長男なのに家を出たよ
私は、沖縄出身の33歳の長男である。弟と妹がいる。現在は妻の地元である広島県福山市に住んでいる。
長男と言えば、一時的には家を出たとしても、戻ってきて実家を相続して妻と子供と住み続け、お墓を守るイメージが僕にはある。
それは、一昔前の価値観であるが、僕にもその価値観は刷り込まれている。それを望む親も多いだろう。
しかし、私の父は「県外でもどこへでも行けば」というスタイルで私に接している。ただ、それは建前であることも私は知っている。
私は、中学生の頃から県外の大学に進学して就職したかった。実際にその通りになった。
沖縄は地域や親せきの繋がりが濃すぎて私にはしんどかった。別に地元が嫌いではない。むしろ好きである。
しかし、毎日、とんこつ焼き豚ラーメンが食べられないように、あまりにも、日常の人間関係が沖縄は濃すぎるのである。
また、地元の先輩後輩関係も面倒くさい。ニートの先輩で偉そうにされるのが耐えられない。気持ち悪い。
結論、数年に一回沖縄に帰省するぐらいが僕にはちょうどいい。つかず離れずの関係が心地いいのである。
とはいえ、親孝行の観点を無視することも人としてどうかと思うので、しっかり結婚して孫の顔を見せれたので僕は満足している。
幸いなことに、弟夫婦が沖縄に根差して住んでいるので家のことは弟に全てお任せしようと思う。まぁ、頑張ってくれ!