【実施報告】学生交流朝食会
今回（10月初旬）は、早稲田大学のロースクール生（以下、早稲田ロー生）の皆さんと朝食会を行う機会がありました。
早稲田ロー生が企業法務部門に対しどのようなイメージを持っているか、また卒業後の進路に企業法務がどの程度選択肢となりうるのかを聞きながら、りーぷら事務局照山がロースクール生の疑問に答えてきましたのでご報告します。
１．企業法務部門ってどんなイメージ？
照山：
みなさん、本日はお集まりいただきありがとうございます。今回は、ある企業でエクスターンシップをされている皆さんとの勉強会がご縁でこのような会を行う運びとなりました。
ところで、そもそも皆さんは企業法務部門ってどんなイメージをお持ちですか？
学生：
「正直、ロースクール生にとってよくわからない存在。情報に接することがほとんどない」
「ロースクールは司法試験を受ける目的で入学する人が多く、そもそも企業に興味ある人が少ない」
「新卒で入るのは難しいと聞いた。企業訪問にいっても、あまり楽しそうには見えなかった」
「企業側が資格の有無にかかわらず、ロースクール卒を求めていると聞いて逆に驚いている」
照山：
最初から手厳しいご意見ですね（苦笑）
たしかに企業とロースクールのつながりはとても薄いと思います。
最近は法的素養を持つ人材に対する企業側の需要も増えていますので、皆さんのようにしっかり法律を勉強されているロースクール生を企業は強く求めていると思いますね。
２．卒業後の進路に企業法務はアリ？
照山：
皆さんもロースクール生ということで、試験、士業について意識してはいるかと思います。法曹資格の有無はいったん置いておいて、卒業後の進路に企業法務はアリだと思いますか？
学生：
「司法試験を受けることだけを目的に頑張ってきましたが、卒業後にどういう仕事をしていくのかをより具体的に考えるようになったので、いまは企業法務にとても興味を持っています」
「エクスターンで企業における法務という業務を知って、こういう世界があるのかと思いました」
「企業法務については情報も知り合いも少ないので、もっといろいろ知りたい」
照山：
なるほどですね、ありがとうございます。私もロースクール卒業後はずっと企業法務でしたが、就業時と現在とではだいぶ状況が変わってきているところもあると思います。そういったことも含めて、企業法務を学生の皆さんにお伝えする機会が必要ですね。
３．学生だから知りたい企業法務のホント
照山：
学生のみなさんからみて、企業法務のどんな点が知りたいですか？
学生：
「最近インハウスロイヤーが増えている理由を知りたいです」
「企業法務って新卒で難しいと聞きましたが、その理由は？」
「企業法務で働くとしたら、どういう勉強をすればいいのか教えてほしいです」
照山：
そのあたりは現役の法務人材も知りたい部分があるかもですね。
学生の皆さんの疑問もごもっともですが、そもそも企業法務の情報にアクセスしにくい現状が、法務業界にあるような気がしてきました。。。
おわりに
早稲田ロー生の皆さんとモーニングセットを食べながら、ロースクール生にとっての企業法務について率直な意見交換を行うことができました。
企業法務への疑問に答えつつ現状をお伝えすることができた一方、企業法務側からの情報発信が圧倒的に足りていないという課題が明確になった時間でした。
最後に、今後もロースクールと企業の積極的な交流の機会を作っていこうと盛り上がり、朝食会は終了しました。
ご参加いただいた早稲田ロー生の皆さん、ありがとうございました！