調整と、未完成だったサイドを入れたものが今回のリストになります。
なお案を出してくれた身内はSE1で対戦、自分が土地を引きすぎるせいで土地破壊が無意味なものになり無事勝利となりました。
仲間に感謝。
何かデッキについて思い出したら追記するかも。しないかも。
ありがとうございました。