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非現実的な光景、きっと未来では当たり前(スターシップ飛行試験)

本当に凄かった!

スペースX社のロケット『スターシップ』の5回目のフライトテスト。
多くの人に、一度、見てほしい。

宇宙開発はここまで来たのか。

スターシップは第一段の『スーパーヘビー』、第二段の『スターシップ』の2段からなるロケットです。

黒色がスターシップ、下の白いのがスーパーヘビー

今まで打ち上げ試験を4回行っており、今回が5回目です。

第二段の切り離し前に姿勢制御を失い、盛大に爆発した一回目の打ち上げが約1年半前。
そこから少しずつ改良が進み、前回の4回目では『スーパーヘビー』は海に着水に成功。
『スターシップ』もボロボロになりながらも無事着水できました。

スペースX社の別のロケットは、船か地上に着陸します。
なので、次は、船への着陸を目指すのかな、と思っていました。

今回のテストの内容が発表されたとき、耳を疑いました。

なんと、宇宙から降りてくるロケットを、発射台に設置した二本の箸(アーム)でつかむというのです。

正直意味がわからない。
考えた人は頭のねじがぶっ飛んでいると思いました。

とはいえ、スペースX社は今までたくさんの不可能を可能にしてきました。

ロケットが垂直に着陸する。
昔であれば、SFでしかありえない、非現実的な光景でした。

実際には、ブルーオリジン社のロケット『ニューシェパード』が先に成功しました。
とはいえ、ロケットの垂直着陸を、現実の、よく見る風景にしたのは、スペースX社と思います。すでに200回以上着陸に成功しています。

2機同時に着陸するロケット

で、今日はワクワクしてパソコンの前に座ったのですが、ありえない光景がそこにありました。

朝日の中、きれいに飛んで行ったロケットが。

高度96kmまで飛んで行ったロケットが。
落ちてくる中で、時速4,400kmまで加速したロケットが。

発射台に吸い込まれるように、降りてきて、

発射台に吸い込まれるスーパーヘビー

そして、二本のアームではさまれて、ぶらさがっている。

ぶらさがっている

ありえない光景。非現実的な光景。でも確かに現実で。
この光景は、きっと未来では、当たり前の光景になるのでしょう。

宇宙開発の歴史は、不可能を可能にしてきた歴史です。
見ている中で、どんなことでもできる気がしてきました。

とても勇気をもらいました。

ちなみに、その後のスターシップの着水と着水後の爆発のシーンも迫力満点です。
とても近くから撮影されたそのシーンから、予定通りにコントロールされたことを感じました。次の打ち上げもとても楽しみです。

※画像はすべてSpaceX社の公式動画より。

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