私の「読み書き算盤」
江戸時代の寺子屋では「読み書き算盤」が教えれていた(学ばれていた)ようですが、令和の時代を生きる自分の「読み書き算盤」は何かについて考えていきたいと思います。
なにか新しく知識を習得したいと思っていたり、資格を取得したいと思っていたりするが、何から手を付けたらいいか迷っている方に届くと幸いです。
読み書き算盤とは?
すごーくざっくり言うと、
江戸時代では生きていくためには「読み書き算盤」必要ですよ
「読み書き算盤」できたらくいっぱぐれることはないですよ
ということです。
詳しく知りたい方はこちらから↓
なお、本記事では具体的な勉強方法については言及しておらず、考え方のみを記載しております。
私の「読み書き算盤」
なぜ「読み書き算盤」について考えることが重要なのかを説明する前に私の「読み書き算盤」について記します。
金融知識
IT知識/スキル
データサイエンス力
です。
理由は後述します。
なぜ「読み書き算盤」について考えることが重要なのか?
「読み書き算盤」を考えることの重要性について仕事に関連させて記します。
仕事のスキルについて考える
そもそも「仕事のスキルとは?」という問いの答えから考えを述べていきます。
私は仕事のスキルを「自転車」に例えてイメージしています。
自転車の構成部品は大まかに「フレーム」と「前後の車輪(ホイール)」、「ハンドルなどのその他のパーツ」です。
なお、この後は前後の車輪は分けて考えます。
では、それぞれの部品を仕事のスキルに当てはめるとどうでしょうか?
フレーム
これは「社会人としての基本的な能力(時間を守るやコミュニケーション能力など)」や「生活習慣」だと思います。
※経産省が提唱している社会人基礎力と捉えてもいいと思います。
https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html
いくら他のスキルや能力が優れていても、ここが脆いとまずいですよね?
フレームにヒビが入ったり、曲がったりした自転車を乗ることを想像するとイメージしやすいと思います。
前輪
これは「業務スキル」です。
その企業特有のスキルと言い換えてもいいかもしれません。
(難しい言葉を使用すると特殊人的資本とも言えると思います。)
後輪
これは「汎用スキル」です。
他の企業でも通用するスキルや知識(例えば法律に詳しいや英語が話せるなど)のことを指しております。
(難しい言葉を使用すると一般人的資本とも言えると思います。)
その他のパーツ
これは「仕事の進め方」です。
若干、前の3つとオーバーラップするところはあると思いますが、業務への優先順位付けや事前の準備などが該当すると思います。
では、「読み書き算盤」について考えることはどこの部品をについて考えることに当てはまるでしょうか?
それは、
「後輪」
です。
つまり、自身の「読み書き算盤」を考えることで、
自身の持っているスキルが明確化されたり、自身の市場価値向上のための必要スキルが明確化されたるするのではないかと考えます。
あれ?
「読み書き算盤」の話あまり関係なくない?
そうですとも、話をキャッチャーにするために「読み書き算盤」を持ち出しただけですよ?
噓です笑
本当は、、、
「読み書き算盤」で例えたのには2つ理由があります。
一つ目
イメージがしやすいから。
冒頭に記載いたしましたが、本記事は
”なにか新しく知識を習得したいと思っていたり、資格を取得したいと思っていたりするが、何から手を付けたらいいか迷っている方”
に向けて書いております。
自身に必要なスキルが分からないから何から手をつけたらいいか分かっていないのに、何か汎用的なスキルを学びましょうでは何の説明にもなっていないと思います。
そこで、スキル探しの迷路で迷子になっている方には、「読み書き算盤」がよい道標になるのではないかと考えました。
江戸時代では「読み書き算盤」ができればくいっぱぐれることはなかったという前提知識を持てば、令和の時代に何を習得すればくいっぱぐれないかを考えることは何を始めるかの基準や道標になるではないかと考えました。
二つ目
3つの例が挙げられているから
マジックナンバー3や3の法則という言葉があり、人間は3つの情報を記憶しやすいらしいです。
日本三景や三種の神器など「3」がつくものが多いのがその証拠です。
また、一つだけ頑張ろうやたくさん頑張ろうはもちろんいいのですが、心理的にどうしても少なすぎたり多すぎたり感じてしまうことがあると思います。
そこであえて3つに限定することで検討のハードルや認知的負荷を下げたというわけです。
つまり、イメージしやすく考えるハードルの低いのが「読み書き算盤」だったのです。
(勘の言い方だと理由は3つじゃないんかいと思ったかと思いますが、そこはあえてのボケです笑)
私の「読み書き算盤」の検討過程
ここまででなにを始めるかの道標として「読み書き算盤」が良さそうなことはなんとなくご理解いただけたと思います。
しかし、
自身の「読み書き算盤」を見つけること
はそう容易くないと思います。
見つけ方に正解はないと思いますが
私がどのようにして有料部分冒頭の
私の「読み書き算盤」
にたどり着いたのか検討過程を記します。
ご参考になれば幸いです。
なお、メーカーで企画管理系の業務を行っている人の検討、ということを前提として読んでください。
一つ目
金融知識
金融というと難しそうで漠然としていますが、お金の知識です。
もう少し具体的に記すと「簿記」や「ファイナンシャルプランナー」の知識です。
企画管理の業務を行っていると、会計処理や従業員の各種手続き(入社から退職まで色々あります。)は避けて通れません。
そのような業務は社内のマニュアルや先輩の教えだけでもこなすことはできるようになります。
しかし、なぜその処理や手続きを行うのかであったり、それらを他部門の方々に説明し納得してもらったりするには理論的な部分を抑えてなくてはいけません。
(とりあえずやってください!で誤魔化すこともあるありますが、、、笑)
なので、一つ目としては業務の土台になる知識の習得を目指しました。
二つ目
IT知識/スキル
ITというと幅が広すぎますが、プログラミングやネットワークといったコアな部分ではなく、Excel利用や機器の用途の理解くらいのライトなものです。
令和の時代では、多くの企業の業務がPCを用いて行われます。
(企業規模にもよりますが全くのゼロではないと思います。)
いくら業務スキルがあり、それらの土台となる知識があったとしても、それを実行するスキルがなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
実行できないと成果物が中々できないだけでなく、下手すると頭でっかちなどと言われて仕事ができない人の烙印を押されてしまうかもしれません。
なので、二つ目としては業務を実行するのに欠かせないIT知識/スキルの習得を目指しました。
なお、ITに関しては使えてなんぼのものなのでITスキルと記したいところではありますが、知識なくスキルを身に着けても応用できないと思いましたのでIT知識/スキルという記載にいたしました。
三つ目
データサイエンス力
AIや統計の活用、データ分析のようなものをイメージしてください。
一つ目と二つ目はある種その部署で必須なものであり、よっぽどのレベルに達しない限り他の社員と差別化することはできません。
ハイレベルの方がいるとその人の下位互換にしかなりません。
オンリーワンとまではいかなくとも、ある程度の差別化ができると自己効力感や会社から必要とされている感を感じることができると思います。
また、人目にも止まりやすく評価や昇給にも少なからず影響すると思います。(むしろそう信じたい笑)
なので、三つ目としては部署内で得意な人が少なく自身が学ぶことに苦にならないデータサイエンス力を選びました。
まとめると
①業務に必要な知識の土台となるもの
②業務を実行するためのもの(手段)
➂他者と差別化できるもの
で3つを選びました。
自身の「読み書き算盤」について考えてみよう!
ここまで色々書いてきましたが、自身の「読み書き算盤」がまだ分からないという方はたくさんいらっしゃると思います。
そこで、こういったものがあるのではないかと思うものをいくつか列挙してみます。
これ以外にもたくさんあると思いますのでご自身にあった「読み書き算盤」を検討してみてください。
答えはないですし、立場や環境によっても変わるものなので定期的に見直してみるのもよいと思います。
簿記
外国語
パソコン操作
プログラミング
プレゼンテーション
資料作成
金融知識
法律 ※ただし範囲が広すぎるので限定する必要あり
データサイエンス
統計
データ活用
それでも迷う方は、まずは
・簿記
・パソコン操作
・英語
で良いと思います。
よっぽど外さないと思いますし、潰しも聞くと思います。
終わり
余談
話はそれますが、、、
車輪の役割を前後に分けて考えた理由を記しておきます。
興味のある方はどうぞ。
(少し?私の思想がにじみ出てしまっておりますのでご了承ください笑)
車輪としては大きく括ると「その人のスキル」を表しておりますが、その役割は大きく異なります。
前輪は「業務スキル」で、後輪は「汎用スキル」でした。
極端な例を考えてみたいと思います。
①前輪が大きく後輪が小さい場合
社内のことはなんでもできる/知っているが、その根拠をあまり知らない人
が該当します。
(主語が大きいですが、日本で働く多くの人が直面している状況かなと思っております。)
このような場合は業務で困ることはないと思います。
むしろ、社内の仕事はバリバリできるので社内では重宝されると思います。
しかし、土台となる根拠を把握していないので法令改正などの世の中の流れに弱かったり、何も変えなければ知識のアップデートなく働くことができコスパがいいので前例主義的なことがあったりすると思います。
また、経験をメインに仕事をしているので転職後は大変苦労するかもしれません。
(経験も重要なスキルであり否定するつもりは全くありません。)
ちなみに前輪が大きく後輪が小さい自転車は、ペニーファジングという名前で存在しているらしいですが安定感に欠けるらしいです。
社内では活躍できるが社外では厳しいかもしれず、安定していないところがいい感じにメタファーになっていますね。
②前輪が小さく後輪が大きい場合
社内のことはあまり知らないが、一般的なことはよく知っている人が該当します。
(あくまでも個人的な意見ですが、社内批判が得意な方に多いイメージです笑)
世の中のことも大切ですが、企業で働く以上、社内のことは最低限理解する必要があると思います。
ちなみに、私の調べた範囲では、前輪が小さく後輪が大きい自転車は見つけられませんでした。
存在していなということは乗り物として成立していないということだと思いますので、人材として企業では成立しないことのメタファーになっていると面白いですね。
このように「スキル」と言っても方向性が異なり、分けて考えないとアンバランスになってしまうと思ったので、あえて役割を分けて記しました。
自身がどのような状態(①パターンなのか、②パターンなのか、それとも両方とも小さいパターンのか)であるのか考えることが具体的な方向性の一助になることがあると思います。