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食べ物にかかわる雑用が好き

中学生の時は、厚生委員にすすんで立候補していた。どんな仕事をするのかというと、クラスのみんなのお昼のパンの注文をまとめて集金し、昼休み前に大量のパンを運び、教室で配る仕事だった。私はこの雑用が大好きで、毎年立候補していた。たまに外れて、書記になることもあったが、いつも第一希望は厚生委員だった。
高校生になって念願の剣道部に入部した。土日の大会の時など、弁当持参の時は、自分の分だけでなく、差し入れとしておにぎりをたくさん握って持っていってふるまっていた。
今思えば子どものころから、人にごはんをふるまうのが好きだった。
高校3年生の時、大学の志望校を決めるころ、どんな仕事がしたいか考えてみたところ、チョコレートかカレーの会社で働きたいと思った。食品メーカーの商品開発部に入るには、どの学科を選べばよいのか調べたら、農学部に入るのがよさそうだということが分かった。
しかし、私は3年生の時点で大方の人が選ぶ、文系に所属しており、今から農学部を受験するには、数学を一から猛勉強しないと難しいことが分かった。高校生に入ってから急に運動部に入ったため、全く勉強についていけなくなっていた私には、これは、とてもではないと思い、ほかの学部で近そうな栄養学部や食物栄養学科を受験することとなった。
そして、ちょうどいいことに、得意の科学と英語で推薦入試が受験できる大学が近くにあったため、迷わずそこを受験し、早々に合格通知をもらった。
進学先が決まったので、バス通学の道沿いにあったM○Sバーガーでバイトしることにした。確か、公にはバイトは禁止だったはずだが、どうしても「働く」ということをやってみたくなり、今考えるとありえない560円の時給で働いた。
まず最初にしたのは玉ねぎの皮むき&みじん切りだった。これでもまだ働きたいと思うかどうか、ふるいにかけられていたのだろうと思う。それでも辞めなかった私は、レジで注文を取る仕事も任されるようになったが、もたもたするためいつも長蛇の列になってしまい、どっちかというと、野菜を切ったり洗ったりする仕事の方が向いているようだった。

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