クレイジーな母親の話
まずは家族構成の話から始めましょう。
母、父、姉貴、私の4人家族です。理由も無く年齢順に並べてみました。
父は再婚なので血が繋がっていません。母は中学の後半くらいまで女手ひとつで私と姉貴を育て上げてくれました。
勿論心の底から尊敬していますが、その感動エピソードはまたの機会に。
あえて今回はタイトル通り、母親のクレイジーなエピソードを紹介しようと思います。
一応言っておきますが、私は母が大好きです。「今思い返してみると頭おかしいな」ってだけで、全然恨んだりしてません。寧ろ母のおかげで今の趣味に繋がってたりします。3本立てでいきましょう。
拷問
幼少期の私はホラーやグロが本当に苦手でした。ですが対照的に母は僕が忌み嫌うジャンルが大好きだったんです。
特に母が好きだったのが、大人気ゲームのBIOHAZARD。話を聞いてみると学生時代から大好きだったようで、それを私にも理解してほしかったのでしょう。ソフトのパッケージを見るだけで泣いてしまう私を無理矢理膝の上に乗せ、逃げ出せないように腕で押さえつけた状態でゲームを始めました。怖すぎて涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔の私を見て声高らかに笑いながら、ボスの顔の周りにボウガン(矢を発射する武器)を打ち込み始め、挙句の果てに「見て!お化けの顔に矢が刺さってライオンみたいになったよ!」とか言い始めました。なってないが?
そこから先は覚えていません。泣き疲れて寝てしまったのか、それとも拷問が続いたのか…。
おかげで今は私のほうが母より熱心なBIOHAZARDファンになりました。
ありがとうお母さん。あの頃の俺は怖がってたよ。
映画鑑賞
高校生の頃の話です。ふと残酷な映画が観たくなった私は、学校帰りにホステルシリーズを3作レンタルしてきました。
休日になり、意を決して観よう!と思ったその時。後ろに母が立っていました。どうやら一緒に観たいらしく、何故かぶっ続けで3作観ました。
この映画、実は2作目の後半に、男性は観るのがしんどくなるシーンがあるんです。生きたまま切り落とされたあとに飢えた犬に食わせるんですよ。それまでは余裕だった私も流石に厳しくなり、少し画面から目を背けていました。すると母がまたもや声高らかに笑い始めます。映画鑑賞中なのに。一旦小休憩がてら話を聞いてみると、「私女だから分かんないんだもん!付いてないし!観ながら痛そうなリアクションしてるのが面白くて…。」と。私は女性キャラが女性特有の痛みを味わってるシーン見ても痛そうだなって思いますけどね?実際は理解できない痛みなんだけど。
その後も母は楽しそうに映画を観てました。
仕事中
幼少期、いろいろな事情で母の職場にお邪魔させていただく機会がありました。田舎だったので職場の後ろには雑木林があり、少し不気味な雰囲気でした。
職場の中でゆっくりしていると、外から大人の悲鳴が複数聞こえてきました。裏の雑木林から大きめの蛇が出てきたそうです。皆がギャーギャー叫びながら逃げ込んでくる中、外には1つの人影が。
外に1人残った母は満面の笑みで手に蛇を持っていました。実は母は大の爬虫類好きです。入口のガラス扉越しに「毒無いから!噛まないから!」と必死な声が聞こえてきます。私はどんな顔で立っていればいいか分かりませんでした。
その後母は軽い注意を受け、職場の人間にドン引きされたらしいです。
以上、クレイジーな母親の話でした。
人間だから誰だって狂っている部分はありますよね。