#6月25日
今日は夜、師と話した内容。
それからそれに対する自分の考えを展開したい。
テーマは安定と挑戦だ。
男たるもの、一度きりの人生のなかで
可能な限り、上を目指したい。
それは仕事なのか、趣味なのか、恋愛なのか、人によって方向性は違うと思う。
かくいう自分は恋愛プレイヤーとして、日々、モテを追求している。
恋愛講師である師は最近、3年近く付き合った彼女と別れたらしい。
その話を聞いて点と点が繋がった。
俺にとって師の行動は不思議だった。
そんな女性がいると知らなかったから。
人を指導する立場にいながら、特定の相手がいないのになぜ、彼女を探そうとしないのか。そもそもセフレすら探そうとしないのか。
なぜ、恋愛講師として、講師業に邁進しないのか。もっと規模を拡大しようとしないのか。
答えは、その彼女にあった。
彼女がいるから、それが安心材料になり、男磨きを怠る。
彼女がいるから、いばらのフリーランスの道より将来を考えて、安定した仕事を選ぼうとする。
彼女の存在は彼にとって挑戦の足枷になっていたのだ。
この話しはただ、他人事ではない。
自分もアラサーだ。
利確の時期は近い。
もちろん、結婚願望がなければまた別だが。
それでもキャリア、恋愛。
腰をおろして安定を取るタイミングも遠くはないだろう。また、世間もそういう目で我々を見てくるであろう。
ただ男にとって、上昇志向とそれに伴う活動は明日を生きる理由になる。
達成した時よりもその課程が楽しい。
上を目指せば、どこまでも上は広がっている。ゴールはない。
大谷翔平だって、二刀流のプレイヤーとして、過去、類を見ない活躍をしているが、
打者としても投手としてもっともっと成績をあげる余地がある。
それでも何事も適切な切り上げ時がある。
俺が憧れる経営者が憧れるのは意外なことに平凡な家庭を作った人らしい。
競争社会という修羅から一足先に足を洗って、というよりそもそもそんな修羅を知らずに平凡な暮らしを手に入れられた人たちを。
高校か大学を卒業し、まもなくして結婚。
子育てをし、ペットを飼う。
たいして贅沢な暮らしをできているか分からない。経営者の方と違い。
それでも一度はみんな、子供の頃に思い描いた自分の30代。一線を退き、クレヨンしんちゃんみたいな家庭を作っている。
俺はこの一線に大分遅れて参戦した。
だから今の俺に安定を取るという選択肢はないし、そんな家庭にまだ憧れはない。
それでも結婚をゴールに据える俺には近く、足を洗わなきゃいけないタイミングが必ず来る。
そろそろこの文章を締めようと思う。
最寄り駅に電車が近づいているので。
結局、結論は期限をつけて、今を精一杯生きる。今、やりたいことに没頭する。やり抜くだと思う。課程にあるささやかな安定を捨てて。
明日は内示だ。
今、最も俺の恋愛活動の邪魔になっている激務の部署を異動できるか、否か。
命運を握る1日。
結果がどうであろうと、俺は最も悔いのない選択を取る。
周りに流されるつもりはない。
これは俺の人生だから。