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サンライズ出雲往復旅その3

いつのまにか眠ってしまい、ふと目を覚ますと外はうっすら明るくなっていました。iPhoneの位置情報を見るとサンライズ号は姫路を過ぎ、もうすぐ岡山に着く頃になっていました。よく寝たなぁ。

買っておいたおにぎりと菓子パンを食べ、歯磨きやら身支度をしていると車内放送がわりと爆音で流れました。
サンライズ号には目覚ましアラームがありましたが、あの車内放送で誰もが起きられそうです。それくらい音量が大きい。起きてましたからいいですけどね。
列車はこれから名物のサンライズ瀬戸号とサンライズ出雲号の切り離しを岡山でするということでした。切り離しをするという事は前知識としてありましたのでそれまでに身支度しようと思っていました。
岡山に着き、窓の外を見ると走って連結部に向かう人々が見えました。私も降りてみようかと思って一応は身支度しておきましたが、そこは心配性の癖で「もし乗り遅れたらどうしよう」という思いが勝り、車内で大人しくすることにしました。
ちなみにYouTubeには乗り遅れてしまった人の動画もありますね。特に瀬戸号は切り離したら即出発なんですね。見れないんだ…(知らなかったです)
私が乗っていたのは10号車ですので、連結部の少し後ろということもあり、切り離しを撮影する人々がよく見えました。
車内でいる分にはガッチャンみたいな音も衝撃も何も感じず、いつのまにか瀬戸号は切り離されて高松へと向かって行ったようです。瀬戸大橋を渡るサンライズ瀬戸号にもいつか乗りたいなぁとこの時思いました(実はこの4ヶ月後に乗ることになるのですが)。
さて半分になったサンライズ出雲号はこの後伯備線などを通って出雲へ向かいます。
岡山から出雲まではわりと長く感じました。関東生まれ関東育ちの私には土地勘がなく、地図を見てもかなり距離があるのは知っていてもピンとこない。実際走破すると時間がかかるので遠い所へ向かっているのだなぁと感じます。
私の住んでいるところは「ひたちのくに」と呼ばれていました。「ひたち」とは「ひたみち」のこと。ひたみちとは平な路という意味なんですね。そのくらい地形は真っ平で、遠くに筑波山がぽつんと見え、さらに天気の良い日は富士山まで見えるという真っ平ぶりです。何も遮るものがないので目を凝らすとスカイツリーも見えます。なので車窓から眺める山々や川や谷は私にとってはとても珍しくずっと眺めていても飽きませんでした。

松江駅。もうすぐ終点。

さて、名残惜しいですが出雲市駅に着きました。忘れ物はないかよく確認してサンライズ号を降ります。一晩お世話になりました(帰りもまた乗るけど)
出雲市駅についたら出雲大社に向かうため乗り換えをします。今回は一畑電車を使いました。

かわいいオレンジ色

Suicaは使えないとのことで切符を買いました。私の他にもサンライズ号から一畑電車にすぐ乗り換える方がたくさんいました。それでも座ることができ、のんびりと出雲大社前に向かいます。他にバスなどでも行けるようです。

出雲大社前駅に着いた
昔はここできっぷ売ってたのかな?


遠くに来たなぁ

そして、ここから出雲大社は徒歩で行けます。とはいえ土地勘がないのでgoogle先生に聞きながら歩いて行きます。参道にはたくさんのお土産屋さんが並んでいました。ゴールデンウィークが終わった後なので定休日のお店もチラホラありました。

着きました〜


これが有名な大しめ縄、重たそうだなぁ


出雲大社の参拝の決まりは二礼二拍手一礼ではなく、二礼四拍手一礼とのことでそれにならって参拝します。
私は家内安全と健康長寿を、長男と二女にはご縁を、長女と主人には商売繁盛を
お祈りしました(欲張り過ぎだろ)。
百倍ご縁があるように五百円玉をお賽銭に入れました。

ちゃんとお祈りしてるのかわいい
あちこちにうさぎさんの石像がある

「いなばのしろうさぎ」という昔話がありましたが、あれはこの出雲のお話だったのですね。あちこちにうさぎさんの石像があります。かわいい。
日本神話はあまり詳しくはないのですが、スサノオノミコトなどが祀られているとのことでさすがに八百万の神々が集う神社なんだな〜とあらためて感心。神無月は神有月というのはここ出雲だけなんだよなぁ。みんな集まると狭くないか?いや神様だしサイズ変えられたりするのかな?などひとり考えながら参拝しました。世間では今日から平日でしたので空いていましたね。ずらし旅、おすすめです。

さて、出雲に来たら食べたかったのが割子そば。小さな丸いお重が三段くらいになっていてお蕎麦がわけて盛られているあの有名なお蕎麦です。蕎麦をお椀のつゆにつけて食べるのではなく、直接つゆを蕎麦にかけて食べるそうでこれは是非食べて帰ろうとお店を探します。

通り沿いにお店を発見

ここで割子そばと天ぷらの盛り合わせを食べました。「食べ方合ってる?」と少々心配でしたが、上から順に食べ、残ったつゆを次のお重にかけて薬味をかえながら食べていくと観光本で読んでいたのでその通りに食べてみました。美味しく頂きましたよ。

その後、お土産を買いに参道をぶらぶら往復しました。なんせ、帰りのサンライズの時間までまだまだありますので。
そして出雲ぜんざいもいただくことに。

ゆっくりと味わって食べました


ゆっくり食べてもまだまだ時間があるので、ここで出雲市駅に戻って日帰り温泉が徒歩圏内にあるらしいので戻りました。
画像はありませんが、『らんぷの湯』という日帰り温泉施設です。
料金を払って入ると、観光客は少ないようで地元の常連のおばあちゃん達が世間話しててのどかな雰囲気でした。
昨日はシャワーだけでしたのでお風呂はありがたい。時間はたくさんあるのでゆっくりとお湯につかったりサウナに入ったりしました。
それでもまだ時間があるので、駅から歩いて行ける回転寿司にも行きました。早いけどこれが夕飯です。
そして出雲市駅に戻り、改札の外の待合所やお土産屋で時間まで待ちます。駅内のセブンイレブンではサンライズのタオルと歯ブラシのセットや、特急やくものタオルなどが売られていて驚きました。全国でおそらくここだけですよね⁈お土産は家族と職場の人たちの分を買いましたので、ここでは我慢しました。あとで買っておけばよかったと後悔しましたが、そのくらい普通にどこでも売っているような感じで店頭に並んでいたのでした。買えばよかった…。サンライズのタオルセット…。

(続く)

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