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青春18きっぷ夏その2土合・越後湯沢

さて、前回は娘とふたり旅だったのですが今年の夏は連日36度超えの酷暑。娘は「あまりにも世界が暑すぎて無理」とのことでしたので、5枚綴りの残り3枚は自分の好きな所へ行くことにしました。
そして行きたい場所、それは『日本一のモグラ駅・土合駅』です。数々の鉄道系YouTuberさんが取り上げているあまりにも有名な駅です。『土合駅の下りホームは新清水トンネルの地下82メートルにあり、地上の駅舎から486段の階段を降りないと到達できないことから「日本一のモグラ駅」として親しまれている(Wikipediaより)そうで、そのビジュアルは一度見たらちょっと怖い夢でも見そうななんとも不気味な地下階段…。でもそこなら絶対に涼しいはず。私は信じてませんが心霊スポットという噂もあるそうです。私はそういうのは一切見えない体質らしいのでその点では大丈夫(根拠のない自信)。まあ、いろんな意味で涼しくなりそうです。連日36度の日々を送っていると涼しい所に行ってみたくもなります。

さて、常磐線ユーザーの私は東京駅で高崎線に乗り換え、終点高崎を目指します。ここではグリーン券は折り返しになるので常磐線からは引き継げません。ですので、東京から高崎までをグリーン車で移動します。高崎線って実はこれまで乗ったことがなくて、車窓から見える景色はとても新鮮でした。

いきなりだいぶ終点に近いな

そして高崎で水上行きの上越線に乗り換えます。実は上越線も初めてです。関東の温泉地はいろんな所に行きましたがほとんど移動は車です。群馬や栃木は車で行ってもそれほど苦ではない距離ですもんね。

吾妻線も乗ったことないなぁ


そして水上駅で乗り換え。こんどは上越線の長岡行きに乗り換えます。ほとんどの人が乗り換えで階段は混雑していました。やっぱり18きっぷシーズンは人気の路線なんだなぁ。よくみるとガチの登山の装備の方もチラホラ。谷川岳って有名ですもんね。とても登山客が多い山だとも聞きます。また、遭難者が多い山だとも。利用者が多いわけですから遭難者も多いのかな?天候も変わりやすいと聞きます。

山だ〜筑波山じゃない山だ〜


実は、前もって見た土合駅のビジュアルが怖すぎて、もしも他に降りる人がいなかったらそのまま越後湯沢まで行こうと思っていました。だって1人ではいくらなんでも怖いですもんね。
さて、ドキドキしつつもついに着きました。土合駅。
他に降りそうな人はいるかな?と思ったらこれが結構たくさんいてびっくり。それも小さなお子さんを連れたお母さんだったり女子高生らしきふたり連れだったり。鉄道マニアの方らしき人も数名(どっちかというと自分もそこにカウントされるんですけどね)

いよいよホームに降り立つ


すごい。なんかもう異次元ぽい。近未来SF映画にでも出てきそうな廃墟感。

さあ上るよ〜

実は私、健康のために運動をすることを心がけておりまして、2年ほど前からウォーキングやジョギングをしています。仕事ではだいたい13000歩歩いています(トラッカーをつけています)がお休みの日も最低でも8000歩を目標にしています。ジョギングですと30分で3.5キロほどトレッドミルで走るようにしています。と、言うわけで、自分で言うのもなんですが「健脚」です。このくらいの階段ならおそらく息が上がることはないでしょう。
とはいえ、486段もの階段。油断はできません。これにに匹敵する階段といえば香川県の金毘羅参りくらいでしょうか。確か金毘羅さんは785段。金毘羅さんには10年前にお参りしています。よし、大丈夫。ゆっくりと息を整えて上って行きます。

途中ベンチがあったり
非常口でないならなんなんだろう?

トンネルの階段はとても涼しくちょっと寒いくらいです。傍の通路に水が流れています。湧き水なんでしょうか。
他の方はどんどん上って行きますがあくまでもマイペースで上ります。ジョギングと同じですよね。焦らない焦らない。
ゆっくり上っていきます。

やがてこの扉に辿り着きますがまだです

階段が終わり長い通路を抜ける扉にこんな文字が。駅のホームから改札を抜けるのに「がんばってください」と言われたのは初めてです。大丈夫、ご心配なく。私は頑張れています。

この感じがバイオハザードみたい…

なんならトンネルよりもこの古い駅舎の方がちょっと怖いな…などと考えながらすすみます。昼でこの不気味な静けさですから夜は絶対に来れないでしょう。

本当に改札が現れるのか不安になりつつも看板があるので矢印の方に進みます。
階段も長いけど通路も長いです。

やっと474段という数字が見えた

ここまではさほど息は上がらず上ってこれました。急いでかけ上がらなければきつくはないのではないでしょうか。時間も10分強くらいでした。

改札らしきものが見えてくる

そして改札の入り口です。こうしてみると広い駅ですよね。幅も広いですし。かつては登山客で賑わったのでしょうか。
無人駅ですので18きっぷを見せることなく改札を出ました。

もう使われていない窓口

そしてもう使われていない乗務員室。帽子がポツンと置いてあり、かつてここに駅員さんが座っていたんだなぁなどと思いを馳せます。

登山口なのでこんな看板もありました

電車で登山口に来れるので気楽に来て軽装備で登ってしまう人がいたのでしょうか。まさかそんなことはないか…。

駅の外に出ました。暑い!

そして駅舎から出るとそこはやはり酷暑の夏でした。地下はとても涼しかったのに地上はなんて暑いんでしょう。
そしてさすが谷川岳、とでもいいますか遠くでヘリコプターの音がします。警備なのでしょうかそれとも遭難者?割と滞在中ずっとどこかしらでヘリコプターが飛んでました。そんなに険しい山なのか…。

さて、次の電車が来るまでお昼ご飯でも食べて待とうということで、歩いて数分のこちらのお店に来ました。

谷川岳ドライブイン

観光バスや自家用車などたくさん停まっていて賑わっていました。お土産もたくさん売ってました。

もち豚・谷川ラーメンです。美味しそう😋

そして暑かったのですがとても美味しそうだったのでもち豚・谷川ラーメンを食べました。もち豚がたっぷり乗っていて山菜やきのこもたっぷり。背脂のコクのあるスープと太麺で食べ応えのある一杯でした。美味しかった!ご馳走様です。しかもサービスにお菓子もいただきました。

アイスコーヒーにお菓子のサービス😍

谷川の月というお菓子。カスタードクリームが入ってました。おいしくいただきましたよ。

暑かったのでアイスコーヒーを飲んで涼みます。汗がひいたのでお店を後にします。次の下り列車に乗るためです。とはいえまだまだ時間はありました。

18きっぷですが一応発券しました


降りて行く途中振り向いて撮りました

上る時もどのくらい上るのか見渡せないのですが、それは下りるときも同じです。電車に乗らず、ただ駅を見にくる観光客の方もいました。有人駅だと入場券というものがあるのですがここでは要らないみたいです。車で訪れる方の方が多いかな?人がいなかったら降りないつもりでしたが、写真ではひとが人が写らないように撮っていますが実は賑わっていました。全然怖いとか、心細いとかはありませんでした。心配して損したかな。
さて、待つこと数十分、下り列車が来ました。お客さんもわりと乗ってますが座ることができました。
そしてトンネルを抜けて走ると越後湯沢駅です。この間、ループを描くように列車は勾配を登っているのですがよく景色を見ていたつもりですがわからなかった。これだから素人は…。位置情報を見てればわかったのかな?なんかすみません。

そして越後湯沢に着きました。18きっぷを駅員さんに見せ改札を出ます。新幹線も停車する駅なので大きく賑わっているんですね。初めて来たのでわくわくです。
そして、ここに来てなにがしたかったかというとこれです。

ぽんしゅ館です😆
たくさんの日本酒がいっぱい

有名な『ぽんしゅ館』で利き酒です。500円を支払ってコインを5枚もらいました。
そして飲んだのはこの4種類。コインを2枚使うものもありました。

越の寒中梅
越後雪鶴
越後武士 梅酒
デリシャス長さんってかわいいな


あまり日本酒には詳しくないので、おすすめの説明書きでピンときたものを選んでみました。どれもスッキリしたお味でおいしかったです。お水が美味しいとお酒も美味しいんでしょうね。梅酒も飲んでみました。他にワインなどもありました。

他に麹ラテや日帰り温泉などもあったのですが、少し酔ったのとラーメンでお腹いっぱいだったのでお土産などをみてまわり、家族と職場に買いました。

もっと時間があればゴンドラなどに乗って山の方に登って行けるのでしょうけど、鈍行で帰るので滞在時間はあまりありません。それに明日は仕事ですのであまり遅くもなれません。それでも初めての駅や初めての上越線でしたので十分に楽しめました。
そして同じ経路で帰ります。帰りも高崎線はグリーン車に乗りました。快適です☺️

深谷市は渋沢栄一さんの生誕の地なのか〜

高崎線も上越線も普段は使わないので車窓からの景色も楽しく興味深いものでした。乗っているだけで楽しいの?と言われそうですが、それが楽しいんですよね〜。今回も鉄道の旅を満喫しました。

というわけで青春18きっぷは3回分を使い終わりました。まだ2回使えますよ。なんてお得なきっぷなんでしょう。
こうして日帰り旅はまだまだ続くのでした。
(続く)

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