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【りーぷら寄稿】勉強嫌いだった私が資格の学習に目覚めたわけ ①
1.自己紹介と,noteを書こうと思った理由
こんにちは。くしゅ (TwitterID:@OkuShu0307)と申します。
りーぷらから機会をいただき、「勉強嫌いだった私が資格の学習に目覚めたわけ」を書いてみることになりました。
私(40代・男性)は、外資系のコンサルティングファームで法務マネージャー職をしています。現在に至るまでを振り返ると、「勉強の継続こそ効果的な生存戦略である」と気づく転機になった出来事が複数ありました。
この場をお借りし、資格・検定試験を通じて、勉強を続けてきたなかでの気づきや、これまでのキャリアへの影響をお話しさせていただきます。読者のかたにとって、なにかの参考になれば幸いです。
■参考:キャリア略表 ※身バレ防止のため一部言い換えしています
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2.追い込まれないと勉強できなかった私
今でこそ「勉強の継続こそ効果的な生存戦略である」等と自分の口から言えるものの、かつての私は、追い込まれないと勉強しませんでした。「勉強したほうがいい」「しなければならない」等と考えたことすらなかったのです。
一方で、全く勉強してこなかったわけではありません。大学受験のときには本気で勉強しました。そのきっかけは情けない話ですが、当時想いを寄せていた女性に「くしゅは勉強ができないから」という理由で振られてしまったのです。
偏差値が一向にあがらないなか、勉強そっちのけで空手の稽古に励んでいる姿に不安を覚えたようです。振られた理由が悔しくて、必死に勉強しました。
また、大学4年間では就職先が決まりませんでした。既に他の就活生からは取り残されて5月を迎えており、途方に暮れていましたが、大学院受験を思い立ちました。
9月の受験まで3ヵ月ほどしかありませんでしたが、伊藤真の司法試験塾(現在の伊藤塾)のカセット教材に取り組み、出題範囲である憲法と行政法はすべての論証を3ヵ月で暗記しました。受験日に腱鞘炎となり、手とボールペンとハンカチで固定したという青春漫画のような状態でしたが、辛くも合格を勝ち取りました。
3.やっぱり勉強しなかった社会人生活(若かりし頃)
2.のような、イベントのたびに心を燃やして勉強してきた過去はありながらも、モチベーションの維持、継続には至りませんでした。
大学院修了後、保険会社に就職しました。大学院法学研究科の学歴をもとに、法律の知識を活かせる職種への就職を希望していたのですが、辞令は営業部への配属でした。
保険会社に就職すると、すぐに保険商品を販売するための試験に合格しなければなりません。次の表は、私が入社から半年以内に合格した試験です。難易度は高くないですが、万一不合格になってしまえば、保険営業ができません。絶対に落ちることはできませんでした。
しかし、働きながら勉強時間を確保することは容易ではありません。とくに、スキマ時間の代表格である朝の通勤時間には、日本経済新聞を読むことになっていました。始業前に業界関連記事を要約し、上司に報告するという新人ならではのタスクがあったからです。
ですから、通勤時間の勉強は諦め、ランチや商談前後の移動といった細切れの時間を大事にしました。
試験合格後、実際に保険を販売していくうちに、自社商品の知識のみならず、保険や金融に関する幅広い知識を学び続けなければ、高い専門性をもってお客様に接することはできないということを実感しました。
2年次以降も生命保険講座、応用課程、生保大学といった、販売に必須ではないものの、高い専門性を維持するために必要な学びが続いていくのが生命保険業界です。
■入社1年目に合格できた試験区分
①一般課程試験
②専門課程試験
③変額保険販売資格試験
しかし、保険会社の営業職(総合職)は激務でした。連日の深夜残業で家に帰れない日が続き、生きていくだけで精一杯…。会社の前にあるコンビニのイートインスペースで、幾度となく、上司と横並びで朝日を眺めたことを覚えています。
いま思えばよく生きてました(笑)。
このような状況でしたので、会社からは2年次以降の試験は受験しなくてもいいと言われました。当時は勉強などする時間がないのだから受験免除は当然だと思っていたくらいですから、帰宅後や休日に「勉強したほうがいい」「しなければならない」という考えは及びもつきませんでした。当時の私にキャリア戦略など微塵もありませんでした。
4.中締め
すみません、今回は全然みなさんに語れるような勉強をしていません(涙)。次回も実は、勉強どころではない強烈な体験を語るところから始まります(念願の転職、2年続いたスキャン取り業務)。
ですが、途中から転機となる資格試験の勉強が始まりますから、具体的に何を学習したか、どのような検定試験を受験したか等について、読み進めていただけると嬉しいです。ではまた!
■りーぷら事務局から
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くしゅさんは、数名のマネジメントをしながら、ご自身も高い専門性をもってご活躍されています。ラーメン仲間として交流会にも来ていただいているなか、ご本人の強い体験をもとに、勉強・資格をキーワードに寄稿していただくことになりました。
第1話では全然勉強してくれませんでしたが(笑)、次話以降で①法務業務へのキャッチアップ、②TOEIC860、③行政書士試験合格と、これらを通じたキャリアアップについてお話しいただきますので、次回以降もぜひお読みください!(ほどほう)