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液モノストーブ事始め

冬の火力維持向けて

屋外で温かいものを食す幸せを知った三十数年前。コンロデビューはキャンピングガスのポケットコンロでした。90年初め、キャンピングガスの青いガス缶は田舎のホームセンターなどでも比較的容易に手に入り重宝しました。ポケットコンロの名の通り、折り畳めば非常にコンパクトになり裏山キャンンプや日帰り旅に持ち出していました。しかし冬の裏山キャンプの際、気温が低い状態でコンロに火を点けると最初は良いのですが、徐々に気化が鈍くなり圧力が上がらず火力が弱くなっていきました。ガス缶にパワーブースターをつければ良いのですが、薄給の私は投資に躊躇しました。(キャンピングガスのパワーブースターは無かったような)

裏山での野営 92年頃冬?

液モノストーブに手を出す

この如何ともし難い冬の火力低下問題を解決するべく液モノストーブに手を出しました。もともと友人のOptimus8Rで湯を沸かすことの憧れや、寒い時に温かいスープ(インスタント)を飲む感動はありましたが、めんどくさいを理由にガスを選択していました。しかし、先の理由から液モノストーブに入るわけですが、ここでもプレヒートがめんどくさいことからコールマンColeman 442-700j(青・赤ガス共用)を購入しました。今思えばホエーブス625が前年まで販売していたり、OPtimus00や45Lは現役でしたから勿体無い選択でした。

442-700Jいまだに現役

文明開花

私のキャンプは「ゆるキャン△」に通ずるものがあり、しょぼい道具から徐々にランクアップしてゆきました。明かりは電池のヘッドライト(今みたいな高光度LEDは無く単三電池直列接続の豆電球)からオイルランタンからのガスランタン。コンロはキャンピングガスからのコールマンホワイトガソリン。ラックアップする度に文明開花の音がガンガン鳴り響いたのを今でも鮮明に覚えています。特にこのコールマンは気温が零下でも何事もなかったようにガンガン燃えてくれます。まだホワイトガソリンが4リットル1,480円程度でしたからガスよりも燃費良く、ガス缶の廃棄も無く私の中では良いことづくめでした。

修理しながら使えるのも液ものストーブの魅力

余裕が出てきて一手間が欲しくなる

液モノとしては手軽なホワイトガソリンでしたが、キャンプ全体に余裕が出てくると何か物足りなさを感じるのでありました。そこでプレヒートの手間がかかるもののホワイトガソリンよりも安価な灯油(1996年頃の灯油価格は約60円/liter)を使用するコンロを購入しました。あれから約30年、徐々に傾倒してゆくのでありました。この続きは次回「Optimus00で遊ぶ」(既に公開済)をご覧ください。

OPTIMUS00を使い始めて最初の頃

一方でポケットコンロですが、CV250のガスボンベが販売終了し、加えて口金が他のOD缶と互換がないため使用できません。フリマでCV250の使用済みの缶を購入しアダプターを使用してCB缶からチャージする方法位しかないと思います。ガスの方が先に使用できなくなるとは皮肉なものですし、液ものストーブを覚えて正解と思うのでした。

差別化を図った結果、互換性もなく使用できない状態

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