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2025年大河ドラマ「べらぼう」と地口①
昨日から大河ドラマ「べらぼう」が始まった。
登場人物が話すセリフの端々の「地口(じぐち)」がとても懐かしく感じる。
台東区浅草で生まれ育った粋で江戸っ子気質の祖父や伯祖父から「べらぼうめェ」と言われ、叱られたことが今でも私の脳裏から離れない。
浅草には多くの和菓子屋がある。繁華街から離れている我が家では、伯祖父、祖父、そして父の三人で製餡業を経営していた。歳が離れた長兄は跡継ぎとして見習い修行に出ていた。
よって高校生であった自分が制服のうえに白衣を着て、毎朝、御得意の和菓子屋に餡子を届けるのだ。
浅草だけでなく、深川不動尊の仲見世あたりの菓匠まで餡子をバイクに乗って届けるが朝の日課だった。
配達が終わってから登校するのだがバイク登校は認められていなかったので、隣の駅の駐輪場に屋号が書かれたバイクを駐輪して一駅だけ電車に乗って登校していた。
ある時、そのバイク通学が生活指導の先生に見つかってしまったのだ。