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私が昭和の終わりに、営業事務として働いていたころの仕事術を書いています。昭和と令和との違いも綴っています。

現在と昭和61年のパソコンの一番大きな違いは、記憶媒体だと思います。現在こそパソコンには、ハードディスクやSSDが内蔵されており、データを保存するために何か媒体を用意する必要はありません。私が営業事務として働いていた会社で使っていたパソコンで、データを保存するためには、外付けのフロッピーディスクドライブに8インチのフロッピーディスクをセットして保存していました。 8インチのフロッピーディスクは当時でも時代遅れのメディアで、私も入社して、初めて見ました。専門学校では、5インチのフロッピーディスクを使っていたので、8インチはとても大きく思えました。

その8インチフロッピーに毎月の売り上げデータを保存していました。6枚のフロッピーディスクが用意してあり、6か月分保存したら、一番古いフロッピーディスクに上書きして利用していました。つまり使いまわしです。

さすがに3回ほど上書き保存すると、フロッピーが劣化して保存できなくなります。そこで近くの家電量販店に8インチフロッピーを買いに行ったら、在庫が1箱しかありませんでした。家電量販店の店員さんから、そろそろ3.5インチを使えるタイプのパソコンに買い替えるようアドバイスを受けました。これが1990年ごろのプロッピー事情です。

私は、上司に新しいパソコンとシステムの導入を提案したのですが、パソコン作業を行わない上司には、なぜ新しいパソコンが必要か理解できなかったみたいです。プロッピーディスクが物理的に壊れない限り永遠に使えると思っていたらしいです。

パソコンは新しくすることはなく、会社が解散になってしまったので、保存してデータがどうなったかわかりません。古いパソコンやソフトウェアを使い続けた理由は会社存続が危ういことを、上司は知っていたのでしょう。



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