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njrecalls
「優しさ」を立体で考える
「自分にだけ優しい人」VS「誰にでも優しい人」どっちがいいのか、というよくある質問。これに答えは無く自分の希望や好みについて楽しく話せばいいと思う。ただ野暮ではあるが、この質問に1つの答えを出すことを目指したい。
「優しさ」を立体的に考えてみる。
複層的な下図のような立体で表現すると、各層の大きさが優しさを発揮できる範囲であり、層が深くなるほど範囲が狭くなる。次に各層の意味付けをしていく。
![](https://assets.st-note.com/img/1738375168-iJwTxU2EnP9FXsmkvhW6rbS1.png?width=1200)
最も範囲が広い層(第一層)は精神、真ん中の層(第二層)は物質、最も深い層(第三層)は身体と名付ける。
それぞれの層が意味している内容は次の通りだ。
第一層は祈りや憐れみの気持ちなどだ。相手に対して心や気持ちによって歩み寄る優しさである。
第二層は遠隔で相手に対して自ら行動をすることだ。寄付が最も想像しやすいだろう。アーティストの作品もここに属する。
第三層は自分が直接相手を目の前にして行動することだ。身近な行動としては、家事やボランティアが該当する。
そうすると、優しさを発揮できる対象が深層になるほど限られてくることが分かる。有限な自分の何か(時間やお金など)を差し出す必要があるからだ。全て優しさであり、発揮する対象をどの層に入れるのかに価値観が表れるだろう。
以上から、最初の質問に対して回答する。
結論として、自分にだけ優しく、誰にでも優しい人がいいのではないだろうか。
例えば、自分には第三層までの優しさで接し、誰にでも第一層の優しさで接する人が実在することになる。優しさが必要と考える人にとっては、ここで解説した観点で相手を見てみることをお勧めする。