IVECのデザイナーを受験した話(2024年秋期)


はじめに

スキルアップの指標としてIVECのデザイナー試験を受験してきました。
IVECデザイナーを今回受験した理由としては
 ・JSTQB FL
 ・JSTQB TM
 ・JSTQB TA
 ・IVEC  Lv2
上記が過去に合格済みだったので残るは
 ・IVEC デザイナー
 ・IVEC アーキテクト
の、2択だな…と、なりました。
結果、順番に攻めることにして今回はデザイナーを選択。
JSTQBのTMとTA、IVECのLv2を受験したのが2018~2019年にかけてだったのでかなり久しぶりの受験となりました。

試験準備

試験の勉強期間は基本2カ月間を目標としています。
今回は少し遅く10月中頃から開始し、仕事がそれなりに忙しく勉強できない日もありましたが取れる範囲で1日30分~1時間程度を勉強時間に充てていました。
IVECは試験情報が本当に少なく何をどう勉強するべきか困りましたが
 ・シラバスを読む
 ・シラバスを読んで気になった部分をWeb検索して関連するものを読む
 ・IVECサイトで公開されている過去問(Lv4)を解く
と、言った感じで進めていきました。
過去問は1回ではなく数回解きました。(できるだけ間を開けて)
セキュリティ系の問題も出ると思った為、セキュリティ関連の記事等も見かけたらできる範囲で読むようにはしていました。
テスト設計自体は日々の業務で行っていますが、案件の業務に特化していたり慣れ故に失念している部分も多々あった為、基本的設計技法や品質特性についても軽くおさらいしました。前述の通り他のテスト系認定試験を受けてからかなり間が開いていた為、間を開けず続けて受験していればこの辺はもう少し楽ができたかなと感じました。

受験

試験日:2024年11月24日(日)
試験時間:14:30~16:30(2時間)
  ※試験時間前に事前説明15分あり

試験内容

大きな設問として必修4問、選択1問(IoTと自動化から1つ選択)の
計5問でした。
 ・テスト実装(期待値設計)
 ・テスト技法の活用
 ・テスト結果の分析
 ・セキュリティテストの準備
 ・専門問題IoT ※選択問題
 ・専門問題テスト自動化 ※選択問題
受験直後に纏めを作成しなかった為に問題内容についてそれぞれ詳細に記載はできる程は憶えていないのですが、とにかく時間が足りなかったです。
もう少し時間をかけて考えて解きたかったな…と、強く思いましたが試験なので致し方なく…。必修問題はセキュリティ以外は業務でテスト設計を行っているのであれば手のつけようもない…と言うようなことはない問題だったと思います。(とにかく時間が足りない…時間配分が大事になります。)
セキュリティ問題だけは普段の業務だけでは補えない可能性が高く、事前の勉強と情報収集が必要だと強く感じました。
今回のセキュリティ問題は私は見事に当てが外れました。
(ちなみにゼロトラスト関連の問題でした。恥ずかしながら全く知らなかった為、試験後に改めて調べて軽く学習しました。)
選択問題はテスト自動化を選択しました。個人差はあると思いますがテスト自動化の問題の方がとっつきやすかったと思います。

試験結果

・合格
2025年1月27日に合格発表がありました。
セキュリティ問題は0点を覚悟しており、各設問の点数配分によっては合格可能性もゼロではないだろうと思いつつ、9割方諦めていたのでこの結果には本当に驚きました。
「セキュリティ」は2割程度でしたが、「テスト結果の分析」で10割取れていたためセキュリティのマイナス分を補填できたのかと考えています。

上図は合格判定書のレーダーチャートの下半分だけですが、自分でも笑ってしまうくらいいびつな五角形でした。
セキュリティが0じゃないのが不思議な位で…
全部空白で提出するよりは…と、どうにか絞り出して半ば無理やり記入した答えが多少は役に立ったようです。

今後について

苦手分野を得意分野で補うのもありかとは思いますが、今回の試験結果の「できた部分」と「できなかった部分」の格差が本当に酷かったため、
その差を狭められるように「できなかった部分」を今後は自覚した上で
日々の業務含め活動できればと考えています。
2025年に受けるかはまだ決めていませんが、
ここまで来たらIVECのアーキテクトも取りたい気持ちが少し出てきました。

最後に

テスト系の試験をそれなりに受験してきて毎回感じることなのですが、用語や技法の『知識』自体の習得も当然大事ですが、個人的には『読解力』が必要だなと感じています。以前JSTQBのTMを受験した時には「これは国語の試験…?」と、感じる程でした。最低限のテストの知識や経験があるのは前提かもしれませんが、問題をよく読めばある程度答えが察せられるものも多かったように記憶しています。特にJSTQBは選択式問題なのでその辺が顕著だったかと。
今回のIVECは実務メインの試験の為にJSTQBの時ほど強くは感じませんでしたが、全く知らない分野の問題が出た場合でも問題文そのものから得られる情報だけでも役立つことはあるかと思っています。今回のセキュリティ問題がまさにこのパターンだったかなと。
試験の場合は『合格』が目的なので空白回答で終わらせず、最後まで諦めずに使える情報は利用してダメもとでも何かしら回答することも大事だと個人的には思っています。(この辺は考え方次第なので賛否あるかと思いますが。)


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