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へんな夢

今回も『日々の徒然』です。

私は最近ではあまり夢を覚えていることはありません(おそらく疲れすぎ)
しかし、たまにとてもリアルな夢を見ることがありまして、それが正夢であったこともありました(この話題は掘り下げると長くなりますのでまた別の機会に)
今回は珍しく夢をみまして起きてしばし呆然としてしまいまして、この話題を少しだけ。チラシの裏の散文程度ですがお付き合いくださいませ。


基本夢は総天然色

夢というのは色がないとか、あっても数色というのを聞きますが、私の見る夢は常に総天然色です。
なのでそれが夢かはわかっていません。しかし、途中で「これは夢なのでは?」と気がつくことがあります。大抵は「夢だ」と気がつくとその夢は終わりますが、たまに夢だろうとわかっても目が覚めない場合があります。自ら「これは夢だから現実ではない。でも面白いからそのまま見てみよう」という場合もありますし、「夢だ、早く目が覚めろ」という悪夢もあります。

今朝見た夢はまさに総天然色で、なんなら感覚もフルであるものでした。
しかも寝ていて朝目が覚めるという出だしの部分も普段と同じ状況のため、一瞬現実なのか夢なのかわからないくらいのものでした。
しかし、現実とは明らかに違う状況、それは「時間が戻っている」ことでした。具体的には子ども達がまだ小さかったのです。

タイムスリップ⁈

(夢の中で)目を覚ましたのは話し声でした。長男が主人と話をしています。まだ声変わりする前の子ども時代の声です。そして長女の話し声もします。何やら遊んで楽しそうな話し声で私は目を覚ましました。
起きてみると長男は小学生高学年くらい。その下の長女も小学生低学年くらい。末っ子に至っては2歳くらいです。現在は長男29、長女27、末っ子21なのですからその驚きをわかってもらえるでしょうか。私の記憶や認識は夢の中でも現在の令和7年設定ですので当然混乱しました。
起きぬけに、
「なに?どうしたの?何してんの?」
と長男に聞きました。
「なにってミニ四駆で遊んでんだけど?」
小さくなった長男は不思議そうに返事をします。
「お母さんいつまで寝てるの。もう昼だよ」
これまた小さくなった長女が笑いながら私に言いました。長女は寝ていた私の代わりに二女(推定年齢2歳)と遊んでくれていたようです。

「え?なに言ってんの?つか、なんでみんな小さいの?え?」

記憶は現在の私ですから目の前の光景がうまく情報処理できません。しかし、私以外はこの状況をなにも不思議に思っていないようです。

「もうすぐお昼だけどどうする?買い物いく?」
リビングのソファに座っていた主人がのんきに聞いてきます。
窓の外を眺めると確かに日が高く昼近くであるようです。お昼の支度をしなくては。しかし、この状況。

ちなみに自分の姿は見えません。自分が若くなっていたのかはわかりません。着ている服も当時のものだったのかもしれません。ちなみに今パジャマ代わりに着ているのはKing Gnu のグレイテスト・アンノウンTシャツ(長袖)ですので少なくともそれを着てはいなかった。そりゃそうです。この時代、King Gnu は結成されてない。なんなら常田さんもまだ小学生か中学生くらいでしょうか。
1人でパニクって慌てふためいている私を家族はなに言ってんの、という扱いで別段取り扱う様子もありません。
遊んでいる長男に、
「あんた、いま何歳なの?何してんの?なんでうちにいるの?」
と、たずねます(長男は現在独立して一人暮らししています)
「なに言ってるのお母さん。4年生だよ」
「じゃ〇〇(長女の名前)は2年生?ってことは〇〇(二女の名前)は2歳…」
ますますパニックです。ちなみにに末っ子は現在大学3年で、ついこの前就職の内定通知をもらい、ついに子育てもいよいよ終了かと感無量となったところでした。それがまだ2歳!たったの2歳ときたもんです。これから幼稚園、小学校、中学校、受験、高校、受験、大学、就活、就職です。終わったと安堵していたのに。どれだけの驚きようかをわかってもらえるかと思います。

覚めない夢

「これは夢だ。私は夢を見ている」
夢の中で私ははっきりとそれを理解しました。なんたって頭の中は現在、令和7年の記憶です。
しかし、夢を夢だとわかってもなかなか覚めない、今回はそのパターンでした。
自分で自分の頬を数回叩いてみます。痛い。厄介なことに私の夢は五感もすべてあります。つまり、叩けば痛覚もある。食べれば味もする。暑い寒いもわかります。そういえば季節は今ではなくもう少し先の春先、5月くらいの陽気であった気がします。起きて寒っ! と思わなかったですから。
自分で頬を叩く私を子ども達は笑います。
「お母さん何してんの?(ゲラゲラ)」
小さな二女までも笑いながら私の真似をして頬を叩いています。
それを見て他の家族が笑っています。

なんですか、この微笑ましいホームドラマみたいなワンシーンは。

しかし、私本人はいつまでも覚めない夢にますます混乱するばかりです。
「もしや夢でなく、本当にタイムスリップしたのでは…」
ふとそう思いました。
「え?じゃ明日仕事行かなくていいって事?」
え?マジ?
「やった、明日も休み、明後日も休み、もうずっと休みじゃん!ラッキー…」
そう思った瞬間、なんと皮肉なことに目が覚めました。

茫然自失

夢がブチっと切れて目を覚まし、私は見慣れた天井を眺めていました。
紛れもない現実でした。
しばらくは混乱したままで天井を見つめていました。やがてそれらがすべて夢であったことを知ると、またしばらくは今見てきたことを思い出し今との違いを考えました。

あの頃は専業主婦でしたから今のように朝から晩まで、ましてや盆暮れ正月なしに働いていませんでした。
もちろん現在よりも総収入額は少なく、お金の余裕はありませんでした(今では扶養の範囲を超え、特別配偶者控除すらとっくに超えてもはや働き放題といったところです)

しかし、まだ小さな子どもたちに囲まれて日々笑って暮らしておりました。
今では長女は結婚しており、長男も独立してもう家にはいません。それはそれで良いのです。いつかはみな大人になりこの家から巣立つのですから。
しかし、先ほどまで見ていたものがあまりにもリアルであったのと、そしてそれらは『もう二度と戻らない過去』であったことであることを思うと、自然と涙が出てきました。何も悲しいことなんてないはずなのに、おかしいですよね…。

あの頃手に入れられなかったもの

専業主婦だったあの頃と違い、今では収入も増え、時間に余裕もでき、ひとり旅ですらできるくらいになりました。
あの頃手に入れたくても手に入れられなかった「ひとりの時間」「自由な時間」が手に入ったのです。
どちらがしあわせということはありません。どちらも私の人生です。
しかし、ただひとつわかることは、いつどのような瞬間も一度過ぎてはもう戻らないという事です。こんな大袈裟なことを書かなくても誰でもいつでも人生は一度きりで二度とは戻らないんですよね。当たり前のことです。だからこそ後悔しないよう日々暮らさなくてはと思いました。

こんな夢を見たのは、来月に日付けを指定して、『キュンパス』を買ったのですが、最近の寒波の影響で運休や遅延が多発しており、それを取り止めて払い戻しした方がいいのでは?と散々迷いつつ眠りについたからだったのかもしれません。
そして昨日は仕事が忙しく、2時間残業してクタクタになって帰ってきたということもありました。
今の生活に疑問というか不満が溜まっていたのでしょう。
せっせと鉄印を集めるこの日々を懐かしく思い出す未来がある事でしょう。「バカだな、お金貯めておけばよかったのに」って思うのか、「あの時行っておいてよかった」と思うのか、それは未来の私が知ることでしょう。
とはいえ、さすがに運休祭りになったら払い戻しますけどね。もっと良い気候の日を選びます。その方がきっと楽しいでしょう。

取り止めもない話でしたが、今日はここまで。
長文、お付き合い頂きありがとうございました。








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