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落武者ギタリストが脳出血になりましたが、何か?㉑暇?ではないが、

入院中は暇すぎて、何もする事ないし。
なんて聞いた事ありますし、イメージ的には僕もそう思ってました。

しかし、僕の場合はそうでも無かったですね。
ICUに居る二日半と、普通病棟に移ってからの二、三日は見事に寝たき状態でしたので、暇と言われればそうだったのかな?
いや、起きてるかどうかもわからず、頭の中ぐわんぐわん回りまくって居る状態だったので、暇どころか、生きるのに必死だったので、暇云々ではない。
少し落ち着いて、リハビリも始まった辺りから、暇なのかな?
という意味はわかりました。

が、取り方ですね。暇の意味合いの。

まず、一日の朝は早く、7時くらいには起きて、血圧測って、食事して、薬飲む。
こんなんは、もう、一瞬で終わりますよね。
で、
リハビリが9時からだとすると、僕の場合は三本あったので、合わせて一時間半くらいですね。
10時半には終わると。

あとは消灯時間の夜22時まで、自由。

午前中に全て終わる。
自由。
リハビリが無かった年末年始の五日間は、もう見事に何も無い。

確かにこうして文章で見ると、
暇すぎますね。

さて、何しますかと?
外にも行けないどころか、僕の場合は七階フロアからも出ては行けない。
となると、出来る事は、TVを観るか、本を読むか、スマホをいじるか、寝る。全部ベッドの上で。

が、王道パターンですかね?

僕の場合は、
もう絶対それが嫌で嫌で。
いや、ちょっと訂正はします。上記の事は全てしていました。
ただ、ベッドの上には居ませんでした。
そこが違う。これ大きな違い。

僕はまだ動ける体だった事もあり、とにかく出来る事をしたかったので、時間ある時はもうずーっとデイルームに行き、歩きのリハビリに歩き回り、椅子を使い、ストレッチ、筋トレ、記憶や言語リハビリの為にナンプレしたり。
まあとにかく自分で出来るリハビリ三昧。
もちろん朝から晩まで。
しかしながら、ノンストップなんて誰でも無理なので、休憩に、
読書、スマホイジる、TV観る。

昼寝も、基本ほとんどして無かったのですが、一度、デイルームの机に突っ伏し、学生時代のように寝てしまってた事もあったので、流石にそれをしてしまった次の日からは、眠くなったらベッドに戻り、昼寝してからまたデイルームに戻り過ごすと。
で、昼、夜の食事だけはベッドに戻らなきゃなので、戻って、で、またデイルーム。消灯時間22時までデイルーム。
迷惑とも思う。
しかし、それくらい全く誰も居なかったんです。
本当に誰も使用しない。
TV見放題なのに。
窓の景色も気持ち良いのに。
だーれも居ない。
というか、七階の広い病棟自体、本当に静かで、人居るの?というレベル。
いや、居るんです。
どの部屋も四人フルに。それが13部屋くらいかな?
廊下では看護師さんがバタバタと忙しくされているので、この七階には人は沢山居る。

退院するまで本当に不思議でした。

みんな出てこれば、気分も変わるだろうに。何故デイルーム使わないのかなあ?
と。

TV見放題やし、外は年末年始の寒い中、暖房効きまくりで半袖で過ごせるし、
あ、加藤さんやっぱりここだ。ここで血圧測っちゃいましょうね。
と、デイルームの加藤になってました。
食事だけしたら、食事回収と血圧を測る看護師さんが来る前に、脱走するかの様にデイルームに行くので、それだけはお手間かけてしまうので、できるだけ待てる時は待っていました。が、よく逃走していました。

何が言いたいかと、もどりますと。

僕は暇では無かったかな!
体動かしていたかったし、してたし、何より早く退院するにはリハビリしかないだろうという考えしかなかったので。
リハの先生方から教えていただいたデイルームで一人で出来るリハビリや、オリジナルリハビリなどなど。

あ、一度、リハビリ先生がデイルームに迎えに来てくださった時に
「この場でできるリハビリ方法を今お教えします!」と、椅子や、窓際のちょっとした部分を使ったリハビリ、後ろ歩き、などなど、臨機応変に教えてくださるリハの先生方は本当に素敵すぎました。
三人の先生全員そうでしたね。
僕も型枠通りな事はあまり向いていないタイプなので、もう、しっくりきましたね。言う事全てしっかり聞いて、守って行動してたから早く退院できたんだなぁと。
感謝感謝です。

何故皆、同じ事しないのか?
との疑問も湧きましたが、まあ、そりゃできる人もいれば体動かせない人もいるし。
難しいですよね。
こればかりはもう、僕の場合は。ですよ。

たまたま、体動くし、リハビリしまくっていい許可出てるし、ポジティブなだけなのか、単純なだけなのか、
まあ、稀です稀。
こんなやつ入院病棟で見た事ない。居ないわ!
言われましたからね。
まあ、色々ラッキーやったんですラッキー。
そして、なんと。僕と全く同じ考えと、行動していた方が後に判明しまして。

僕の師匠でした!
もう、同じ。思考回路同じに知らぬ間に洗脳されていたのですね。
嗚呼、有難うございます師匠。

画像は師匠と初対面時のキッズ状態の僕。

まだまだ続く。

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