私は、最初からブラインドタッチができたのだ。
私は、昭和61年に商社に営業事務として入社しました。一人一台パソコンがあるわけではなく、電卓と伝票、台帳で売り上げを管理していました。
パソコンなしで売り上げ管理
そんな会社でもパソコンが1台ありました。何に使っていたかというと請求書を作成、印刷するためです。手書きの納品書を一枚づつ手入力して売り上げ、入金、請求額を表示した請求書を印刷していました。
入力スタイルはローマ字入力でした
入力内容は、数値がほとんどですが、顧客情報などは、漢字、ひらがな、アルファベットで入力します。そのパソコンのキーボードで文字を入力することは、ちっとも苦労しませんでした。
なぜかというと私は、専門学校で英文タイプライターの使い方を習っていたからです。英文タイプ検定のD級も取得しています。昭和の専門学校はタイプライターを教えていた学校が多数ありました。タイピストという職業はほぼなくなっていましたが、商社にはタイプライターがあり、入管書類をタイプライターで打っていたのでした。
タイプライターを使っていた私は、キーボードの位置がわかるので、会計ソフトの使い方は、すぐに憶えました。先輩に褒められるかと思っていたのですが、先輩方もタイプライターを使っていたのでパソコンが導入されてもまったく臆することなく使いこなしていました。ついでに男性社員も商社ということもあり、英語が達者ということもあり、タイプライターからパソコンへの移行は容易だったそうです。
タイプライターは一度,打った文字は取り消すことはできません。
タイプライターを使っていた人は、パソコンにもすぐに慣れます。打ち損じが訂正できるパソコンは、まさしく事務仕事を、簡単に楽にする神のツールです。ちなみにタイプライターで打ち損じたときは、修正液を塗って打ち直します。でもめんどくさいし、あんまり修正がある場合は1ページまるまる打ち直していました。
*キーボードを強く打つ人は、タイプライターを使っていた方かもしれません。タイプライターは力強く打たないと文字が薄くて読めません。