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えきねっと限定大人の休日倶楽部パスの旅その3•HIGH RAIL1375


利用開始日2日目

さて、昨日は仙山線の観光列車『いろどりSATONO』に乗車してきましたが、本日2日目はこれも以前から乗ってみたかった小海線の、同じく観光列車『HIGH RAIL1375』に乗りに行く旅です。
昨日は朝7時台に最寄り駅に行きましたが、乗車時間の関係で出発は比較的ゆっくりの朝10時台に最寄り駅に行きます。


まずは軽井沢へ

常磐線で今日も上野まで行きます。昨日体調がやや悪かったのですが、今日は少し回復しています。でも相変わらず病み上がりの倦怠感と昨日の疲労感が合わさっているので今日もグリーン券を買います。
そして上野で新幹線に乗り換えます。上野から軽井沢まで新幹線あさま号に乗ります。これも前もって大人の休日倶楽部パスに紐付けて普通車に指定席を取ってあります。

2日連続で19 20番線に来ている…

昨日のはやぶさよりも今日のあさまの方が私と同じようないわゆる軽装の方が多く感じます。軽井沢は今、若者にも日帰りで行ける観光地ということで人気になっているそうです。インスタ映えするところが多いのでしょうか。私のような半世紀以上生きている人間には軽井沢方面といって思い出すのは「あさま山荘事件」や「喫茶店」や「別荘地」「テニス合宿の地」というイメージです。もしかして昭和のノスタルジックなところが一周回って新鮮なのでしょうか。
そんなことを考えながら新幹線に乗りつつお昼にニューデイズで買ったミックスサンドを食べます。お隣の席の方がどうみてもこれから地方支社に行く管理職クラスの紳士的なサラリーマンの方でしたので(しかも寝ておられました)なるべく静かに食しておとなしく車窓を眺めます。
程なく新幹線は軽井沢に着きました。


しなの鉄道で小諸へ

軽井沢であさま号から降りて、ここでしなの鉄道に乗り換えます。第三セクターですので大人の休日倶楽部パスは使えません。きっぷを券売機で買います。乗り換え時間が13分程度ですので、あらかじめきっぷ代の500円玉を握りしめて改札へ向かいます。
しなの鉄道も初めて乗ります。思っていたよりも駅舎も券売機も新しくとてもきれいな印象です。
駅員さんのいる改札を抜け、ホームに降りるともう列車は停まっていました。早速乗り込みます。

広々としたクロスシートで窓も大きい!

列車も新しくとてもきれいです。窓も大きく車内がとても明るいイメージです。私にとって第三セクター線というと旧型の車両をお下がりで使っているというイメージでしたので、こんなにきれいな車両なので驚きました。
早速座って進行方向右側を見ると、古い車両が停まっています。

鉄道文化むらにもあった車両だ!

よく見ると、これは今年の夏に青春18きっぷで横川まで乗りついで訪ねた『鉄道文化むら』にもあったEF63 です。その他は保線などに使う車両でしょうか(この辺も詳しくなくてごめんなさい)。そうか、今乗ってきた新幹線が通る前はここまで碓氷峠を超えて列車が来ていたわけですからここに保存されているのですね!なるほど納得です。しかも無料で見ることができる!素晴らしいです。時間があったらゆっくり観たかったけど、この列車に乗らないとハイレール1375に乗れないので残念ながら窓から写真を撮るだけになってしまいました。
こういう時、せわしなく旅程を組んでしまった自分の計画力のなさを思い知りますね…。


小諸で鉄印をもらいいよいよ出発

しなの鉄道に乗りゆっくりと小諸まで向かいます。昼過ぎの時間ですので周りは同じような観光に来ている方ばかりです。
大きな窓から見える景色はとても美しく見ていても飽きません。

天気がよくて山々もよく見えます

軽井沢には、昔、車でですが家族旅行に何度か来ています。鬼押出しや軽井沢の商店街を歩いて見てまわりました。子どもがいると関東周辺なら車で旅行することがほとんどですのでこうして列車で旅するととても新鮮な気持ちになります。

そして小諸に着きました

まだまだのんびり乗っていたい気持ちですが、小諸に着きましたのでここでしなの鉄道とはお別れです。
しかし、ハイレール1375(2号)の時間にはまだ少しありますので改札を出ます。そして忘れてはなりません、ここで鉄印をもらいます。乗ってきた乗車券と鉄印帳を見せて駅員さんに申し出ると、すぐに鉄印を発行してくれました。今回は2枚もらいました。

買いていただいた日付も達筆でした(目隠し)
かわいかったのでこちらもいただきましたよ

そして、時間まで改札直結のカフェ「小諸のまど」で一息。温かいカフェラテをいただきました。サービスでビスケットが一枚添えてあり、ほっこりと嬉しくなります。ありがたくいただきました。
そしていよいよ出発の時間です。ホームで待っているといよいよハイレール1375 が入線してきました。

これが!ハイレール1375!


とにかく何もかもが初めてですので嬉しくて写真をたくさん撮りました。

青空と車体の色が合っていてきれい

そして写真を撮っているとどこからともなく同じ列車に乗る方たちがたくさんホームに集まり始めました(みなさんどこにいたんでしょう?)
そして、乗務員の方やアテンダントさんも現れ、いよいよ列車に乗れる時間となりました。

私は今回ここの席

今回指定したのは普通車のこの席です。ハイレール1375ではこのシングルになっている席も普通席ですので料金はたったの840円!こんなにいい席に座れるのに破格に安くないですか⁈ちなみにこれも1ヶ月前にえきねっとで予約をしました。(そしてこれも大人の休日倶楽部パスとは別料金となります)

お見送りしてくださる駅員さんたち

そしていよいよ出発。たくさんの駅員さんたちが垂れ幕を持ちお見送りをしてくださいます。業務が忙しいでしょうに、本当にありがたいことです。しかもみなさん溢れんばかりの笑顔です。私もスーパーの店員ですが、こんなに笑顔でお見送りしていただき、自らも日々笑顔を忘れないようにしようと思いました。反省、反省…。
車内ですが、先頭の一角に車内販売スペースがあります。乗ってすぐはまだ準備中でしたが、この後アイスクリームを買って食べました。スジャータのハイクオリティアイスクリーム(通称シンカンセンスゴイカタイアイス)でした。

これは乗ってすぐなので準備中の札が…
こちらはペアシートです

ハイレール1375は星空を観測したりする星空観察会などのおもてなしがありますが、私の乗ったハイレール1375 (2号)は昼の便ですので途中の野辺山駅では約15分ほどの停車となります。JRで1番標高の高い位置にある駅舎として有名な野辺山駅にはカメラで撮影すると光る天井などがあるそうです。
そしてその野辺山駅に着きました。

野辺山駅のホームを車内から撮影
停車時間が15分ほどあります


2号車にはギャラリーがあり、天体観測にまつわる書籍を借りて読むことができます。私は野辺山駅で駅舎には降りなかったので人がいなくなったギャラリーを撮ることができました(体調がまだ悪くてとにかくフットワークが悪いのです。降りてみればよかったのにね)

小さなプラネタリウムが車内にある!
全部読みたい…車窓も眺めたい(ジレンマ)

このハイレール1375には今回は私を含め中高年の方の乗車が多かったのですが、どちらかというと星の好きな小さなお子さんを連れて乗るとその魅力が最大限に発揮されるのではないでしょうか。うちの子どもたちも小さな頃プラネタリウムやつくばEXPOセンターなどに連れていくととても喜んでくれました。もうみんな成人ですが、もし当時こんな列車があったなら乗せてあげたかった。きっとすごく喜んだのではないでしょうか。もう叶わない夢ですが、今小さなお子さんをお持ちの方は絶対ここに来て乗車して欲しいですね。そんなことを考えて少し涙腺が緩んでしまいました。歳をとるとどうも涙腺が弱くなります(体調不良ってのもありましたけどね)


いよいよ最高地点へ

流れる車窓を眺めつつスゴイカタイアイスを食べていると、列車はいよいよJRで最高地点の標高1375メートルの地点が近づいてきました。車内アナウンスがあり、スマホを構えて待ちます。列車は少し速度を落としてくれています。

撮れた〜!

時間があれば途中下車しながらの旅が良いのでしょうね。またいつか来る時は普通の小海線に乗ってみたいです。本数が少ないので日帰りは厳しそうですけどね…。

滝…?

吐竜の滝の源泉でしょうか、アナウンスがありスマホを構えて撮りましたがこれだったのかしら…。もうそろそろこの列車ともお別れかとしんみりしてしまいます。乗ってみたかった小海線、乗ってみたかったハイレール1375 、ありがとうございました。楽しい旅でした。

そして小淵沢に到着です

あずさ46号で新宿へ


そしてここからは特急あずさ46号で新宿まで、そして在来線を乗り継いで帰ります。このあずさ46号も大人の休日倶楽部パスで座席指定をしました。
ところで、あの有名な狩人の曲、『あずさ2号』の歌詞の中では「8時ちょうどのあずさ2号で 私は 私は あなたから 旅立ちます」と歌われていますが、鉄道ファンなら皆周知のことですが2号など偶数の発は「上り」なんですよね。お若い方は知らないであろうあの曲では、『都会でお付き合いしていた男女のうちの女性の方が、おそらく結婚などに煮えきれない男性に愛想をつかして他の男性と信濃路へと旅立つことで心の中で別れを告げる』そんな内容の歌となっています。しかし、あずさ2号は上り列車であり、今私の手元にあるコンパス時刻表11月号にはあずさ2号は存在しません。
一体どういうことなのか、歌詞を書くならこの辺ちゃんと調べなかったのかと思い検索してみると、この曲の書かれた1977年には実際にあずさ2号は下り列車であったようで、その後の1978年にダイヤ改正があり偶数が上り列車にあてられ新宿から8時ちょうどに発車するあずさ2号は消滅したのだということでした。ちなみにこの曲がレコード大賞を受賞した頃、私は小学生でした。この曲の「8時ちょうどの〜あずさ2号で〜」というところだけ繰り返し歌っていたような記憶があります。そして割と最近になってからわざわざ覚えてフルコーラス歌えるようになり、たまにカラオケで歌っています。
そんなことを調べながら乗っていると新宿に到着しました(暇だな)


大人の休日倶楽部パス 使ってみた感想

さて、これで有効期間5日間のうちの2日を利用しました。本当なら明日も新幹線で郡山まで行き、会津若松まで乗り継ぎ、只見線の会津川口まで行って折り返して帰ってくる予定でした。
しかし、体調不良のためお休み最終日は家で休むことにしました。さすがに日帰りを3日間繰り返すというのはなかなかに苦行です。しかし、2日間の利用でしたが計算してみるともう十分にお得だったので有効期間はまだ3日ありますが今回はここまでとします。

さて、このパスの感想ですが、本当にお得で新幹線や特急にも乗れるので大変便利でした。どうしても元を取ろうと新幹線で移動しがちで、行程も忙しくなりがちですが、時間に余裕を持ってあえて在来線を組み込むことでもっと途中下車しながら旅を楽しむことができそうです。それにはやはり5日間の休暇が必要で、そうなるとお休みの関係で1年に1度くらいしか有効に使うことはできなさそうな気がします(それだって5日間も休みを取れるかどうか…)
もちろん今回のように日帰りで使うということで年に数回使えるとしても、我々50代の身体にはちょっときついかな…。今回病み上がりで体調不良でしたけど、元気でも日帰りを繰り返す旅はかなり体力が必要そうです。ですから何がなんでも5日間使い倒すぞ!と頑張らず、そこはほどほどが良いのかもしれません。
例えば『きゅんパス』で単発で日帰り旅をするならそちらの方が安いですし、2日間なら週末パスなどでも広範囲で乗り放題になります。
この大人の休日倶楽部パスを最大限に使い倒そうとなると時間もお金(宿泊費)もたいそうかかるだろう、そんな感想です。


今回の旅費

大人の休日倶楽部パス 2日目 0円
しなの鉄道 軽井沢・小諸運賃 500円
HIGH RAIL1375 普通車指定席 840円
合計 1340円

本来の運賃
上野・軽井沢(あさま普通車指定席)
5610円
小諸・小淵沢 運賃 1520円
小淵沢・新宿 (特急あずさ指定席) 5320円
合計 12450円

2日間の合計
大人の休日倶楽部パス 18800円
SATONO グリーン指定席 2000円
HIGH RAIL1375 普通車指定席 840円
しなの鉄道 500円
合計 22140円

本来の運賃
1日目合計 23606円
2日目合計 12450円
別料金 (SATONO・HIGH RAIL・しなの鉄道)3340円
合計 39396円
(最寄り駅から上野・新宿までの運賃は省略しています)

ということになり差額 17256円となりました。だいぶお得でした。
ただ、楽しかったけれど疲れました。もっと時間に余裕を持って行程を組みたいものですね。
参考になれば幸いです。


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